先日、某学で講義をしている主に文系学生達の分担執筆による論文集第3章では、よく耳にする「持続可能な社会」はどうあるべきか、また、我々の生活に不可分のエネルギー問題について、約30人の学生に400字以内で論じてもらった。前回も書いたが、目立つことを避けたがる学生達が匿名にせよ不特定多数に向かって意見を発信したり、他の学生達のレポートを読んだりすることで、講義の聴講では得られない何かを学んでくれることを願っている。
以下、提出順にPART 1と2に分けて掲載して行くが、文責は個々の学生さん達にある。
収録論文のリスト
1.スウェーデンと日本の考えの違い(学生110)
2.持続可能な社会を築くためにスウェーデンにならう(学生74)
3.地球を救うために(学生73)
4.車の燃料を舐められる時代(学生133)
5.貧困の格差是正のために考えなければならないこと(学生43)
6.これからの地球を守るための取り組み(学生138)
7.エネルギー資源の限界と可能性(学生134)
8.持続可能な社会を目指す(学生94)
9.日本と他国との違い(学生125)
10.日本の役割(学生101)
11.現代世界の現状と私達にできること(学生22)
12.ヨーロッパの人々の環境への意識を参考にすべき(学生89)
13.住民の意識と政府の対応(学生107)
14.持続可能な社会を構築するためには(学生136)
15.人類のこれからの未来(学生162)
以下はPART 2に掲載
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1.スウェーデンと日本の考えの違い(学生110)
将来的な事は考えず大量生産、大量消費を繰り返す日本。持続可能な国家の実現の為、エネルギー問題に取り組むスウェーデン。今の日本はスウェーデンから学ぶべき事が多々あるはずだ。
日本の様に環境問題より自国の経済の発展ばかりを求める事は、利己的だと思う。スウェーデンは環境問題を根幹をなす重要課題だと捉えており、問題が発生する前に予防しようと今、様々な取り組みを行っている。しかし、日本は現実に何か問題が発生してからのみ行動を起こす。それでは取り返しのつかない事になるだろう。では、スウェーデンは実際にどんな取り組みを行っているのか。まず今までの原子力発電所の代わりにゴミや下水を使ってバイオガスを生じさせ、それをエネルギーとして利用している。また二酸化炭素税など税制面でも色々な措置を設けている。
日本もスウェーデンを見習い世界に目を向け、これからも今の社会を守っていく努力をしていかなければならない。
2.持続可能な社会を築くためにスウェーデンにならう(学生74)
日本はスウェーデンと比較すると環境問題に取り組む姿勢として劣る点があるのではないだろうか。
まず、目立つのが環境問題の位置づけである。日本はあまり目立った取り組みがされていないものの、スウェーデンは根幹をなす重要な問題として捉え、二酸化炭素税を1991年から導入している。一方で日本は未導入であり、政治的取り組みが甘いともいえる。持続可能な世界の実現を目指すには、資源やエネルギー消費の抑制が不可欠である。スウェーデンは科学的な面からだけではなく、市民の生活に結びついた循環型社会を形からだけではなく、市民の心に根付いた形で実践していると思う。バイオガスを家庭、バス、乗用車のエネルギーに利用しているのがその例である。また、それを国民が自然を感じることができる喜びとして捉えてるところが大きな違いであると思う。
今こそスウェーデンにならって政治、科学、国民レベルでの取り組みが必要といえる。
3.地球を救うために(学生73)
地球の自然にあるエネルギー資源には限りがある。私たちはこの地球で生きていくために何ができるだろうか。
日本を例にとってみると、日本は他の国に比べてエネルギーを節約、削減するということに対しての意識が低い。京都議定書で定められた二酸化炭素の排出量の削減量は達成することができず、減らすどころか、増やしてしまった。それに比べヨーロッパでは二酸化炭素の排出量は減ってきている。特にスウェーデンでは国全体でエネルギーを削減することに取り組んでいる。こういった国では地球を守ろうとする意識の高さがうかがえる。
これからの地球を救うためには、世界の一人ひとりが地球人としての自覚をもち、地球人のみんなが協力していかなければならない。
4.車の燃料を舐められる時代(学生133)
今世界が注目しているバイオマス。それは今や日本にも支配範囲を拡大しつつある。
