また本日も早朝撮影に出て、帰宅して朝食、
その後「現像」を続けて今は昼食中です。
ある団体(協会)の発行する本の表紙に僕の写真が使われるため
本日現像を仕上げて夕方発送しなければいけません。
おかげ様で忙しい毎日です。
ところで昨日書きました文章に
ずいぶん反響がありました。
誹謗中傷メールやコメントが多数来ているだろうと
覚悟していたんですが…そういうのは全く無し。
(たぶんこれから来るでしょうが・・・笑)
若い方はもちろん、なんとご年配の方からも
好意的なメッセージが多数寄せられました。
率直にお礼申し上げます。
ありがとうございました!
今日は頂いた素晴らしいメッセージを2つご紹介します。
どちらも書かれたのは女性です。
「ケント先生、はじめまして。私はこの春から…大学でフォトグラファー目指して学びます。
・・・ブログを読みまして私も近いうちに500pxに挑戦したいと思いました。
参加する以上Topページに掲載されるようになるまで頑張ります。
・・・投票に関してお友達票が悪いわけではないですよね?
プロを目指すなら先生の言われる通り人気は大切ですから、
むしろ世界中に知人・お友達を作り、
多数お友達票をもらえる様な人気者に成るべきだと私は思いますがいかがでしょうか?
・・・また大学で悩む事がありましたらご相談させて下さい・・・頑張ります。」
貴女はまだ高校生ですよね?
とてもとても素晴らしい発想です!
まったくもって貴女の言うとおりです。
ぜひ参加して世界中にお友達を
貴女のファンをたくさん作って下さい!
プロフェッショナルな写真家に大切な能力の一つが
コミュニケーション能力です。
人気を得るためにはその能力が必要です。
これからの学生生活4年間でぜひそれを学び
実践して下さい。
貴女の様な柔軟な発想であれば
きっとフォトグラファーに成れるでしょうし
また成功すると思います。
頑張って下さい!
そしてもう一通
実は今届いたばかりです。
こちらは相当長い文章でしたので
部分的にしかご紹介出来ませんが
僕は感動しました。
・・・・・・・・・・・・
Kent様へ・・・
私は今東京都内のある方の写真事務所でアシスタントをしています。
実は2年前まで学生でした。ある事で父を亡くしまして
経済的に学生生活を続ける事が出来なくなり退学しました。
もちろん無理をすれば卒業できたかもしれませんが、
・・・周りの同級生を見ていてここで学ぶより別な方法で学び続けようと決意しました。
…当時私の同級生達は素晴らしいカメラを持っている方が多く
写真その物よりカメラや機材に興味を持っている人も多数いて
自分の名刺を作りそこに「Photographer」と書き込み、
自分のサイトで中途半端な知識を書き写真家として商売している人達もいました。
・・・そういう人達はアルバイトでアシスタントを経験すると殆どすぐに辞めるんです。
私の今いる事務所でも毎年研修の様な形で学生も来ますが、
だいたい私は「その方が続くかどうかすぐに分かります」
・・・実は私の父は写真家でした。
優しい父でしたが・・・「私が写真家になりたい」と言ってからは
凄く厳しくなりました。・・・一時期はあまりの厳しさに反発もしました。
父はKent先生の書かれていた事と同じ事を何回も言ってました。
「自分で出来ない実行した事も無いことを分かった様に言うな!」
その頃私は本で読んだり他人から聞いたりした知識を
自分で試したり実践した事も無いのに語っていたからです。
「そういう事はアマチュアのする事だ!プロがしてはだめだ!」
「写真を嘗めるな!」
そう何度も叱られました。
・・・だから昨日のKent先生の言葉を読んでいるうちに
父の事を思い出して涙が出てきました。
・・・亡くなってから今頃になって父が教えてくれた事
私に伝えたかった事が分かるようになったからです。
・・・これから写真家を目指す方にとって、
昨日先生が書かれたことはきっと多くの方の心に残ると思います。
・・・私も「写真を嘗めるな!」という父の言葉を忘れずに
これから日々学んでいきます。
・・・今後も素晴らしいご活躍を楽しみにしておりますし、
いつか機会がございましたら撮影にご一緒させて頂き、
ご指導受けたいと願っております・・・ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
先ほど読ませて頂いた時もそうでしたが、
今もキーボードを打つ手が止まってしまいました。
正直に申しまして私も涙が出ました。
やらなければいけない仕事が眼の前にあるんですが・・・
しばらく天井を見上げている状態です。
何と申し上げればよいのか・・・言葉が出ません。
ただ言えますのはお父様のお気持ちはよくほんとによく分かります。
これは写真家に限らず、
どんな仕事にも言える事でしょうが、
その道のプロフェッショナルなら、
少なくともその世界で自他ともに認められている方なら、
皆必ず「プライド・誇り」を持って仕事をしています。
僕程度のレベルでさえそうなんです。
ですから自分の娘が同じ道を歩むと分かったら
心を鬼にしてでもその事を伝えたいはずである。
その気持ちは良く分かります。
実は昨日少し書きましたが、
昨年末よりプロに成りたくて
関西からわざわざ北海道に来て、
僕に写真術の指導を受けていた青年がいます。
無償で教え、宿にも泊め、
物理的にも援助しましたが…
しかし2日前に指導を止めて、
また今後は友人付き合いもしない旨を彼に告げました。
まさに貴女が書かれている様に、
昨年生まれて初めてカメラを手にして半年足らずで、
自分のサイトを作り、
技術はもちろんカメラや構図の知識さえ無いのに
分かった様な事を書き、
僕からもらったプリンターで写真のネット販売をしていたのです。
もちろん本人にすれば
自分が何を書こうと写真を売ろうと俺の勝手だ!
そう考えているでしょう。
もちろんその通りです。
好きにしたら良いです。
しかし僕が直接指導している者がそうするなら話は別です。
「写真を嘗めるな!」
まさに僕の気持は貴女のお父様と一緒です。
自分の息子ではありませんが、
子供くらいの歳の者に
直接指導する時には「愛情」をもって接しています。
時には撮影に関係ない事でも叱ります。
プロフェッショナルを目指すという以上
アマチュアと違い小手先の写真術だけでは通用しないからです。
残念ながら僕の気持、思いは彼には伝わりませんでした。
・・・しかし
僕には貴女のお父さまの気持ちは良く分かりますし、
人を指導する事の難しさを感じ
少々その事で落ち込んでいた僕をも
勇気づけて下さいました。
お礼を言うのはこちらの方です。
貴女のお父様に僕も感謝致します。
そして素敵なメッセージを下さった貴女にも
ありがとうございました!
ケント白石
「Kent Shiraishi Photography」
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