Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

Workshop Cafeで 4K-TVを使い写真術講義をしました。

2014年05月25日 | カメラ&写真
Workshop Cafeで 4K-TVを使い写真術講義をしました。

色を自在にコントロール出来るようになる事が、
これからの写真術で大切な事だと考えています。


本日「Kent Shiraishi - Workshop Cafe」で、
4K-TVを使い写真術講義をしました。
若い方がわざわざ遠方から僕に会いに来て下さり恐縮です。

そのせいか通常1時間の講義を3時間しました。
写真歴がまだ短い方でしたが、
とても受講態度が謙虚な方でしたので、
ついつい僕も時間を気にせずに、
大切な事をアドバイスさせて頂きました。

僕が写真術でまず最初に最も重要だと考える事は、
自分が撮影した画像データの色を正しく見る事です。
実は多くの方がこれが出来ていません。
どんなに高級なカメラを買っても、
それが出来なければ宝の持ち腐れである事に、
多くの方が気がついていないのです。

本日受講された方はその事に気がつかれました。
それだけで今後の写真ライフは大きく前進するはずです。
独学では気がつくのに数年かかる事も、
教われば数時間で学べる事があります。

現代の写真術はけしてセンスだけでは上達しません。
実は学問と同じで「知識と理論」+「実践経験」が必要です。
知識と理論が無ければ将来壁にぶちあたります。
特に色に関しては必ずそうなります。
いつまでも自信が持てず不安なまま、
ただ勘に頼って続けていく事になります。
そしてその差は数年後に作品に現れます。

お帰りになる際、
「今日は長い時間ありがとうございました。とても勉強になりました…。」
そう丁寧に仰られて笑顔で帰られました。

きっと今日学ばれた事を早速実践されるでしょう。
またそうすれば、いかに大切な事を学んだかもすぐに分かる事でしょう。
これからの写真術はフィルム時代とは違うのです。
10年後がどうなるかを常に考えなければいけません。
そして何より楽しんで続けていく事が大切です。

楽しいから続く、続くから上達する。
そして上達すればもっと幸せになれます…。
(#^.^#)


緑の畑
北海道美瑛町

目の前の風景を限りなくそのままの色で再現したい。

4K-TVで見ますと、
限度を超えた彩度とコントラストの高い画像は、
とても見れたものではありません。
シャープネスも強過ぎますと眼に刺さって来ます。

追伸

別なサイトでコメント頂きました。

『写真のことはよくわかりませんが、
空の色があきらかに真っ青すぎたり、緑が不自然なほど濃すぎたり、
最近疑問に思うことがよくありました。
自分の目に映った自然の景色が表現されている写真は心を持って行かれますね……』

・・・・・・

コメントありがとうございます。
実は色を考える際に、「自然界に無い色」というのがあります。
ようするに、もし青い空なら、ここからここ位までというように、
青色の範囲をおよそ想定出来るのです。
よってその範囲を著しく超えた色は長く見ていますと、
僕達の眼に不自然に映ります。

僕はその色の事を「自然界に存在しない色」と呼んでいます。
もちろんデザインや絵画で使う事は自由ですし、
たとえ写真であろうと、どう表現されようとそれも自由です。
全く規則も制約もありません。
アートですから自由に表現されれば良い事です。

ただ風景写真では、普通の人が見れば不自然に感じるのは当然であり、
またそれが自然な感覚だと思います。
風景写真においては「自然界に存在しない色」は不自然に感じる。
これは普通の感覚でしょう。
まして4Kモニター&4K-TVで鑑賞するなら尚更そう感じるはずです。

よってこれからの風景写真家、少なくともプロ写真家なら、
たとえどんな作品を創作するにおいても、
その事を知識としてきちんと理解しておく必要があると、
僕は勝手にそう考えています。
(*^_^*)
いずれにしましても、
科学の進歩がRetina Photo(レチナフォト)を求める様な気がしています。

ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer
Kent Shiraishi

Kent Shiraishi Photography
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