Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

一つの事を学ぶにも発想の違いは大きい!

2013年03月05日 | フォトエッセイ&フォトアート
お客様から依頼された「Retina Photo」の創作に励む毎日です。

早朝撮影に出て、帰宅して朝食、そして今11時は現像中です。
昼食時間を除いて3~4時間はPCに向かいます。
そして夕方また撮影に出ます。

そんな毎日なので、
ブログはお休みしようと思っていたんですが、
先週の土、日に若い方から質問が多数来ました。

4月から大学の写真学科や写真の専門学校で学ぶ方から頂きました。
ようするにプロを目指すタマゴの皆さんですね。
もちろんそこからプロのひよこに成れる方はわずかでしょうが…。

しかも例によって色々書かれていました…(#^.^#)

でも僕が皆さんにアドバイス出来る事はそんなにないです。
人によって考え方も感性も違いますから…。

ただこれだけは良く考えて欲しいというか、
肝に銘じて頂きたいと思う事は少し書いておきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず第一に
他人の作品を批判するのは止めた方が良いです。

他人の作品を見て、
「これ嫌い!」
そう思うのはもちろん構いません。

好き嫌いは食べ物と同じで誰にでもありますから。
それがまた感性でもあります。

しかし「これは下手だ!」
そういう事は言わない方が良いです。

特に若い皆さんは、これから学ぶ訳ですから、
それを評価するほど
貴方達にはまだ「審美眼」が備わっていないのですから。

また次のような質問が2通来ていました。

「ケント先生こんにちは。
・・・カメラ雑誌「Phat Photo」の1-2月号読みました。
その中で写真サイト500pxの事が記事になってて
ケント先生の事も書かれていました。
私も早速挑戦しましたが殆ど誰も見てくれませんでした(^_^;)
でも負けないでこれからも挑戦します。
Topページに自分の写真が掲載されたら嬉しいですよね。
頑張ります!
・・・あと4月の入学までに読んでおいた方が良い本とか
ありましたら推薦して下さい。
・・・これからも応援しています。色々学ばせて下さい…。」

もう一人は、

「・・・Kentさんも投稿されている500pxに
僕も高校時代に撮った作品から選んで出してみたんですが、
反応はイマイチでした。
トップページの作品を見ても僕の好きな作品は少ないし、
皆さんお友達が多くてそういう人からの人気票もあるんだろうなあー
そんな感じもします。・・・であんまり面白くないのでやめてしまいました。
・・・もうちょっと違ったサイトとかでお勧めありましたら教えて下さい。
あとこれだけは学生時代に学んどけよみたいな事も。
すいません色々書いて・・・」

同じ年で二人の少年・少女のこの発想の違い!
僕にはとても興味深いものがありました。

同じくこの春からプロを目指して学ばれる皆さんは
どう感じましたでしょうか?

今では500pxの僕の使い方は
そこに自分の作品集(ポートフォリオ)を
作るのが目的でそれ以上には考えていません。

しかし…
500pxをこのブログで紹介し自ら参戦しました。

おそらく日本人で最も早く
Top ページのしかもNo.1に掲載されたはずです。

このサイトは24時間以内にどんな人気作品でも一律に得点(スコア)が
下がるシステムになっています。

僕の場合は投稿後1時間以内にNo.1人気になって
そのまま落ちることなくシステム上スコアが下がるまで
一番でした。

その作品はサイト編集者が選抜する
「Editors'Choice」にも選ばれました。

お友達票など一票もありません。
なぜなら初めて投稿した作品だからです。

しかも当時は日本人は殆ど知らなくて
コメント下さる方も投票される方も
全員が全く知らない外国人です。

僕はその時に心に刻みました。

「写真は言葉が通じなくても世界中に感動を与えられる」

そして「人気は実力の一つのバロメーターである」

特にプロフェッショナルや
これからそれを目指す者にとってはとても大切な事です。

写真や画像を買うのはアマチュアと企業だからです。
プロがプロの作品を買う訳ではないのです。

人気のある作品が売れる、
企業も使いたがる

そんなことは当たり前の話です。
これからプロを目指す卵なら
それ位考えないと・・・

お友達がいてもいなくても
実力があれば、あるいは今という時代が求めている写真ならば
No.1に輝くはずです。

またこの二人の発想は
今後の将来においても
全てにおいて大きな結果の違いをもたらすでしょう。

僕は最近まで一人の青年を指導していましたが止めました。
つくづく人に教える事の難しさを感じています。

写真術だけ教えて欲しい。
「Retina Photo」の現像方法だけ教えて下さい。
そういったメールや手紙も来ます。

しかしそもそも発想が大切です。
写真はアートですから。

あともう一点だけ、
これは若い方全般に言えますが、

「自分で挑戦もしない実績もないくせに分かった様な事を言うな!書くな!」

これハッキリ書いておきますので、
これからプロ目指す方は肝に銘じて下さい。

口で大阪城建てるな!
自分で犬小屋でも立ててから言え!書け!

500pxの批判するなら、
No.1になってから書け!

プロフェッショナルを目指すなら
世界を相手に戦うなら
負け惜しみは書くな!言うな!

必ず誰かがNo.1になるんだから
挑戦するなら自分がそれを獲れ!目指せ!

語るのは批判するのは
その後でする事です。

きっとここまで書きますと
「ずいぶん偉そうに書いてるな!」
そう考える人達もいるでしょう。

それは皆さんがアマチュアだからです。

世界のプロは
こんな考えは普通です・・・笑
いえもっと厳しいです!

今回は将来プロフェッショナルを目指す皆さんに向けて
僕の率直な気持ち考えを書いています。

お気に障ったらお許し下さい。

さて撮影に出かける時間になりましたので、
次回にお勧めする参考書を書きます。

春からみなさん大志を持って
一歩一歩前進して下さい。

そして挑戦する気持ちを持ち続けて下さい。

ケント白石

Kent Shiraishi Photography


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2 コメント

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元気がでます (あるば)
2013-03-06 18:15:23
ケント白石さん 読んでいて気持ちがすっきりしてきます!!!
写真術も大事ですが、この心の持ち方はもっともっと大事なことと、ずっと先生のブログで教えられてきました。
私はfotoblur時代にあの有名だったMONTにメ-ルで何度も言われたことを思い出しています。
彼はお友達票が騒がれた時に何度もメ-ルで言って来ました。
「私は(MONT)は投稿された写真をみてかならっずいい点を探してコメントする。 それは人は悪い点のみを指摘されるtのと、作品の中からいい点を探したコメントを読むのとどちらがその人は将来伸びていくか? 自分は後者だと思う」
今夜は彼のコメントを思い出しながら、やはり世界の第一線で活躍される方は同じような考えの持ち主だと痛感しながら読んでいます。
ありがとうございました。
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まったく同感です。 (marbee)
2013-03-05 23:00:20
私も500pxに写真を投稿していて前日の結果をblogに書いているのですが、blogに匿名で写真を批判する人が時々居ます。
匿名じゃ相手の実力も判らないし、批判の内容も何も生産的な事が書いてないので全く参考になりません。
実績を示さないで他人を批判したり、努力している人を非難する人は・・・正直理解に苦しみます。
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