映画「REZ BALL/レズ・ボール」
を観た。
2024年のアメリカ映画。
監督はシドニー・フリーランド。
出演はジェシカ・マッテン、
カウチャニ・プラットほか。
映画は心動かされる作品だった。
作り手の表現したいことが詰まっ
ているからだろう。
アメリカ先住民ナバホ族の居住区。
高校でバスケの主力選手の二人。
彼らにとって、バスケでスカウト
されて外の大学に行くのが夢だ。
しかし、夢の実現には困難が多い。
一人は母と妹を飲酒運転の車との
交通事故で亡くし、その失意から
立ち直れない。もう一人は、アル
中の母親と二人。生活費のための
バイトが忙しい。居住区ではアル
コール中毒症や自殺者の数が多い。
「Rez Ball」の「Rez」は居住区
を意味する「Reservation」の略。
アメリカ先住民のコミュニティで
行われるバスケは、速いペースと
激しいプレイが特徴だそうだ。
この映画は、スポーツ物語であり、
若者達の成長の物語であり、また、
かつて夢を追った大人達の物語で
もある。
茫漠たるニューメキシコの大地。
その風景は彼らに何を語るだろう。