野の花

ブログ小説、川柳、ジョウーク等です。

霧の月 121

2016-04-22 14:59:59 | 日記
浅田聡子が、あんな大金だとはびっくりしています。瀬川さんの協力が無ければとてもと云い、妖しい目で私を見た。瀬川さん、あの時のお礼にこれから食事をしてこのホテルで今晩は過ごしたいのですがと言った。私は面食らって笑った。食事はいいにしてもホテルに行くと今後浅田聡子の言いなりになってしまいそうだった。 つづく

霧の月 120

2016-04-22 14:57:33 | 日記
私が浅田聡子に私、瀬川が発見した。浅田聡子は傍観者であり当事者には当たらないとの文面に訂正しましょうと言った。 二つ目の書類はこう書かれていた。 有る場所で発見された有る物についてはそれぞれが如何様に使用しようとも当事者間に異議は無いことを確認した。とあった。私はそれについては異議は無かった。私が浅田さん、あれには暫く手を付けない方が良いと思います。まあー、自由ですがと言った。瀬川さん、私、もう少しずつ使っていますのと言った。浅田聡子が一つ目の書類を書き直す事で全て私は了解し、署名捺印した。浅田聡子もいつか刑事事件になるかも知れないと思っている節が有った。 つづく

霧の月 119

2016-04-22 14:56:07 | 日記
一つ目の書類にはこう書かれていた。先日ある場所で浅田聡子が有る物を発見した。瀬川裕一は浅田聡子の要請によりその物の移動に協力した。万一、事件になった時は、浅田聡子が主で瀬川裕一は従で有る事をここに当事者で確認し異議が無いことに同意する旨の書面だった。 つづく

霧の月 118

2016-04-22 14:54:33 | 日記
浅田聡子が、瀬川さん久しぶり。山梨ではありがとうございました。と言った。あれからどうしましたと聞いた。浅田聡子は私疲れてすっかり寝てしまい、翌日沖縄には帰ってきたのと云い笑った。あれは大丈夫でしたかと聞いた。瀬川さん、今日は
二つの書類に署名捺印をお願いしたいのと言って浅田聡子は書類を差し出した。 つづく