バイオマスの生産量は五年で三倍であり、今や自動車の燃料としてもストーブの燃料としても使われてきている。しかしここでわたしは、あえてデメリットを考えてみようと思う。まず、穀物を燃料として使うわけだから穀物の値上げを招く。例にメキシコではトルティーヤの値上げが深刻化している。それにより先進国はともかくとして発展途上国の貧しい人々の生活はさらに苦しくなるだろう。また、食料経済とエネルギー経済の連動が起こることで世界状態はどう変化するだろうか。今よりより多くのバイオ原料を収穫することで、今までバランスを保ってきた生態系が崩れる危険もある。すると動物たちにも影響が出てくる。悪循環だ。地球を救うためにどうするのが最適なのだろうか。
まずはそのことについて一人一人が考えてみることが解決への第一歩だと思う。
5.貧困の格差是正のために考えなければならないこと(学生43)
世界の貧しい人びとに不可欠な「必要物」を充足させる。という点について考えてみた。
日本は明らかに豊かすぎる国である。よってこの問題に対し真っ先に考え、行動しなければならないはずだ。しかし日本はこの問題に対し何か特別な対策をとっているとは思えない。とっているとしても、その対策案はとても甘いもののように見える。国でただ政策を掲げるだけではなく、国民全体で取り組んでいかなければ何の意味もなく、解決へと繋がっていかないと思う。この問題への自覚が足りなかった私たち国民にも責任があると思う。確かに生活が豊かな私たちには無関係の問題のように思えるかもしれないが、一歩間違えれば日本も貧しい国の一つとなっていたかもしれない。そう考えると他人事として扱うことはできない問題である。
今後、世界での貧困の格差が広がらないよう、日本を含めた先進国の国民すべてに、この問題にしっかりと向き直って考えてもらいたい。
6.これからの地球を守るための取り組み(学生138)
今日、世界各国では、環境の保全に対する色々な取り組みがなされています。また、今までの環境に対する考え方が見直され、利益よりも保全、改善が重視されています。例えば、新しいエネルギーの開発です。
ガソリンの代わりにバイオマスという資源を推奨している国もあれば、100%自然エネルギー依存社会を形成しようとしているサムス島もあります。日本でも岩手県では石油の代わりに木質バイオマスを利用して、ペレットストーブという暖房器具を使っています。
こういう動きがせめて先進国だけでも活発に行われるだけで全く環境が変わってくるとは思いませんか?国が動くのももちろん大切ですが私たち一人一人が環境保全を考えることも大切なことだと思います。
7.エネルギー資源の限界と可能性(学生134)
エネルギー資源の使用量を減らすことが、果たして本当に我々がすべきことであるのか。
石油を例にとって考えてみる。現在、石油埋蔵量はこのまま使い続けて約40年と言われている。だが、私達の親が自分達くらいの時も約40年と言われていた。これはなぜだろうか?それは、新しい石油が次々と見つかっているからだ。他の資源も同様であり、使用量を減らすことが優先事項ではないように思われる。真に我々がすべきことは、地球温暖化などの地球環境に優しい新しいエネルギー資源の開発である。そのためにも、発展途上国は二酸化炭素の排出量を抑える取り組みの前に、経済的な面でいわゆる先進国に近づくことが重要なのである。それから二酸化炭素排出量の削減に臨んだ方が、確かな成果が得られ、国家としての損失も少ないのではないであろうか。
後世の人々が今以上に暮らしやすい地球を作っていくこと、それこそが、今を生きる我々の責任なのである。
8.持続可能な社会を目指す(学生94)
持続可能な社会をエネルギー問題と環境問題を中心に考える。
現在、世界のエネルギー源は天然資源に頼っているが、それらは環境に悪影響を及ぼすので持続可能な社会を目指すには環境に影響を与えない循環型のエネルギーの研究が必要不可欠であると考える。しかし、環境問題を化学技術を進歩させることだけにより問題の解決をはかる、つまり一部の科学者だけにまかせるという人まかせな態度では各個人の意識は変わらず、また、先進国が他の国や環境を顧みず自らの利益のみを追求する態度も変わらないのである。それではむしろ新たな問題が生じる恐れがあり根本的な解決にはならないのである。重要なのは各個人の環境に対する意識を同時に高めることであり各個人がライフスタイルを転換させ、さらには政府の政策を転換させることが必要であると考える。
