変化の激しい現代のデジタル写真術においては、
撮影50%、現像50%位に考えておいた方が良いかもしれません。
今の時点で「最高の作品」に仕上げたと思っても、
5年後には違っているかもしれないからです。
ですから僕はいつもベターな仕上がりを心がけており、
最高の創作は未来の楽しみに・・・そんな感じで考えています。
例えばHDRの技術は素晴らしいものですがまだ発展途上です。
Nikon D800のカメラにも組み込まれておりますが、
プロが使うにはまだまだ進化が必要で少々がっかりしました。
「Retina Photo」を創作するにおいては、
HDRの技術はとても有効かつ必要です。
将来は部分的なスポット測光で露出を測り、
数枚のRAWデータから一枚のもっと人の眼に近いリアルな作品が生み出されるはずです。
そんな未来が予測できるので、
最近しばらく使っていなかった「露出計」を持ち出し、
同じ構図で3枚から5枚、スポット測光で撮影しています。
5年後にはこの数枚から一枚の傑作作品が生まれる事を期待している訳です。
そして世界の連中を驚かせてやろうと・・・。
でもその時になったら、あれれれって???感じで驚くのは自分だったりして・・・笑
でもそれでも良いのです。
将来に可能性と夢を抱いて日々写真が撮れるわけです。
それが素晴らしい事で、また楽しい事でもあるのですから・・・。
ということでここ数日「露出計」もフル活動しています。
もちろんカラー・メーターも使っています。
ところでこのカラー・メーターですが、
こいつもスポット測色出来るようになって欲しいですね!
そうなればほんとに素晴らしい「Retina Photo」が創作できるんですが・・・・。
もっともカラー・メーターの必要性や使い方が分かっている方がどれほどいるか?
多分その存在さえ知らない方が大部分でしょうが・・・。
★プロデジカラー C-500
★プロデジカラーC-500で撮影光源の色を管理しよう
★プロデジカラーC-500とカラーチャートを使ってカメラの色再現をコントロールする
さてNikon D800EのHDRを使い、「青い池」の「Retina Photo」に挑戦してみました。
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9月3日の「青い池」
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9月6日の「青い池」
カメラ内でここまで出来ます。
もっと細かく部分的にマニュアル露出が出来れば、
さらに素晴らしい作品が簡単に作れるんですが・・・。
いずれにしましても
撮影現場で「Retina Photo」が創作できるのはもう少し先のようです・・・。
あっちょうど今、海外からメールが来ました。
ヨーロッパの会社でプレゼンに参加していたんですが、
どうやら僕が選ばれたようですね・・・
・・・よっしゃ・・・これはビッグビジネスになりそうです。
ということでちょっとすぐに返信しなければいけないので、
また続きはのちほど書きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・さて失礼しました。
では気分良く続きを書きますね・・・笑
以前からRAWデータ撮影の重要性については、
しつこいほど書いてきました。
10年も前からそうしている僕は、今とても楽しいわけです。
なぜなら過去の作品が、最新の現像術で鮮やかに蘇るからです。
例えば次の作品、まずはご覧下さい。
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金色の麦畑
カメラはオリンパス、
初代のマイクロフォーサーズ
★PEN E-P1
2009年7月、発売と同時に撮影に使用、
全て撮影はRAWデータ。
「Nikon D800での撮影ですか?」
という質問が多いです・・・笑
ハッキリ言いまして、
今売っている一眼カメラなら、安いカメラであっても、
この程度の作品は作れます!!!
カメラの解像力の問題は、
大きく印刷する以外は殆ど関係ありません!
問題なのは「撮影技術と現像術」です。
またこの作品の撮影は手持ち、トリミングは一切なし。
レンズは付属のキットレンズで17mm、F2.8を使用。
楽しいのは
当時の画像データを今新たな感覚で蘇らせること。
この金色の表現は
フィルムやカメラの眼では表現不可能です!
またこの作品をプリントして館内に飾っていますが、
素晴らしい色で自分でも感心します・・・笑
さらに次の作品をどうぞ・・・
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フランス・ボルドー市の夕暮れ
使用カメラはNikon D70、
今スペックを見ますと、600万画素のおもちゃのようなカメラです。
撮影は7年位前で、当時からこういう現像がしたかったんです。
つまり、かつてフィルムで与えられたようなモノクロではなく、
光の色を自在に自分でコントロールした新しいモノクロ的表現。
以前は画像を劣化させずに出来なかった現像が、
今なら30分もあれば創作できます。
画面上の全ての光の量と色を自分でコントロールしています。
よくご覧になれば光の色も違う事がお分かり頂けると思います。
今は最高の時代です!!!!!!
もちろんその分勉強しなければいけない事は増えました。
「色」、「色彩学」や「光」について学び、
さらに画像を劣化させない現像術をマスターする必要があります。
新しい事を学んだ結果、
いわゆるフィルム時代の「風景写真」とは別次元の、
自分のセンスで色表現する、新感覚の風景写真が誕生するわけです。
自分の中で、こういう写真と「Retina Photo」は、
きちんと分けて考えています。
いずれにしましても、
磨くべきはカメラではなく、
撮影技術&現像術です!
尚、下記サイトではこのような写真も1100px以上で掲載しています。
写真を鑑賞するにはある程度の大きさで見る必要があります。
宜しかったら覗いてみて下さい!
「Kent Shiraishi Photography」
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正直に言いますと私のレベルでは理解できないハイレベルな話題もありますが、しかしわからないなりに読み返していくうちに概要は知ることができます。
なんといってもRAWで撮った画像の保存の大切さはいま痛いほどよく分かります。 FMCにいるときにいろいろな基礎的事項もおしえていただき今では大事な財産になっております。
当年76才になりました私に、これほど限りなく追い求める世界へ導いていただき、心から感謝しております。
中途半端に撮っていた私が、今では理解できないところがあればnet、参考書を開いて勉強したい意欲を沸かしていただいたkentさんに感謝しながらいまも撮り続けております。
これからもどうぞよろしくご指導ください。