映画「逆転のトライアングル」
を観た。
2022年製作のスウェーデン映画。
監督・脚本は
リューベン・オストルンド。
出演はハリス・ディキンソン、
チャールビ・ディーンほか。
パートが3つある。都会のレスト
ラン、豪華クルーズ船、漂着した
無人島。全てに出てくるのが、
ファッションモデルの男女二人。
だが、主人公と言う感じでもない。
異なる場面で繰り広げられる、
長めのコントがという感じだ。
なんだか不思議な感覚の映画で、
神経を羽毛で逆撫でされるような、
ちょっとイラッとする可笑しさ。
世の中にある常識というか、予定
調和的なものを、あえて外してみ
せる。男女の会話とか、接客サー
ビスとか、そんな場面だ。
それだけなら、ありがちなクスっ
と笑えるジョークなのだが、結構
しつこく続く。もうええから、と
思ってもなお続く。それでイラッ
とするのだが、それって、自分が
世の中の予定調和を無分別に受け
入れてしまってるから?!
全体を通して男女とか、貧富とか、
職業的な階層とか、様々な格差が
逆転する状況が表現される。
原題は"Triangle of Sadness"。
それを「逆転の・・・」と訳したの
は上手いなぁ。