持続可能な社会は循環型エネルギーと地球全体で考えることができる市民社会の成熟によって実現されると考える。
9.日本と他国との違い(学生125)
日本はスウェーデンを見習ってバイオ燃料による循環型社会を目指すべきだと私は思う。
日本は今いろいろなエネルギー資源を使用しているが、主に石炭、石油、天然ガス などの化石燃料を使用している。これらの資源の予測可採年数は、石油が41.9 年・天然ガスが66.7年・石炭が184年であり、このまま使い続けるとあと何十年かでなくなってしまう。
持続可能な社会の実現を目指すには、資源やエネルギー消費の抑制が不可欠です。そこで資源やエネルギー消費を抑制し、環境問題への対処法をよく考えているスウェーデンからいろいろなことを学ぶ必要があると思います。例えば、最初に書いたように生ゴミや排泄物を発酵させて生じるバイオガスを家庭、バス、乗用車用のエネルギーに利用したりすることです。
日本も他国を見習って環境問題に真剣に取り組み、環境先進国日本と呼ばれるよう に私達一人一人がもっと環境問題を意識しなければならないと思った。
10.日本の役割(学生101)
持続可能な社会をつくるためには、エネルギーの獲得と環境問題を両立することが重要である。そこで将来枯渇することが予測されていて、地球温暖化の原因となるような化石燃料に依存してはならない。
そこで今注目されているのがクリーンエネルギーである。太陽光などを使う自然エネルギーや生ごみなど使うバイオマスエネルギーがあるが、化学発電なので発電効率が良く、環境にやさしい「燃料電池」が期待されている。まだ価格面などの問題はあるが、今後開発が進み、燃料電池自動車が普及し、一般家庭に燃料電池が広く用いられるようになれば、その効果は計り知れないであろう。
その実用的なクリーンエネルギーの開発は、先進国の中でも高い技術を持ち、今まで多量の化石燃料を使ってきた日本の使命だと考える。将来、全世界の人が快適な生活を営めるような持続可能な社会をつくるために日本が世界に貢献するべきである。
11.現代世界の現状と私達にできること(学生22)
私達の生活は資源なしでは成り立たない。そこで人類の活動は未来の世代にどのような影響を与えるのかを考えていく必要がある。
現在産業や民生は主に化石燃料や原子力に頼っていて、これらは人間にとって当たり前な物にすぎない。しかし地球の資源には限りがある為、エネルギーがなくなってしまったら私達の生活はどのように変化するのかを考えなくてはならない。世界が持続可能な社会を目指す以上、これまで先進国がとってきたエネルギー資源の大量消費型の経済構造は改めなければならない。現在化石原料の枯渇の問題だけではなく、地球環境保護の上からも、省資源、そして代わりのエネルギーの開発は重要な課題となっている。更に私達も常に自然と調和した生活スタイルを導入すべきだ。
このように個人個人が資源の節約やクリーン・エネルギーの活用、そして人類の近い将来について真剣に考えていけば、きっと新しい世界が生まれるだろうと私は信じている。
12.ヨーロッパの人々の環境への意識を参考にすべき(学生89)
アメリカや日本はヨーロッパの人々の環境への意識や取り組みに目を向け、環境問題についてもっと真剣に取り組むべきだ。
ヨーロッパの人々は環境問題について頭で考えるだけではなく、実際行動に移している。そして、政府などの国家のみでなく、国民も環境問題への意識をしっかり持ち、行動に移している。具体的には、原始力発電ではなく、風力、太陽光、バイオマスといった循環性のある自然エネルギーへとエネルギーを変えたり、バイオ燃料をすでに利用し家庭、バス、乗用車に利用したりしている点だ。こうしたヨーロッパの人々の行動は参考すべきものとして最近TVなどでもよく見られる。
アメリカや日本といった多くの公害や環境問題を引き起こしている国々はこうしたヨーロッパの人々の意識、取り組みから学ぶべきことがたくさんあるはずだ。そして、世界全体がこうした行動をとっていくことが環境問題を解決する一番の近道だと思う。
13.住民の意識と政府の対応(学生107)
今の社会を持続可能な社会に移行していくためには、出資が必要な場合が多く、それを実行するためには、住民の協力が必要である。
では住民の協力はどのようにして得るか。サムス島の例でもわかるように、環境問題の対策に住民の出資が必要な場合、住民は省エネの利益に気付くと出資に協力的になる。住民に出資を求める時は、まずは利益や補助をアピールすることによって住民の関心を高めることが設備の充実や、ライフスタイルの変更につながる。発電機の出資を住民がし、電力会社より配当をもらうというサイクルを作るなどの活動をすることによって、住民の関心を得ることは、持続可能な社会を作るための自主的な活動を広げることにもつながる。本当に住民が自主的に環境について考える社会になれば、それが本来の持続可能な社会である。
