海外ドラマ! 海外ドラマ!

主にアメリカとイギリスのTVドラマについて書いています

ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 The Hollow Crown

2016-11-13 10:56:00 | 日記
ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 The Hollow Crown

シェイクスピアの史劇作品を映像化。
シーズン1では「リチャード二世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」に基づく百年戦争を、
そしてシーズン2では「ヘンリー六世」「リチャード三世」で薔薇戦争を描く。
  
イギリスを代表する俳優さんが勢ぞろい!の、豪華絢爛BBC版大河ドラマ。
現在、Huluで配信中。

主役はもちろん、脇を固めるメンバーも錚々たる顔ぶれで、
イギリスの演者さんの層の厚さにまず脱帽。
この作品にどれだけの人が登場するかと申しますと、
例えばシーズン1の「リチャード二世」だけでも、
ベン・ウィショー、ロリー・キニア、デヴィッド・スーシェ、パトリック・スチュアート、
トム・ヒューズ、リンゼイ・ダンカン、などなど。 すごすぎません?

そして回を追うごとに、ジェレミー・アイアンズ、トム・ヒドルストン、
ベネディクト・カンバーバッチ、、眼福でございます。

実は私はシェイクスピアが少々(どころではないか)苦手。
特にこの種の“王様もの”は、登場人物が多すぎて…。
しかも、なんたら公ジョージと、なんちゃら伯ジョージは別の人だし、
なんたら公ジョージだった人が、なんとか王になったり、ああ、ややこしや。
私の頭ではとうていついていけませんわ、と、早々にあきらめていただけに、
今回のドラマは良い史劇、いえ、刺激になりました。
続けて見るから、歴史の流れが分かるしね。

シーズン1で、唯一、残念だったのは、「リチャード二世」で登場した
ヘンリー・ボリングブルックと、「ヘンリー四世」のヘンリー
(どちらも同じ人。つまり、ボリングブルックだったヘンリーが、リチャードに代わって
王座についたのだ。ああ、ややこしい)を演じた役者さんが変わってたこと。
せっかくの連続ドラマなんだから、同じ役は同じ役者さんでお願いしたかったなぁ。

と、思っていたら、シーズン2ではキャスティングが一貫して、ちゃんと
ハル王子=ヘンリー五世(トム・ヒドルストンのあの笑顔!)になってます。
これで一安心。 私でも話についていけそう。
 
それにしてもイギリスの王様って、大変なお仕事ですなぁ。

ブラック・ミラー Black Mirror

2016-11-06 10:14:43 | 日記
ブラック・ミラー Black Mirror

 現代社会を痛烈に風刺するブラック・コメディ。


私、この一行だけを頼りに見始めたんです、このドラマ。
ブラックだけど、でも、コメディだよね、って。
そしたらね、すごいんです。強烈なんです。
久しぶりに超ヘビー級のドラマに出会いましたよ。 ああ、びっくりした。

未見の方で、この衝撃を楽しみたい!、とお考えでしたら、この先は読まずに、
今すぐ、Netflixでシーズン1第1話をご覧くださいませ。

このドラマをもう少し詳しく知りたいぞ、という方は、引き続きブログにお付き合いください。



ご覧になった方へ、

ね、びっくりでしょ? まさかあんな展開になるなんて。



ブラック・ミラー/Black Mirrorは、もともとはイギリスで作られたドラマでして、
1シーズン3話のみ。
1話完結のオムニバス形式なので、順不同で見ることもできます。

舞台となるのは、近未来のイギリス。
パソコンやスマートフォンも、ちょっと進化しています。
その分、テクノロジーの恩恵を受けている、はずなのに、、
ソーシャルメディアは人々の輪を広げ、個々の人間性を豊かにしてくれる、はずなのに、、


シーズン1 第1話「国歌 The National Anthem」
 イギリス王室の王女が誘拐され、対応に追われる政府。
 誘拐犯が要求するのは、イギリスの首相に対して…


この回は衝撃的です。痛いです。きついです。
なので、少しでも穏やかにこのドラマに接したい方は、
第2話「1500万のメリット 15 Million Merits」から始められてもよいかもしれません。
そして、慣れてきたところで、第1話を、、
あ、でも、最初に大打撃を受けるのも、ありかな。
ネット配信のドラマは、好きなように見られるのが最大の利点ですね。

どのエピソードも、「現代社会を黒い鏡に映してみると、そこに現れるのは、、」の
世界を味わうことができる本作品。 すごくよくできています。

ただし、見終わったあとは、ずっしり重い気持ちになるので、
例えば、クリスマスの日に、クリスマス・スペシャル(シーズン2)を見るのは控えるほうがよいかも。


シーズン3からはNetflixが権利を買い取り、Netflixオリジナル作品として配信開始。
シーズン4では、ジョディ・フォスターが監督を務める、なんて噂も聞きます。楽しみ!

