
2013年、ブエノスアイレスに3人の男が乗り込んで、福島はアンダーコントロールにあると強弁してもぎ取った五輪開催権、コロナ禍での開催の是非が問われている。IOCは権威を振りかざし、国もなりふり構わず開催を強行しようとしているが、こんなことが許されていいものであろうか?核燃料デブリの取り出しは遅滞しているうえ、取り出してどこに持っていくか目途がたっていない。国は地下水の流入を防ぐための凍土壁を作ったが、完全には防げていない。この方法はトンネル工事の際に短期間運用されるもので、福島ではいつ終わるとも知れない期間、凍結を維持するために冷媒を流し続ける必要がある。これにかかる多額の費用は電気代に上乗せされているのである。溜まり続ける汚染水対策も未解決である。国は薄めて海洋放出に踏み切ろうとしたが、漁業関係者や国内外からの反発で決定は先送りになっている。私は実行すれば悪しき前例なるので、すべきでないと考えている。福島はいまだアンダーコントロールにないのだ。こんな状況でも、国はアスリートファーストを掲げて開催を強行しようとしているが、アスリートの願いをだしにしているとしか思えない。五輪はIOCや国の威信を高めるためのものではなく、選手をはじめ海外からの来訪者が国内の人々と広く交流し、世界平和に資することで意義深いものとなりうるのである。私は現状での五輪開催は、勇気をもって中止すべきと考える。
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