住民の理解を得るためには、住民に利益を気付かせることが必要で、またそのために政府などがアピールをしていくべきだ。
14.持続可能な社会を構築するためには(学生136)
現在、世界ではエネルギー資源を有効に活用しようという持続可能な社会(開発)を目指す動きが強まっている。
次世代のためにエネルギー資源を有効活用するこの動きは一見、化石燃料の枯渇を防ぐ、地球温暖化の防止になるなどのメリットが多いように思える。しかし、最近ではそのデメリットが浮き彫りとなってきている。バイオマスエネルギー重要の高まりによるトウモロコシやサトウキビの価格高騰、原発事故による放射能漏れ。いずれも貧困に苦しむ発展途上国の人々が被害をこうむっている。太陽光発電や風力エネルギーもこの動きに対し最も効果的ななエコ発電となっているが設置には莫大な費用がかかり、スウェーデンなどの先進国での設置が目立つ。また、排出権取引も自国の利益を目的とした国家間の馴れ合いである。
やはり、環境問題と同様に、世界が自国の利益を求めずひとつとなって同じ目標にむかって進むことが大事であると自分は考える。
15.人類のこれからの未来(学生162)
人類はこれからどのようにして生きていけばよいだろうか。
人類は20世紀にはいってからはすさまじいスピードで科学や産業が発展するのと同時に自然を破壊していきました。工場や車による大気汚染、私利私欲のための森林伐採、それによる砂漠化、温暖化などかぞえればきりがありません。私達は自然をまったく無視して生きてきました。しかしここ何年かの間でやっと自然保護や持続可能な社会について真剣にとりくみ始めました。「環境と開発にかんする世界委員会」などの世界的な取り組みや、京都議定書など温暖化対策のためのとりきめも結ばれました。しかしまだまだ地球温暖化を止めるまでには届きません。
また人類はいままで石油などたくさんの化石燃料を消費してきたので、持続可能な社会を実現するには石油に替わる燃料を見つけださなければならないと思います。そして今以上に環境保護に対する意識を高めなければならないと思います。
以下はPART 2に掲載
以下、提出順にPART 1と2に分けて掲載して行くが、文責は個々の学生さん達にある。
収録論文のリスト
1.スウェーデンと日本の考えの違い(学生110)
2.持続可能な社会を築くためにスウェーデンにならう(学生74)
3.地球を救うために(学生73)
4.車の燃料を舐められる時代(学生133)
5.貧困の格差是正のために考えなければならないこと(学生43)
6.これからの地球を守るための取り組み(学生138)
7.エネルギー資源の限界と可能性(学生134)
8.持続可能な社会を目指す(学生94)
9.日本と他国との違い(学生125)
10.日本の役割(学生101)
11.現代世界の現状と私達にできること(学生22)
12.ヨーロッパの人々の環境への意識を参考にすべき(学生89)
13.住民の意識と政府の対応(学生107)
14.持続可能な社会を構築するためには(学生136)
15.人類のこれからの未来(学生162)
以下はPART 2に掲載
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1.スウェーデンと日本の考えの違い(学生110)
将来的な事は考えず大量生産、大量消費を繰り返す日本。持続可能な国家の実現の為、エネルギー問題に取り組むスウェーデン。今の日本はスウェーデンから学ぶべき事が多々あるはずだ。
日本の様に環境問題より自国の経済の発展ばかりを求める事は、利己的だと思う。スウェーデンは環境問題を根幹をなす重要課題だと捉えており、問題が発生する前に予防しようと今、様々な取り組みを行っている。しかし、日本は現実に何か問題が発生してからのみ行動を起こす。それでは取り返しのつかない事になるだろう。では、スウェーデンは実際にどんな取り組みを行っているのか。まず今までの原子力発電所の代わりにゴミや下水を使ってバイオガスを生じさせ、それをエネルギーとして利用している。また二酸化炭素税など税制面でも色々な措置を設けている。
日本もスウェーデンを見習い世界に目を向け、これからも今の社会を守っていく努力をしていかなければならない。
