竹久夢二 精神の遍歴 関谷定夫著 東洋書林
竹久夢二
私は彼について全く無知でした。
この本を読んで
竹久夢二は不思議な人だと思います。明治17年岡山県生まれ。
この時代に、生涯多くの女性と関係を持ち。それ故に世間から非難されておりました。
しかしその画業は今でも、ファンの方が多いです。
夢二は生涯キリスト教に関心を持ち続け、反権力 反戦的社会主義者でした。それで絶えず特高からつけ狙われていたそうです。
著者はそのような夢二の精神の遍歴を彼が死ぬまで実に丹念に追い続け実証的に研究しておられます。
夢二は満50歳直前に信州富士見高原療養所で亡くなりました。