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74HC573は、Dフリップフロップの74HC74を贅沢にも8個並べたものと等価です。Q-は省かれて外部には出されていません。「ラッチ」というのはにデータをホールド(記憶)する機能のことです。74HC74も次のクロックパルスが入力されるまでDの論理値をQに保持し続けるのでラッチといえます。74HC573のGと真理値表のLEは名称が異なっていますが同じpinです。Latch Enable の方が、意味がハッキリしていますので以降LEと呼びます。
LEがHの間はD(データ)がQ(出力)に筒抜けとなりますが、LEがLになった瞬間に8bitのデータがすべてラッチされます。ラッチしたデータをQに出力するかどうかはOE-(Output Enable)の論理値によって決まり、OE-がLの時Qに出力されます。ではOE-がHのときは、Qはどのようになるのでしょう。これを少し説明します。
出力Qは、実は3-State Buffar(スリーステートバッファまたはトライステートバッファ)になっています。3ステートバッファは図のようなシンボルで表し、OE-がLのときQはDを出力しますが、OE-がHのときにはQはハイインピーダンスになります。さて、Qがハイインピーダンスになるとは、いったいどういう意味なのでしょう。
図の「回路例」を見てください。これはNAND回路の2pinに入力するD1とD2をタイミングに合わせて切換える回路です。OE1-がLでOE2-がHのときにはD1がNAND回路に入力され、OE1-とOE2-の論理値が逆になればD2が入力されます。しかしよく見てください。2つの3ステートバッファの出力と出力が接続されています。通常、論理回路の入力インピーダンスは大きく、出力インピーダンスは小さく作られていますから、出力と出力を接続すると短絡(ショート)するためこのような接続はできません。これが前ページでお話した、3ステートバッファのOE-をHにすると出力Qがハイインピーダンスになることの意味です。
つまりOE-をHにすると入出力が遮断されるだけではなく、出力端のインピーダンスが非常に大きくなるのです。これなら安心してD1、D2を切換えてNAND回路に送ることができますね。もちろん、OE1-とOE2-を同時にLにしたらダメですよ。(^^)
CPUやメモリ(RAM、ROM)を使用した回路では、アドレスバスやデータバスという言葉をよく耳にしますが、「バス」とはいったい何なのかということを、3ステートバッファは語ってくれていますね。
関連記事:74HC74の応用(カウンタ) 2010-04-07
LEがHの間はD(データ)がQ(出力)に筒抜けとなりますが、LEがLになった瞬間に8bitのデータがすべてラッチされます。ラッチしたデータをQに出力するかどうかはOE-(Output Enable)の論理値によって決まり、OE-がLの時Qに出力されます。ではOE-がHのときは、Qはどのようになるのでしょう。これを少し説明します。
出力Qは、実は3-State Buffar(スリーステートバッファまたはトライステートバッファ)になっています。3ステートバッファは図のようなシンボルで表し、OE-がLのときQはDを出力しますが、OE-がHのときにはQはハイインピーダンスになります。さて、Qがハイインピーダンスになるとは、いったいどういう意味なのでしょう。
図の「回路例」を見てください。これはNAND回路の2pinに入力するD1とD2をタイミングに合わせて切換える回路です。OE1-がLでOE2-がHのときにはD1がNAND回路に入力され、OE1-とOE2-の論理値が逆になればD2が入力されます。しかしよく見てください。2つの3ステートバッファの出力と出力が接続されています。通常、論理回路の入力インピーダンスは大きく、出力インピーダンスは小さく作られていますから、出力と出力を接続すると短絡(ショート)するためこのような接続はできません。これが前ページでお話した、3ステートバッファのOE-をHにすると出力Qがハイインピーダンスになることの意味です。
つまりOE-をHにすると入出力が遮断されるだけではなく、出力端のインピーダンスが非常に大きくなるのです。これなら安心してD1、D2を切換えてNAND回路に送ることができますね。もちろん、OE1-とOE2-を同時にLにしたらダメですよ。(^^)
CPUやメモリ(RAM、ROM)を使用した回路では、アドレスバスやデータバスという言葉をよく耳にしますが、「バス」とはいったい何なのかということを、3ステートバッファは語ってくれていますね。
関連記事:74HC74の応用(カウンタ) 2010-04-07
強制HとかLにしても即壊れたりしませんのでしょうか?
強制HとかLにしても即壊れたりしませんのでしょうか?
OEは出力ではなく入力です。L入力でイネーブル、H入力でディスエーブルですね。
ディスエーブルでQはハイインピーダンスになりますので、ロジック回路の出力など、ローインピーダンスのものをQに接続しても大丈夫ですよ。