2.持続可能な社会を築くためにスウェーデンにならう(学生74)
日本はスウェーデンと比較すると環境問題に取り組む姿勢として劣る点があるのではないだろうか。
まず、目立つのが環境問題の位置づけである。日本はあまり目立った取り組みがされていないものの、スウェーデンは根幹をなす重要な問題として捉え、二酸化炭素税を1991年から導入している。一方で日本は未導入であり、政治的取り組みが甘いともいえる。持続可能な世界の実現を目指すには、資源やエネルギー消費の抑制が不可欠である。スウェーデンは科学的な面からだけではなく、市民の生活に結びついた循環型社会を形からだけではなく、市民の心に根付いた形で実践していると思う。バイオガスを家庭、バス、乗用車のエネルギーに利用しているのがその例である。また、それを国民が自然を感じることができる喜びとして捉えてるところが大きな違いであると思う。
今こそスウェーデンにならって政治、科学、国民レベルでの取り組みが必要といえる。
3.地球を救うために(学生73)
地球の自然にあるエネルギー資源には限りがある。私たちはこの地球で生きていくために何ができるだろうか。
日本を例にとってみると、日本は他の国に比べてエネルギーを節約、削減するということに対しての意識が低い。京都議定書で定められた二酸化炭素の排出量の削減量は達成することができず、減らすどころか、増やしてしまった。それに比べヨーロッパでは二酸化炭素の排出量は減ってきている。特にスウェーデンでは国全体でエネルギーを削減することに取り組んでいる。こういった国では地球を守ろうとする意識の高さがうかがえる。
これからの地球を救うためには、世界の一人ひとりが地球人としての自覚をもち、地球人のみんなが協力していかなければならない。
4.車の燃料を舐められる時代(学生133)
今世界が注目しているバイオマス。それは今や日本にも支配範囲を拡大しつつある。
バイオマスの生産量は五年で三倍であり、今や自動車の燃料としてもストーブの燃料としても使われてきている。しかしここでわたしは、あえてデメリットを考えてみようと思う。まず、穀物を燃料として使うわけだから穀物の値上げを招く。例にメキシコではトルティーヤの値上げが深刻化している。それにより先進国はともかくとして発展途上国の貧しい人々の生活はさらに苦しくなるだろう。また、食料経済とエネルギー経済の連動が起こることで世界状態はどう変化するだろうか。今よりより多くのバイオ原料を収穫することで、今までバランスを保ってきた生態系が崩れる危険もある。すると動物たちにも影響が出てくる。悪循環だ。地球を救うためにどうするのが最適なのだろうか。
まずはそのことについて一人一人が考えてみることが解決への第一歩だと思う。
5.貧困の格差是正のために考えなければならないこと(学生43)
世界の貧しい人びとに不可欠な「必要物」を充足させる。という点について考えてみた。
日本は明らかに豊かすぎる国である。よってこの問題に対し真っ先に考え、行動しなければならないはずだ。しかし日本はこの問題に対し何か特別な対策をとっているとは思えない。とっているとしても、その対策案はとても甘いもののように見える。国でただ政策を掲げるだけではなく、国民全体で取り組んでいかなければ何の意味もなく、解決へと繋がっていかないと思う。この問題への自覚が足りなかった私たち国民にも責任があると思う。確かに生活が豊かな私たちには無関係の問題のように思えるかもしれないが、一歩間違えれば日本も貧しい国の一つとなっていたかもしれない。そう考えると他人事として扱うことはできない問題である。
今後、世界での貧困の格差が広がらないよう、日本を含めた先進国の国民すべてに、この問題にしっかりと向き直って考えてもらいたい。
6.これからの地球を守るための取り組み(学生138)
今日、世界各国では、環境の保全に対する色々な取り組みがなされています。また、今までの環境に対する考え方が見直され、利益よりも保全、改善が重視されています。例えば、新しいエネルギーの開発です。
ガソリンの代わりにバイオマスという資源を推奨している国もあれば、100%自然エネルギー依存社会を形成しようとしているサムス島もあります。日本でも岩手県では石油の代わりに木質バイオマスを利用して、ペレットストーブという暖房器具を使っています。
こういう動きがせめて先進国だけでも活発に行われるだけで全く環境が変わってくるとは思いませんか?国が動くのももちろん大切ですが私たち一人一人が環境保全を考えることも大切なことだと思います。
