面白いタイトルでしょ?
実は僕のブログを読めば分かると思いますが、645Zは過去に何度もテストしています。もちろん素晴らしいカメラです。そもそもボディだけで80万円もするカメラで悪いカメラは有りません。
もっともライカは金がいくらあっても買う気はしませんが…。
(#^.^#)
毎回書いていますが、今回も書きます。
これから書く発想はもちろん僕自身の発想です。
他人の発想は分かりませんから…。
またこれから書く事を読んで、
「それは違う!」と突っ込まれても困ります。
もし違うと思えば、それはそれで良いでしょう。
100人Artistがいれば100通りの発想があります。
それがArtist(アーティスト)ですから。
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さて先日、Pentax 645Zを抱えた「物欲を筋肉で包んだ様なお客様」が来館しました。そして「ケント先生のSONYと太陽写真で対決したい!」そういうお話をされたのです。それを聴いた僕は「どういう対決をされたいのか分かりませんが…負けた方がカメラを相手にプレゼントするということで宜しいですね?」真顔で彼に言いました。すると彼はびっくり仰天眼で「いや~~~それは…その条件はちょっと無理です…。」しどろもどろでそう言いました。
「だったら対決何て言わない方が良いです。最初から負けを認めている様なもんです、そうでしょ?」ここで僕は初めて笑いながら話しました。…しかし面白い男性なので、結局二人で「太陽写真」を撮りに行く事になったんですが、車に乗り込む時に、でっかいジッツオの三脚を積み込んで来ました。「手持ちで撮れないんですか?」そう訊くと、「645Zですよ!手持ちは無理です。」そう言うと思ってましたが、続けて「だったら戦う前からあなたの負けですよ!僕の不戦勝ですね。」そう言って笑いながら車を走らせました。
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前田真三先生の写真館「拓真館」の裏手の方にある「二つの納屋」の前で車を停めました。太陽がバッチリ出ていましたが、何より雲が素晴らしい。ちょうど納屋の上に「暗雲」が浮いていました。「良い雲があってまさに運(雲)が良いですよ!」などと下手なダジャレを言ってる間に、彼は三脚を立てていました。僕は黙ってそれを見ていました。一切撮影せずじっとそれを見続けました。すると彼は「撮らないんですか?」そう訊いたので、「もちろん撮りますよ!もうすぐ僕のイメージ通りの絵になりますから…待ってるんです僕は。」そしてその数分後、2枚だけ撮りました。撮影時間は30秒以内でした。
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さて彼は?そちらの方を見ると、一生懸命に撮っていました。
重たい三脚にカメラを載せたまま、あっちこっちと移動して、
しかも下が雪なのでその都度三脚を固定するのに手間取っていました。僕は寒いのでさっさと車に乗ってFacebookをチェックしていました。しばらくして「ケント先生!ちょっとご指導して下さい!!」
そう叫んでいます。外は寒いので車窓から顔を出して、「対決している相手に、ご指導下さい!とは何ですか?」そう笑いながら言って、「とにかく一度車に戻って下さい」。…そして彼が撮影した写真を確認してあげました。
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見事に全てゴースト入り、しかも三脚が雪で安定していなかったのか手振れのおまけまでついた写真がたくさん。
「久しぶりに見ました。こんな高級カメラで撮られたとても下手な写真!」。「この寒い中こんな酷い写真撮るために、よくまああれだけ長い時間外に居ましたね~~~ご苦労さんです。努力それ自体は評価しますよ!それは素晴らしい!! でも無駄な労力ですけどね!…という事で、ハイお終いです。」
帰りの車中は無言。彼はうな垂れていました。
宿に戻り65インチ4K-TVにそのままSDカードを差して再度二人で確認。
大画面で観賞したあまりに酷い写真の数々にさらに衝撃を受けた様で、心身共に疲労困憊状態の様でした。
結局まともに使える写真は「太陽が雲に隠れた写真」でした。
現像するのに値する写真は1枚も無しです。
(#^.^#)
結論:
東京に住む井の中の蛙だった彼は、この冬僕の科学的写真術講座を受講する事になりました。しかし対決に負けたので受講条件があります。『645Zは箱に入れてしまって置くように』そう言いました。まずは別に持ってるオリンパスM1からスタートです。
「三脚からの脱却」これが最初の課題ですね…。
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僕が今回貼った写真は2枚撮ったうちの1枚です。
真面目に学べば、この程度の写真は誰でも創作出来るようになります。撮影時間は30秒です。もちろん現像はもっと時間がかかりますが、まずは現像に値する写真を撮る事が大切です。
金持ちがポルシェに乗っても運転が上手くならないのと同じで、いくら高級カメラを持っても学習しない限り撮影も上手くならないのです。それに気がついただけでも彼の写真ライフは今後きっと変わるでしょう。
(#^.^#)
お読み頂きありがとうございました。
『二つの納屋』
北海道美瑛町
"Two Barns"
Biei in Hokkaido,Japan.
Camera:SONY α7R II (ILCE-7RM2)
Lens :SONY Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
★ケント白石 写真家のCafe「てふてふ」
Open Time : 13時~22時 不定休 写真術講座開講中
Tel:0166-92-5137
撮影で不在の時が多いです。来館前にお電話下さい!
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
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