Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

一億画素のカメラで撮影しても感動が無い!

2021年05月05日 | ケント白石の科学的写真術講座
一億画素のカメラで撮影しても感動が無い!

これから書く事は、全て僕の感想であり、皆さんがどう思うかは自由です。僕のブログなので自由に書きます…。

Fuji GFX100、カメラボディだけで今現在(2021年5月5日)の発売価格は約120万円。最近発売された同じくFujiのGFX100Sで、半分近く安くなり約70万円。それでもカメラはレンズが必要なので、最低1本純正の標準ズームレンズを合わせて買えば約100万円。けして誰でも趣味で使用するのに買えるような価格ではないです。では僕に必要かどうか?
テストしてみました。


向かって左から、
Fuji GFX100S+GF45-100mm F4+バッテリーチャージャー BC-W235+予備バッテリー2個で合計約100万円。
真ん中は、
Fuji GFX100+GF100-200mm F5.6 + EVF-TL1 (GFX100/GFX 50S用 EVFチルトアダプター)で合計約150万円。
右は今回番外編で、価格だけがほぼ一緒だったので…笑。
OLYMPUS OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO + M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20で合計約100万円。

ここに並べたカメラとレンズだけでも約350万円!!
立派に車が買えちゃう~~~うひょー…笑。


今回Fujiに関しては、
6本の交換レンズ+GF1.4X TC WRをテスト。
ざっと今現在の販売価格の合計は200万円近い。
つまりカメラ本体と合わせるなら、やっぱり普通乗用車が間違いなく一台買える。しかも上の写真2枚分の機材を合わせると高級車も買えちゃう~~~
(#^.^#)
ところで…
僕は4年間以上、下記で紹介しています「ケントの科学的写真術講座」で、世界に発進したい人達のために写真講座を続けています。

その講義の中で…
日本の写真界が世界と隔離しているガラパゴス化について語り、
昨年・今年と休刊(事実上の廃刊)になった、『朝日カメラや日本カメラ』の末路を既に早くから予言していました。まだまだこれから廃刊になるカメラ雑誌はあるでしょう。

フォトコンテストも、世界のメジャーレベルと日本のそれでは大きく違い、
審査方法だけでなく、審査員の審美眼も違う。

そもそも今時、高価なカメラを買って写真を楽しむ様な人達は、廃刊になった上記の様な本は読まないのです。また「ケント講座」の受講生で、世界レベルのフォトコンテストに入賞するような方達も、まず日本の写真雑誌は読みません。世界に発進するのに、殆ど何の役にも立たないからです。

それについて書くと長くなるのでここでは止めますが…一言いうなら、いま世界で活躍している・話題になっている様な海外の写真家や作品そして撮影方法など、海外の新しい情報を取り上げる事もなく、ずーっと同じレベルで、同じ事を何年も繰り返してきた日本の雑誌が消えてなくなるのは当然!
日本の編集者はその辺を理解していない…笑。

そして言えることは、金のある者は全てを持っている。まさに車と同じで、いくら高価であろうと買える者は買う。しかし…それで写真文化の質が上がるかどうか?
それはまた別な話です。

さあそれでは、次の写真を見て下さい。


5月に北海道美瑛町の畑で見れる風景です。写真はカメラが機械的に撮ったそのまま。
それをケント講座の受講生が、ちょいと人手間かけて作品にすると下記の様になる。





同じく、次もカメラが撮っただけの写真。


こちらも同様に、ケント講座の受講生が創作すると…





皆さんはどう思われるか?
何を感じようと、どう思っても自由です。

そして~僕の宿の窓から、
外の景色を、一億画素のカメラ+レンズで、合計150万円以上の組み合わせで撮ってみました。Fujiのカラー設定を、昔フィルム時代に流行った「ベルビア」にして撮ります。



う~~~ん、
感動しないなあ~~~笑。

一億画素がどうとか、カメラが良いとか悪いとかではなく、あるいは被写体が面白く無いとか、絶景じゃないからなど、そんな事は全く関係ないです。
つまり風景写真の様な、他人に見せる・売る様な作品を創作する者は、光と色を自在にコントロールする者。僕はそう考えています。

いずれこんな程度の写真なら、何年もしないうちに「カメラロボット」が将来普通に撮るでしょう。つまりこのレベルを作品と思っているなら、人間の存在はいずれ全く必要なくなるはずです。

『何の感動もない、つまらない写真』。
しかもベルビアの設定は、あまりにも僕が見ている現実の世界「Retina Photo」から離れています。フィルム時代は、こんな色や彩度・コントラストで、皆さん満足していたんでしょうね…笑。

ただただ画素数が増えるだけで、しかも高価であればあるほど、自己満足な趣味写真を撮る方には良い機械でしょうが、それは運転の下手な方でも、お金があれば高級スポーツカーに乗りたがるのと心理は同じでしょう…笑。しかし上記マシンを買えない一般人が、それを言っても笑われるだけですから止めましょうね…爆笑。
(#^.^#)
さて…ケント講座ではここから、
つまり、一億画素の先を自分の頭で考え、作品創作する事を講義しています。

世界の人達を魅了する写真は、一億画素と言えど、機械が撮っただけの写真では無理。
所詮『カメラは機械』。
機械(AI)にArtは…でしょう!

