目指せ! IRONMAN

トライアスリート夫婦の奮闘日記

ウルトラ初完走! 雪辱を果たす

2013-05-12 | Athletic
昨年の珠洲ウルトラ100キロで関門で引っかかり、無情にも走ることができず涙を流したあの日。
珠洲はアップダウンが多く、かなりきついコースだったので、まずはフラットなコースで100キロを完走してみたい!
一度でいいから100キロとはどんなものなのかを体感してみたい!という好奇心もあり
Kさんに勧められて走友と東尋坊愛のマラニックに申込みしました。
今年の目標の一つであるウルトラ完走。
この日のために日々、走ることだけではなく筋トレや通勤ウォーキング、膝のために1ケ月前から
サプリも飲み、ラップ表も作り、あらゆることを準備してきました。

さて、いよいよ前日。
受け付け会場の三国観光ホテルへ到着。
順番待ちもなく選手も2人ほど。ほんとに明日、大会あるの?


当日はスタート前から雨が降り始め、やっぱり雨女!
「愛してるよ~!」と風船を離せば飛んでいかずに地面に撃沈。なんだか嫌な感じ・・・
雨の中だったがKさんと話をしながら予定どうりラップ7分前後で走れた。
途中、雨でお腹が冷えたのか工事現場の仮設便所に直行したり、
道にはカエルの死骸が数10匹、タヌキの死骸も2匹!
景色を楽しめる訳でもなく、ひたすら走りました。
そして、やっと45.5キロ地点、村岡(むろこ)公民館のエイドに到着。
シューズはもちろんずぶ濡れ! 底敷とソックスを替え、トイレに行って太腿裏にコールドスプレーをすれば、
帽子からポタポタの茶色の雫が・・・
ポンチョを着てても下着まで全身ずぶ濡れ。


何せ5時にスタートして、もう5時間30分走っている。
水菜おにぎりと味噌汁などをいただく。


まだまだ先は長い。エイドはオアシスだけど、ゆっくりすると時間がなくなる。
前回の珠洲で痛い思いをしたので、エイドでの休憩は長くて10分。
再び、Kさんと共に走り始める。
参加者が150名と少ないので、ランナーは前後にまばらで誰もいなくなることがあり、
Kさんの存在がとても心強かった。


次のエイド、50.7キロ地点の平泉寺までもう少し。
急な登りなので無理せずに歩くが、Kさんの歩くのがとっても速い!


ここでは、ケーキが待っている! 登りがきつい。


昨年と違い階段は昇らなくてよく救われた。
心配していた左膝が痛みだし、サポータをするが下りの時に激痛!
こんなので、これから先どこまで足がもつだろうか・・・


ウルトラで仮装はすごい! たいやきのしっぽを絞り、頑張る彼。
「泳げ!たいやき君!」と声援をかける。


第二関門、85キロ地点の春江中公民館。
珠洲ウルトラの時はこの85キロでアウトとなったので、完走はできなかったとしても
せめて85キロは超えたいと思ってました。
その関門をほぼ予定どうり16時30分頃に到着!やった~!走り続けられる。


ここでは手打ちそばをいただき!
できれば温かいそばであってほしかったが、ぺろりと平らげる。


休憩もそこそこに最後の関門、93.6キロ地点を目指します。
が、足は棒状態。共に走る見知らぬ60代くらいの男性に、
「もう、足が棒です!」と声かけすると、「棒なら大丈夫や。炭になったらダメだけど。」と励まされ、
なるほど、棒ならまだイケる!と気持ちを持ち直す。
ラップは9分代を何とか死守。Kさんとも会話する余裕もなくなり、互いに言葉を交わすことなく
ただひたすら歩みを止めることなく、一歩一歩前へ。
ウルトラは50キロがスタート。70キロからが頑張りどころ。
18時頃、やっと第3関門に到着!ゴールが少し見えてきた。


Kさんはゴールできると言っていたが、私は左足がもつかどうか不安で気を抜けず。
とにかく遅くともラップ10分で走らないと制限時間の15時間には間に合わない。
Kさんは度々歩くが、私の走る速度と同じ。
自分は歩いたら10数分台になってしまい走れ出せなくなりそうだったので、ゆっくりでも走る。
信号では止まらなければならず、前半はペースが崩れるので止まることが嫌だったけど、
さすがにこれだけ走ると、信号待ちの時間がとってもありがたい。


今回の大会で見た、一番、美しかった景色。
雨もやっとあがり、オレンジ色の夕陽が「ゴールまでもう少し!」と、
まるで私を励ましてくれるかのように光輝く。頑張れ!あと10キロ!


