映画「正欲」を観た。
2023年公開の日本映画。
監督は岸善幸。
出演は稲垣吾郎、新垣結衣、
磯村優斗ほか。
原作は朝井リョウの小説。
デビュー10周年で書き下ろされた
もので人気のある本だ。
小説はまだ読んでいない。
読んだ人に「面白い?」と訊いたら
「暗い」という返事が返ってきた。
だから、先に映画を観てみようと。
映画なら2時間ほどだから。
映画は、なるほど楽しい話ではなか
ったが、好感は持てるものだった。
ダイバーシティ。多様性の問題。
LGBTQの性的指向だけでなく。
"普通"に生きることが苦手な人達。
新垣結衣と磯村隼人が演じる男女。
"普通"ではない感覚を解り合える。
お互い好きとか嫌いという感情で
はなく、ただ一緒にいて欲しい。
二人のシーンがとても印象的だ。
理屈で考えると、いろいろと問題
を指摘したくなる。稲垣吾郎演じる
刑事の目線と近くなる。
正論ってやつだ。
でも理屈で向き合うのではなく。
解らなくても寛容に認めてほしい。
いいよ、って許容してほしい。
せめて放っておいてほしい。
そういうことなのかなぁ。