機械任せにしないで、自分の頭で考え創作する。
それが大切!!
(#^.^#)
ちなみに、
上記一億画素の機械が撮った写真は、
「ケント講座」では、受講生が作品創作するための「モチーフ」になっています(200MBのRAWデータを受講生がダウンロードして創作します)。

海外の写真本で普通に取り上げられている事でも、日本では、同様な写真雑誌に掲載もされない。ガラパゴス化した日本の写真文化は、雑誌の廃刊に限らず、今後ドンドン衰退していくでしょう。
そして一部の有志にあふれた人達だけが、これから世界に発進していく事でしょう。
少なくとも僕はそう考えています。

★追伸:
一つ書き忘れていましたが…
FujiのGFX100S、
高級マシンを握っている喜びが全くない。
つまり質感が安いプラスチック感たっぷり。オモチャみたいな感じです。

この点に関しては、
10万円代で買えるOLYMPUS OM-D E-M1Xの方が遥かに質感が良い!OM-Dは「防滴防塵」が完ぺきで、SDカードスロットの蓋の作り一つ見ても、愕然とするほど違いがあります。



一億画素だという点を除けば、
『欲しい!』『持ちたい!』と思わせる所有欲がわかない。

それこそ3年使って、
その後も大切に使っていこうと…そう思えるか?
また新しいカメラが出たら、すぐに買い替えたくなるのではないか?

それほどに、質感が安っぽい!
実際にはとても高価なのに…
それがとても残念ですね~~~

最後になりましたが、
結局、ケントはこのFujiの一億画素を買うのか?

ふふふ…
さあ~~~どうでしょうか…
既に上のカメラが僕のだったりして…爆笑。



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ここからは、Kentの宣伝広告です!
ケント講座は、初中級者向けに、これまで4年間以上講義をして来ました。
その膨大な講義テキスト・動画は、受講生なら誰でもいつでもご覧頂く事が出来て、皆さんの自由な時間にしっかり学べます。
また2020年からは、8Kコンテンツに使用する「絵心」ある作品作りを、集中的に講義しています。

ここでケント講座の一般無料公開講座の一部をご覧に入れます。

『スマホで簡単に良い写真を撮る方法』(約18分間)

2018年3月からは、8Kモニターを使い、「現像とプリント制作の講座」を開始。ソフト「Lightroom」を使った現像をしっかり学び、モニター画像とプリントの色合わせや基礎的な印刷方法、さらには額装の仕方も学ぶ。
また同年春には講座内でフォトコンテストを開催。優れた作品35点を選出して、札幌市内のギャラリーカフェにて展示しました。参加された皆さんの楽しい雰囲気を次の動画でお伝えします。

★科学的写真術講座 受講生作品展 オープニングパーティー
(撮影:Hideyuki Nakatani)


講座では受講生が投稿した写真を動画で講評する事もしています。さらに世界に発信するための「意識」について、ブランディングを交えた講義もしています。

また僕が提供するTiffやRAWデータを受講生の皆さんが現像する課題も行っています。同じ元画像、つまり全く同じデータを、各自が創造力を持って現像し作品創作する。実はこの学習こそ、絵心を身につける最短の方法だと僕は考えております。多くの方は、この学習で、己の学習不足・努力不足を悟るはずです。投稿された多数の作品と自分の作品を比較して学ぶ事は、独学では絶対に出来ない、とても価値ある学習方法だと僕は思っています。

そして…僕の写真術講座は受講生が全国にいるので、皆さんが各地で盛んにオフ会を開いています。受講生の皆さんが自ら積極的に活動するのもこの講座の大きな特徴の一つだと思います。

2017年4月は受講生の協力によって、東京のソニーストア銀座で公開講義、および六本木のDMM本社で写真講評会を開催しました。そして11月は九州の長崎から始まり、そのまま北上しながら、全国で受講生だけの写真講評会・懇親会を開催しました。

全国で写真講評&講義


時には自ら撮影モデルに成ることも…笑

また2018年7月に、北海道室蘭市で開催された「撮りフェス」では、『ケント白石賞』まで作ってSONYの最新カメラを賞品としてプレゼントさせて頂きました。
★室蘭「撮りフェス」は最後に『ケント賞』で盛り上がって無事終了しました!

さらに2019年7月の第4回目「撮りフェス」では、DELL 8KモニターとEIZOの最新高画質モニターを同時に展示したモニター講演を開催。
日本が世界に誇る、精度が高く経年劣化に強いEIZOモニターと、世界唯一のプロが使用出来るDELL 8Kモニターを、贅沢にも2台並べて展示講習会を開きました。
(#^.^#)
そして嬉しい事に、今現在世界中のフォトコンテストで入賞者が相次ぎ、嬉しい報告がどんどん寄せられています。
入会金はもちろん無し、一ヶ月単位で入退会が自由。いつからでも入会出来、いつでも退会出来ます。さあ「科学的写真術」を学びたい方は次へどうぞ!すでに多数の皆さんが受講されています。

『ケント白石の科学的写真術講座』


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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.



Apple WWDC 2012 - MacBook Pro with Retina Display Introduction
(Blue Pond in Biei,Hokkaido)


Kent Shiraishi's "Blue Pond & First Snow" is chosen by Apple as one of its desktop backgrounds,now.
The Blue Pond in Hokkaido Changes Colors Depending on the Weather


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