Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
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愛するNikonへ - 僕は不安です!

2014年10月07日 | カメラ&写真
愛するNikonへ
僕は不安です!

拝啓ニコン殿

僕が自分で買った最初のカメラがNikon Fでした。
そのカメラは今でも時々使っていますし、
いつもピカピカに磨いてあります。

エベレストに登ろうと(僕は登山はしませんが…)、
-50℃の厳寒の地であれ、
電池を使わないこのカメラは作動するはずです。
新しくはないがけして古くもならないカメラです。
僕にとって愛する大切なニコンのカメラです。

それ以来、
僕の傍にニコンのカメラが無かった事は無いのです。
デジタル時代になってからは、
D1x、D100、D70、D80、D2x、D3、D700、D800Eと、
常に僕の右腕として活躍してくれました。
ニコンは私にとっては特別な存在なのです。

ところで先日、
ネットを調べていましたら次の文章を見つけました。
ミラーレスシステムに関するニコンのインタビュー
抜粋して日本語で書いてある記事が次です。
デジカメinfo

実は同じ「デジカメinfo」で、
キャノンは既にミラーレスを含めた新しいマウントシステムの開発研究を行っていると発表しました。
しかしニコンのプロダクト・マネージャーの回答は、
「一眼レフが永遠に存在するかどうかは予測ができないが、
(一眼レフは)ミラーレスよりもAF速度やAF追尾、そしてライフサイクルの信用性で優っている」と主張し、
「プロフェッショナルレベルのミラーレスカメラは、いつかは登場するかもしれないが、
我々はプロ用の2番目に良い製品を提供することはできない。」
そう語っています。

ようするに現時点では、
プロやハイアマチュアが使う様なミラーレス一眼を開発するつもりはない。
そういう事でしょう。

僕はこの発言を読み、
とても不安に感じました。
「ニコンはミノルタになるかもしれない!」

これが僕の単なる危惧で終われば良いのですが…。
ニコンのオールドファンは僕のこの不安を理解出来ないかもしれません。
これからも一眼レフさえ作っていればそれでOKと言う方も多いでしょう。
しかしこれは大変な事です。
今のカメラの世界では、一年の開発の遅れが会社の命運を分けます。
まさに一年遅れて失敗したのがミノルタです。
ミノルタもオールドファンの声と、
会社内の古株の幹部の声がもう一年先でも良いだろうと…
そういう判断の材料になったかもしれません。

上で紹介した「デジカメinfo」の読者のコメントを読んでも、
失礼ながら、僕に言わせると、
自分の嗜好だけで、時代にアンテナを張ってないなあ~?
未来を予測してないなあ~?
そう感じてしまう意見もありました。
第二のミノルタになっても平気なの?
本当に失礼ですけど、そう思わずにはいられません。
<(_ _)>
僕は既に仕事でミラーレス一眼を使っています。
僕の知っている優秀なプロ達も使っています。
今後はミラーレス一眼を仕事に使うプロがどんどん増えるでしょう。

その事に関して一々ここで理由を述べる必要などないでしょう。
すでにミラーレス一眼は多くの分野で一眼レフと並び、
またもっと優れている部分もあります。
もちろんスポーツ撮影等で機能的にまだまだ問題点もありますが、
これは時間の問題で解決するはずです。
5年後は飛躍的に進化しているはずです。

それこそ東京オリンピックは、
プロもミラーレス一眼で撮影する事になるかもしれません。
科学技術は恐ろしいほどのスピードで進化・進歩しているのです。

僕もミラーレス一眼を毎日使っていて、
太陽を入れた風景撮影は全てミラーレス一眼で撮影しています。
光学ファインダーで太陽をまともに撮るのは不可能ですし危険です。


「光の滝」


「The Sparkling Sun」
これまで光学ファインダーでは、
この様に太陽光線をファインダー内で自由にコントロールするのは不可能でした。

液晶ファインダーは今後もどんどん進化します。
ただもちろん光学ファインダー以上にクリアに見える様になる、
そう言ってる訳ではありません。
しかしそれ以上に大切な情報が目の前で表現されるのです。
ただ人の目と同じ様に見えるだけならこれまで通りで進化がありません。
ようするに今までと同じ撮影しか出来ません。

新しい未来は、
液晶ファインダーでなければ出来ない事がある。
それを使いこなしてさらに素晴らしい撮影をするのが写真家です。
そしてNikonは常にその時代の先端を走るべきです。
いえ、走ってもらいたい!
そしてニコンには常にその中心にいてもらいたい!
それが僕の率直な気持ちであり、願望です。

大切な事は、一眼レフはもちろん残るでしょうが、
主流のカメラは、若い方を中心にミラーレス機に移行するはずです。
それが時代の流れだと思います。
自分の好みの発想ではなく、
冷静に未来を考えるならば、
安くて小さくて高性能なカメラが主流になるのは当然のことでしょう。
しかも今後どんどん進化する事は間違いない事実です。

なぜ?
ニコンは急がないのか?
今すぐにでも開発に取り組むべきでしょう。
取り返しのつかない結果になる前に気がついて下さい!
けしてミノルタの二の舞いになってはいけません!
僕はとても危惧しています。

愛するニコン殿へ

ケント白石


「不安」
北海道美瑛町

ケント白石
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Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
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