映画「心のカルテ」を観た。
2017年のアメリカ映画。
監督・脚本はマーティ・ノクソン。
出演はリリー・コリンズ、
キアヌ・リーブスほか。
日本未公開のNetflixオリジナル。
20歳の女性エレン。拒食症で入退
院を繰り返す。どの病院も手に負
えない。今度は摂食障害者のグル
ープホームで生活しながら治療に
取り組むのだが・・・。
原題の"To the Bone"を「心の
カルテ」としたのは、なかなかの
名訳だと思う。
拒食症は精神疾患の一種だ。理解
するには、その人の心の問題を知
らなければならない。家族関係や
幼少期のトラウマ、他人からの厳
しい非難、等々。
とは言え、何か一つの問題が原因
であるとも限らない。因果関係は
複雑だし、乗り越え方も千差万別。
果たしてエレンは乗り越えること
ができるのか。
この映画、病気の物語というより
も、若者の成長の物語のつもりで
観るのが良いだろう。友情や恋愛、
自己の受容、家族との和解・・・。
何か特別なものでもなく、程度の
差こそあれ、誰もが普通に直面し
そうなことかもしれない。