「ロレーナ:サンダル履きのランナー」
という映画を観た。
2019年メキシコ製作。
28分の短編ドキュメンタリー。
監督はフアン・カルロス・ルルフォ。
出演はロレーナ・ラミレス。
メキシコの山岳地帯に住む少女。
一家で放牧と農業で暮らしている。
近隣に住む人はいない。
買い物には数時間かけて足で行く。
少女は長距離走が得意だ。
山路の100Kmマラソンで何度も
優勝している。
その足元はサンダルだ。
特別に運動能力の高い少女の話か
と思ったが、そうではないらしい。
映画を観た後、少し調べてみた。
彼女らはメキシコに住むアメリカ
州の先住民族。ララムリ、または
タラフマラ族と呼ばれる。別名
"走る民"とも呼ばれるらしい。
彼らにとって、走ることは生活
そのものだと言う。山羊を追って、
あるいは水を汲みに、そして買物
にも、山の斜面を走って上り下り
するそうだ。
幼少期から毎日高地トレーニング
してるようなものだ。だが、彼ら
は勝つために走るわけではない。
走ることは息をするようなものか。
世界には色々な生き方があるなぁ。
ロレーナは新品のシューズがある。
でも、それは履かないのだと言う。
彼女にとって走ること、生きること
はそういうことなのだろう。