幻想交響曲、ローマの祭り、ダフニスとクロエ
勝手にエスクラ三部作と名付けよう。この三曲を演奏すると、エスクラ吹きとして成仏できるとか何とか。
さてダフニスとクロエである。作曲は音の魔術師ラヴェル。エスクラの魅せ場はなんといっても「夜明け」での朗々としたソロと「全員の踊り」での鏑矢だ。
幸運にもこのダフニスを、オーケストラの実演で実に3回連続も聴いたことがある。吹奏楽の世界ではかつて全国大会の中学校部門で、3団体連続ダフニスという珍事があったようだが、私が聴いたのはプロオケである。広島交響楽団の演奏で行われた、第二回ひろしま指揮者コンクールであった。このコンクール課題曲がダフニスだったのだ。確かに指揮者コンクールの課題曲としては、これほどウデの差が出しやすい曲であるのだからおあつらえ向きだ。我々聴衆は3人の指揮者で代わる代わるダフニスを聴けたのだが、奏者はリハを含め6連続だったとか。。。
さてこれでダフニスの実演は通算4回となり、全て広島交響楽団であった。前回のダフニスは沼尻竜典指揮で音楽の花束公演であった。完成度はやはりこの時には及ばす、現職指揮者の面目躍如といったところか、しかしそのような比較もできるから尚面白い。惜しむべくは、更にもう一回しかも広島交響楽団でダフニスを聴けるチャンスがあったが逃したことだ。その公演はパスカルヴァロ指揮の合唱付きであった。
尚、本記事の写真は表彰式後のオフィシャル撮影OK写真である。
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