Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

世界で通用する写真家になるために学ぶ!Vol.3

2014年06月15日 | 世界で通用するArtistになるために学ぶ!
世界で通用する写真家になるために学ぶ!Vol.3
色の達人になりたいならモニターは2台必要!

前回の続きを書きます。
世界に自分の写真を発信したい方のために僕は書きます。
(*^_^*)
第二回目の前回はデジタル暗室の環境光について書きました。

それでは今回も写真を早速ご覧下さい。


今回も大切な事を書きます。

まずこれから書く事は理想的な事です。
お金がかかる事は承知でまず理想を書きます。
それから次に現状ではどうすべきかを論じます。

さて上の写真では2台のモニターが並んでいます。
2台とも国産のモニターの中では高級機です。

何故2台あるか?
もちろん必要だからです。
僕の知る限り、世界の一流プロフェッショナルは2台は当然、
中には3台同じモニターを使用されている方もいます。

理由は?

人間の耳は小さい頃から訓練すれば絶対音感を身につける事が出来ます。
具体的に言えば、音を聴いただけでその音を譜面に出来ます。

では色は?

実は色も絶対の色はあります。
Labモードがそれであり、Photoshopでは色の計算をする場合に、
このLabに換算しながら計算しているのです。
国際照明委員会(CIE)で定められた色の基準です。

ただ残念ながら、僕達人間の眼は耳と違い、
色を見ただけでその色を決定する事は出来ません。

しかし実は我々の眼は二つの色を比較する相対的な能力には優れているのです。

ですから、例えば上の写真の様に全く同じ画像を毎日二つの画面に出しておきますと、
どちらか一つの画面の色が変化した時に直ぐに分かります。

逆に一つの画面を毎日見続けていて、
もし多少変化した場合、
僕らの眼はその事に気づき辛いのです。
ですから僕は常に二つの画面を使うのです。

色に関して考えなければいけないのは、
感性の部分と知識の部分は別であるという事です。
今書いている事はまさに知識と論理の話であり、
誰もが知識を持ちそれを実践すれば出来る事です。

もちろんお金のかかる事ですから、
あくまでも理想の話だと考えて下さい。
しかしハイアマチュアやプロにとっては、
この事は知っておくべき知識でしょう。
・・・・・・
結論から言いますと、
皆さんはカメラは相当に素晴らしい機械をお持ちです。
それこそプロと何ら変わらないカメラを持たれている方も、
少なからずおられます。

それでは道具に関して一流のプロとの一番の違いは?

モニターの違いなんです!
しかもこの違いは皆さんが想像している以上に大きいです。

実はこれから話す事は笑い話です。
先日僕は札幌に居ました。
そこで僕の写真のファンと会いましてご自宅に招待されました。

そして夕食時にその方のカメラで撮影した画像を現像しなければいけない状況になりました。
カメラはNikon D4でレンズも素晴らしい。
家には最新の4K-TV。
どうやら僕のブログを読んで購入されたそうです。
(#^.^#)
さてそんなお金のある方ですから肝心なモニターは?
2台使っていると聞いていましたが???
・・・・・えええ、えええ、え~~~~~~~

韓国製のそれも酷い物でした。
もう一台は某国産Windowsノート。
これが青味がかったさらに酷いもの。
もちろん測色器はお持ちでない。

う~~~んどうしたものか????
自分がいつも持参しているMacBook Proで現像するか?
色々考えましたが…
結局考えた事は、
これはある意味面白い出張写真術講座が出来る。
そう考えました。

ようするに彼の画像を、皆が見ている前で、
彼のモニターと僕のMacBookでそれぞれ現像して、
出来上がった2枚の作品を4K-TVで鑑賞したのです。
結果は想像以上に差がありました。

測色器が無かったのではっきりは断言出来ませんが、
彼のモニターはまず輝度が酷かったです。
おそらく300cd近くあったと思います。
最初から露出オーバーに見えるようなモニターでした。

そのモニターで露出はもちろん、
色調整など到底まともに出来るはずもないです。
よくそんなモニターを今まで使っていたと思いました。

「いくら良いカメラを買って撮影してもプリントすると色が合わなかったです…。」
そう彼は言っていましたが、
この酷いモニターでは、
たとえ僕が使ったところで結果は同じです。

ただ彼は裕福なので、
僕が助言すると、
次の日に新しいモニターを購入したようです。
(#^.^#)

結論:

僕自身感じた事は、
たとえプロフェッショナルであろうと、
あるレベルの最低限の道具がなければ、
とても世界に出す作品は創作出来ない。
ましてや世界で戦うなどと言った事はありえない!
改めてそう感じた次第です。

はっきり言いまして、
カメラの差など今の時代はもうないと考えた方が良いです。

例えば僕が彼らを写した写真なら、
彼のNikon D4 から入門機D3200 に替えても、
どちらで撮ったか多くの方は分からないでしょう。

しかしRAWデータを現像する際に、
絶対的なモニターの色の差は致命的なほど大きいのです。
その事を皆さんは知らな過ぎです。

しかしこの事は普通に考えれば分かる事です。
そもそも我々が撮影した画像の色と露出は、
どうやってみるか?
モニターで見るしかない訳です。
そのモニターの色や輝度が酷ければ、
正しい色も露出も分からず、
またその画像をいじる事は、
ただ適当に現像しているに過ぎないのです。

それならかえって、
カメラ任せに撮ったJpeg画像の方が良いでしょう。
ですから多くのアマチュアの皆さんにとっては、
現像は必要ないかもしれません。
あるいはすればするほど色と画質を破壊するだけかもしれません。

知らないという事は恐ろしい事です。

よって今後、
ハイアマチュアを自負される皆さんは、
カメラを頻繁に買い替えるより、
まずは10年以上使うモニターの良い物を、
一台で良いですから揃えるべきでしょう。

自分で撮影した色と露出が正しく分からないようなら、
ハイアマチュアとは言えないのです。
少なくとも僕はそう考えています。

・・・・・

さて、問題はその一台のモニターだけで色を見て、
現像する場合に関してです。
色調整はけしてアナログ、目視ではダメです。
3万円以下で良いので測色器(カラーマネジメントツール)が必要です。

次回はそのもっとも重要なモニターについて、
色調整の方法等、色々書きたいと思います。

ケント白石

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