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聴刻堂日乗

映画「ウィンター・オン・ファイヤー: ウクライナ、自由への闘い」

「ウインター・オン・ファイヤー」
という映画を観た。副題は
「ウクライナ、自由への闘い」。

2015年公開のドキュメンタリー。
ウクライナ、米国、英国の合作。
監督・製作は
エフゲニー・アフィネフスキー。

2013年11月21日から2014年
2月23日までの93日間の記録。
ウクライナの、ユーロマイダンと
呼ばれる抗議運動の映像だ。

当時EUとの関係強化が進んでいた。
一転、ヤヌコーヴィッチ大統領が
その協定に署名せず、逆にロシアと
の関係を強化するという政府決定と
なった。

それに対する市民の抗議デモ。
武装警察との衝突で市民の死傷者
が出る。抗議活動は継続され、
最終的に大統領の国外逃亡で幕と
なる。ここまでが映画だ。

だが、その後、クリミア共和国の
独立運動とロシアによる併合。
そして2022年2月にロシアの
ウクライナへの軍事進攻と続く。

ウクライナに関して、様々な解説
を見聞する。どこか腑に落ちない
感じだったが、映画を観て気が
ついた。

強権的な政府 vs 民主的な自由を
求める市民という"上下の対立軸"
の話が、欧米 vs ロシアという
"東西の対立軸"の話にいつの間に
か摩り替ってしまうのだ。

東西の軸には双方言い分はあろう
が、上下の軸に異論の余地は無い。
民主的な自由を自らの血を流して
闘って勝ち取る姿。この映画は
多くの人に見てほしい。

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