7.エネルギー資源の限界と可能性(学生134)
エネルギー資源の使用量を減らすことが、果たして本当に我々がすべきことであるのか。
石油を例にとって考えてみる。現在、石油埋蔵量はこのまま使い続けて約40年と言われている。だが、私達の親が自分達くらいの時も約40年と言われていた。これはなぜだろうか?それは、新しい石油が次々と見つかっているからだ。他の資源も同様であり、使用量を減らすことが優先事項ではないように思われる。真に我々がすべきことは、地球温暖化などの地球環境に優しい新しいエネルギー資源の開発である。そのためにも、発展途上国は二酸化炭素の排出量を抑える取り組みの前に、経済的な面でいわゆる先進国に近づくことが重要なのである。それから二酸化炭素排出量の削減に臨んだ方が、確かな成果が得られ、国家としての損失も少ないのではないであろうか。
後世の人々が今以上に暮らしやすい地球を作っていくこと、それこそが、今を生きる我々の責任なのである。
8.持続可能な社会を目指す(学生94)
持続可能な社会をエネルギー問題と環境問題を中心に考える。
現在、世界のエネルギー源は天然資源に頼っているが、それらは環境に悪影響を及ぼすので持続可能な社会を目指すには環境に影響を与えない循環型のエネルギーの研究が必要不可欠であると考える。しかし、環境問題を化学技術を進歩させることだけにより問題の解決をはかる、つまり一部の科学者だけにまかせるという人まかせな態度では各個人の意識は変わらず、また、先進国が他の国や環境を顧みず自らの利益のみを追求する態度も変わらないのである。それではむしろ新たな問題が生じる恐れがあり根本的な解決にはならないのである。重要なのは各個人の環境に対する意識を同時に高めることであり各個人がライフスタイルを転換させ、さらには政府の政策を転換させることが必要であると考える。
持続可能な社会は循環型エネルギーと地球全体で考えることができる市民社会の成熟によって実現されると考える。
9.日本と他国との違い(学生125)
日本はスウェーデンを見習ってバイオ燃料による循環型社会を目指すべきだと私は思う。
日本は今いろいろなエネルギー資源を使用しているが、主に石炭、石油、天然ガス などの化石燃料を使用している。これらの資源の予測可採年数は、石油が41.9 年・天然ガスが66.7年・石炭が184年であり、このまま使い続けるとあと何十年かでなくなってしまう。
持続可能な社会の実現を目指すには、資源やエネルギー消費の抑制が不可欠です。そこで資源やエネルギー消費を抑制し、環境問題への対処法をよく考えているスウェーデンからいろいろなことを学ぶ必要があると思います。例えば、最初に書いたように生ゴミや排泄物を発酵させて生じるバイオガスを家庭、バス、乗用車用のエネルギーに利用したりすることです。
日本も他国を見習って環境問題に真剣に取り組み、環境先進国日本と呼ばれるよう に私達一人一人がもっと環境問題を意識しなければならないと思った。
10.日本の役割(学生101)
持続可能な社会をつくるためには、エネルギーの獲得と環境問題を両立することが重要である。そこで将来枯渇することが予測されていて、地球温暖化の原因となるような化石燃料に依存してはならない。
そこで今注目されているのがクリーンエネルギーである。太陽光などを使う自然エネルギーや生ごみなど使うバイオマスエネルギーがあるが、化学発電なので発電効率が良く、環境にやさしい「燃料電池」が期待されている。まだ価格面などの問題はあるが、今後開発が進み、燃料電池自動車が普及し、一般家庭に燃料電池が広く用いられるようになれば、その効果は計り知れないであろう。
その実用的なクリーンエネルギーの開発は、先進国の中でも高い技術を持ち、今まで多量の化石燃料を使ってきた日本の使命だと考える。将来、全世界の人が快適な生活を営めるような持続可能な社会をつくるために日本が世界に貢献するべきである。
11.現代世界の現状と私達にできること(学生22)
私達の生活は資源なしでは成り立たない。そこで人類の活動は未来の世代にどのような影響を与えるのかを考えていく必要がある。
現在産業や民生は主に化石燃料や原子力に頼っていて、これらは人間にとって当たり前な物にすぎない。しかし地球の資源には限りがある為、エネルギーがなくなってしまったら私達の生活はどのように変化するのかを考えなくてはならない。世界が持続可能な社会を目指す以上、これまで先進国がとってきたエネルギー資源の大量消費型の経済構造は改めなければならない。現在化石原料の枯渇の問題だけではなく、地球環境保護の上からも、省資源、そして代わりのエネルギーの開発は重要な課題となっている。更に私達も常に自然と調和した生活スタイルを導入すべきだ。
