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聴刻堂日乗

映画「CLOSING DYNASTY」

映画「CLOSING DYNASTY」
を観た。

2023年のアメリカ映画。
16分の短編。
監督・脚本ロイド・リー・チョイ。
出演ミリンカ・ウィタナほか。

舞台はニューヨークだろうか。
6、7歳くらいの女の子が地下鉄の
中で募金を募っている。街なかで
資源ゴミを拾ってコインに替えたり。
店の生花をくすねて花売りをしたり。
スラムの子供がよくやる稼ぎ方だ。

運よく優しい大人に出会えて、高く
で買ってもらえたりすると、その金
で美味しい物を買い食いしたりする。
店での値切り交渉も慣れたものだ。

少女に悲壮感はない。カメラはずっ
と女の子の目線の高さで撮っていて、
街も大人も見上げるばかりに大きい。
その中を鼻歌混じり走り回っている。
少女の健気さが、観る者の想像力を
かき立てる。

少女に家はあるのだろうか。両親は
いるのだろうか。何時頃からこんな
生活をしているのだろう。危ない目
にあったりしないのだろうか・・・。

街ゆく裕福そうな人々。同じ空間に
いても別世界だ。"格差"という言葉
が頭をよぎる。子供には罪も責任も
無いはずだ。だけど・・・。

少女は明日も生きていく。四の五の
言っても始まらない。世の中なんて
こんなものさ、とでも言いたげに。

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