Co-BusinessMate

作り手、買い手、売り手、送り手、伝え手さんを一綴りに考える。
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購買心理と販売心理

2024年07月19日 20時00分00秒 | あえて誰も言わない雑記
 過去に買い物をした経験がない。
お金の使えない幼児を除けば、おそらくそんな人はいないでしょう。
しかし商売の経験がない。つまり製品やサービスをお客さまに販売した経験がない。そうした人は確かにいるかもしれません。
私たちが事業者さんからよく聞くセリフとして、
「作る事は得意だが、売り方がよく解らない」
「良い商品だが、宣伝が苦手」
というのがあります。
どちらも非常に率直で、何ら矛盾のない申告のように思えます。つまりは期待する販売実績ではない自覚から、そうした自己評価になったのでしょう。そしてこれは何も規模の小さな企業さんに限った話ではありませんでした。
広報などの専門部署を持つ、それなりの規模の企業さんであっても同様の申告があり、またそうした企業さんはブランド名やスペックの訴求ばかりを最重視するPRの希望が多かったのです。
つまりは自己申告の通り、売り方やプロモーションが苦手だったのです…
 ◀最重視すべき訴求点とは何か?
今は訴求点云々の話は脇に置き、本稿の冒頭に戻って考え直してみます。
そう、買い物経験のない人はいない。という事です。
年齢やライフスタイルで違いはあれ、皆さんの買い物体験は何件くらいになるでしょう?数千?あるいは普通に万単位になるのではないですか?
それだけ多くの購入(個人)、購買(組織)を体験しているという事実を、先ずは思い出して下さい。そしてそこには様々なケースがあったはずです。
自分で調べて、人に勧められて、店員に聞いて、広告を見て、偶然見つけて、長い期間迷ってなど。
場所についても、個人店、量販店、セレクト系ショップ、百貨店などの実店舗だったり、あるいはECモールやフリマアプリなどオンラインであったり。
そしてそれらの体験には大小の満足や不満があり、時には大きな感動や納得を得た事でしょう。また逆に不快感や憤りを覚えた体験も含むはずです。皆さんは、それら買い物体験の良し悪しを、それなりに厳しい消費者の目線でジャッジして、日々を暮らしているのではないでしょうか?
「売る」と「買う」は真逆の構造でありながら、その表裏は一体で切り離して考える必要はありません。というか切り離せないのです。皆さんが消費者である以上は、売る事もまた考えられるはずなのです。
単純な話、あなたとあなたの周囲の人が持つ買い物体験の満足を採用し、不満を排除すれば必然、モノやサービスは売れるようになります。
要は、買う側の立場で売り方を決めましょう!という事ですが、それを実際の販売戦略(計画)や戦術(実践)に落とし込むには、「買う」という行動を今より「少し深く理解」する必要があります。
そしてその理解は、プロモーションのみならず、製品とサービス、売場の選択と商材の見せ方を考える上での必須要素となります。
 
次回は店舗データについてお話ししたいと思います。
ではでは。