このように個人個人が資源の節約やクリーン・エネルギーの活用、そして人類の近い将来について真剣に考えていけば、きっと新しい世界が生まれるだろうと私は信じている。
12.ヨーロッパの人々の環境への意識を参考にすべき(学生89)
アメリカや日本はヨーロッパの人々の環境への意識や取り組みに目を向け、環境問題についてもっと真剣に取り組むべきだ。
ヨーロッパの人々は環境問題について頭で考えるだけではなく、実際行動に移している。そして、政府などの国家のみでなく、国民も環境問題への意識をしっかり持ち、行動に移している。具体的には、原始力発電ではなく、風力、太陽光、バイオマスといった循環性のある自然エネルギーへとエネルギーを変えたり、バイオ燃料をすでに利用し家庭、バス、乗用車に利用したりしている点だ。こうしたヨーロッパの人々の行動は参考すべきものとして最近TVなどでもよく見られる。
アメリカや日本といった多くの公害や環境問題を引き起こしている国々はこうしたヨーロッパの人々の意識、取り組みから学ぶべきことがたくさんあるはずだ。そして、世界全体がこうした行動をとっていくことが環境問題を解決する一番の近道だと思う。
13.住民の意識と政府の対応(学生107)
今の社会を持続可能な社会に移行していくためには、出資が必要な場合が多く、それを実行するためには、住民の協力が必要である。
では住民の協力はどのようにして得るか。サムス島の例でもわかるように、環境問題の対策に住民の出資が必要な場合、住民は省エネの利益に気付くと出資に協力的になる。住民に出資を求める時は、まずは利益や補助をアピールすることによって住民の関心を高めることが設備の充実や、ライフスタイルの変更につながる。発電機の出資を住民がし、電力会社より配当をもらうというサイクルを作るなどの活動をすることによって、住民の関心を得ることは、持続可能な社会を作るための自主的な活動を広げることにもつながる。本当に住民が自主的に環境について考える社会になれば、それが本来の持続可能な社会である。
住民の理解を得るためには、住民に利益を気付かせることが必要で、またそのために政府などがアピールをしていくべきだ。
14.持続可能な社会を構築するためには(学生136)
現在、世界ではエネルギー資源を有効に活用しようという持続可能な社会(開発)を目指す動きが強まっている。
次世代のためにエネルギー資源を有効活用するこの動きは一見、化石燃料の枯渇を防ぐ、地球温暖化の防止になるなどのメリットが多いように思える。しかし、最近ではそのデメリットが浮き彫りとなってきている。バイオマスエネルギー重要の高まりによるトウモロコシやサトウキビの価格高騰、原発事故による放射能漏れ。いずれも貧困に苦しむ発展途上国の人々が被害をこうむっている。太陽光発電や風力エネルギーもこの動きに対し最も効果的ななエコ発電となっているが設置には莫大な費用がかかり、スウェーデンなどの先進国での設置が目立つ。また、排出権取引も自国の利益を目的とした国家間の馴れ合いである。
やはり、環境問題と同様に、世界が自国の利益を求めずひとつとなって同じ目標にむかって進むことが大事であると自分は考える。
15.人類のこれからの未来(学生162)
人類はこれからどのようにして生きていけばよいだろうか。
人類は20世紀にはいってからはすさまじいスピードで科学や産業が発展するのと同時に自然を破壊していきました。工場や車による大気汚染、私利私欲のための森林伐採、それによる砂漠化、温暖化などかぞえればきりがありません。私達は自然をまったく無視して生きてきました。しかしここ何年かの間でやっと自然保護や持続可能な社会について真剣にとりくみ始めました。「環境と開発にかんする世界委員会」などの世界的な取り組みや、京都議定書など温暖化対策のためのとりきめも結ばれました。しかしまだまだ地球温暖化を止めるまでには届きません。
また人類はいままで石油などたくさんの化石燃料を消費してきたので、持続可能な社会を実現するには石油に替わる燃料を見つけださなければならないと思います。そして今以上に環境保護に対する意識を高めなければならないと思います。
以下はPART 2に掲載
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