そこからはカウントダウン。あと7キロ。いつもの練習のあのコース1周だ!
「あと4キロですね・・・」Kさんに確認。
そして、100キロ地点のエイドに到着!
スタッフの人が手を広げて迎えてくれる。
ガーミンを見たら100キロを表示!当たり前だけど、うれしい。
あと3キロ。日も暮れて真っ暗。
何とゴールまでは昇りが続く。Kさん曰く「最後の試練だね。」
そう簡単にゴールできるものではない。
歩いたり走ったりを繰り返し、東尋坊の入り口が見えてきた! やった!あともう少し。
100個のキャンドルが足元を照らし迎えてくれました。
ゴールが見えKさんと手をつないで万歳ーー!! ゴール!!
緊張の糸が切れ涙々。Kさんと握手を交わす。
珠洲ウルトラの時に鎮痛剤をくれた彼も少し前にゴールしていて、歓びの握手。
今回、スタートから度々一緒に走り私を孤独から救ってくれた。
こうやってゴールできたのはたくさんの人々のおかげ。
一人で走っていると、幾度となくくじけそうになったけど、たくさんの人々に支えられ何とかゴールできました。
当たり前のことだけど身をもって体感しました。と、感極まっていたのに主人がいない! あれ??
ゴール地点、間違えて違う所へ行ってる??
何と、100キロからゴールの途中で私を見逃したらしくゴールの瞬間に間に合わず、この写真はウソでーす!(笑)
記録は後日郵送のため正確なタイムはわからない。
しかも、ゴールして感動のあまりガーミンをストップすることもすっかり忘れていて、
数分後に止め14時間35分くらいだろうか・・・とにかく制限時間内にゴールできた!




参加賞は焼き肉のたれ、はたはたのうま煮など。
ゴール後は足がこわばり歩くのがやっと!
体も冷え、つぶ貝焼きと温かいうどんが美味しかった~。
さすがにエイド毎に飲んだり食べたりで胃がもたれ、数口だけ食べる。


このワンピースで勝負しました。


記念Tシャツは夕陽を思い出させるオレンジ色。


完走メダルはかなり大きくて分厚い。一生の宝物です。
大会に参加する度にいつも思う。
まず大会に参加できたことに感謝、そして走ることができる体に感謝。
そして、今回は諦めずに歩みを止めず完走した自分を誉めたい。
また、そういう自分を好きになることができる私は幸せ者である。
ウルトラはやっぱり人生そのものでした。<ちぃ>






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4 Comments

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フィニッシュ写真は・・・ (mrblack)
2013-05-13 19:02:57
同級生やサポートの人達にお礼のはがきを出すために、ポストまでjogってみた。まだぎこちない。今日は腕が痛い。毎度ながらフルとは疲労の度合いが違う。
大事なフィニッシュシーンの写真は後日送られてきますから楽しみにしていましょう。
それにしてもいい夕陽が・・・
返信する
Unknown (Uribouz)
2013-05-14 00:41:44
おめでとぉ~!

マラソンの100kmって想像もつきませんが、その達成感たるや凄いんでしょうね。
おめでとうございます。
返信する
Unknown (あんぱん)
2013-05-14 05:58:04
おめでとうございます!!
素晴らしい、すごい!!感動しました!!
ついにウルトラランナーの仲間入りですね。
練習の積み重ねと綿密な準備、そして一緒に走った仲間の力。
素晴らしいレースでしたね。
しかし、まぁ、雨女パワーも全開で(笑)

お疲れ様でした。
しばらくはゆっくり休養ですね。
また、たくさん話を聞かせてください!!
返信する
ありがとうございます! (ちはるです)
2013-05-14 20:59:11
ようやく足の痛みも和らぎましたが、まだふくらはぎと足首回りが腫れています。それだけ足に負担がかかったのですね。あれだけ辛かったのに、そのひどさを忘れてしまいそう。まるで出産のよう!
しばらくしたら、また走りたくなるかも・・・
ゴール写真と結果のアップが楽しみです。
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