Netflix版のほうが万人受けしそうな作風に仕上がっていますが、
心に残るのは、やっぱりイギリス版。
ああ、思い出すたび、衝撃がよみがえる、あの第1話。

ストレンジャー・シングス/未知の世界 Stranger Things

2016-11-03 11:05:13 | 日記
ストレンジャー・シングス/未知の世界 Stranger Things

 1980年代のインディアナ州を舞台にしたSFホラー・ドラマ。
 ある日突然、少年が突然姿を消す。そこへ超能力を持った少女が現れ、、


いやいや、すっかりご無沙汰しておりました。皆さま、お元気でいらっしゃいますか?
私、このブログを始めたことをきっかけに、新しいドラマもチェックしよう!と、
意気込んで見ているうちに、HuluもNetflixも、
どんどん新タイトルを配信してくださり、おかげさまで、ああ、忙しや。 
ブログ書いてる時間がなくなっちゃうではないか! と、あせりながらも、
ドラマをたっぷり堪能してしまいました。
おかげで準備万端。これからは張り切って、新作を中心にご紹介したいと思います。

の、第一弾が「ストレンジャー・シングス/未知の世界」

Netflixオリジナル作品で、配信早々に世界中で大ヒット。これがね、面白いんだ!
世代を問わず楽しめるドラマに仕上がってます。
1シーズンで全8話、と、比較的短いので、一気見もできちゃいます。

あ、カテゴリーこそホラーですが、グロテスクなシーンはあまりないので、
苦手な人でも大丈夫、かも、です。

『姿を消した少年。突然現れる謎の少女。さらに怪しげな組織の存在が、、』って、
いかにも、なストーリーで、しかも、舞台は1980年代。
音楽もファッションも、なんとも懐かしく、「E.T」や「未知との遭遇」あたりを彷彿させてくれます。
しかも、ウィノナ・ライダー(2児の母の役!)や、マシュー・モディーンまで出演するもんだから、
私のような往年のファンは、ノスタルジーに浸れること間違いなし、だし、
若い人たちには逆に新鮮に写る、かな? 是非ご覧ください。

出演陣も素晴らしく、特に子供たちがいい感じ。
イレブン(エル)役のミリー・ボビー・ブラウン、この子の将来が楽しみです。

来年にはセカンドシーズンが配信される予定。見なきゃ!
ああ、来年も忙しや。


ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア The Sopranos

2016-07-09 09:20:38 | 日記
ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア The Sopranos

 ニュージャージー州を拠点とするイタリア系マフィアのボス、
 トニー・ソプラノと、彼を取り巻く人々の人間模様を描く。


アメリカで、Netflix同様、秀逸なドラマを作っているのがHBO(Home Box Office)。
日本でのWowowのような存在(かな?)の有料ケーブルTV局で、
ここが制作するドラマが強者ぞろいでして。

そんなHBOの作品は、Hulu様が独占契約してくださったおかげで、
た~くさん見られるようになりました。 ああ、幸せ!

ざっと頭に浮かんだだけでも、
 ゲーム・オブ・スローンズ
 セックス・アンド・ザ・シティ
 アントラージュ
 ザ・ワイヤー
 シックス・フィート・アンダー
 ボード・オブ・エンパイア  などなど。


中でも、「ドラマといえばHBO」の座を決定づけたのが、この「ザ・ソプラノズ」です。

って、オペラ歌手の話ではないですよ。


主人公トニーは、若い頃から裏社会で生きている筋金入りのマフィア。
そんな彼も2つのファミリーに常に振り回されておりまして。。

1つめのファミリー(=実際の家族)は、口うるさい母に、口うるさい女房、
そして反抗期の子供たち。

もう1つのファミリーは、もちろんマフィア。
ただでさえ乱暴者の集まりなのに、やれ給料が安いだ、能力がどうだ、プライドがこうだ、
で、人材確保すらままならない日々。
そんな毎日に頭を悩ませ、ついにトニーは精神科医に通うはめに。


このトニーを演じるジェームズ・ギャンドルフィーニが秀逸!

大柄で胸板厚い(おなかもぽっこり。アメリカのイタリア料理は太るのか?)マフィアのボス。
愛する人にとても優しい顔を見せ、と思いきや、一転、
急に凶悪な表情をむき出しにして冷酷な殺人を、、

これほどの強烈なキャラクターを演じきった彼。
亡くなったのが本当におしい。 もっともっと活躍してほしかったのにな。
ご冥福をお祈りいたします。 (2013年に死去。51歳でした。)


このドラマ、1話目は比較的単調な(失礼!)展開ですが、
どんどん面白くなるので、出来れば見続けていただきたい。

そして、見続けた方には…


あのラストの衝撃!
最初は放送事故かと思いました。 いや~、今、思い出してもドキドキしてしまう。
びっくりしたなぁ。 

私が思うに、あれって、トニーが2階の寝室に上がった時点で、、

なんて、ネタばれになりかねないので、詳細はさけますね。

最後まで見た人にだけ分かるであろうあのショック。
いや~、すごかった。


追記。
このドラマは空腹時には見ないほうがいいです。
より一層お腹が空きます。
出ててくるイタリア料理が、全部おいしそうなんです。
「ソプラノさんちの料理本」が販売されているくらいなんです。

カンノーロ(orカンノーリ)、食べたいなぁ。 太りそうだけど。



デアデビル Marvel's Daredevil

2016-07-03 06:37:54 | 日記
デアデビル Marvel's Daredevil

 マーベルコミックスの同名キャラクターを基にしたアクションもの。
 ニューヨーク・ヘルズキッチンを舞台に、
 昼は弁護士、夜は悪と戦うヒーロー、マット・マードック(デアデビル)の活躍を描く。


Netflixに加入したら、まず見ていただきたいのがこちら。
(「ハウス・オブ・カード/野望の階段」は、他局や、DVDでも観ることができるからね)

最近の米国映画は、やれスパイダーマンだ、アントマンだ、アベンジャーズだ、と、
CG主体のヒーローものがメジャーになってきて、
それはそれで面白いんだろうけど、予告編を見るまでもなくストーリーが分かってしまいそうで、
熱烈な映画ファンの私でさえ、つい映画館から足が遠のいてしまう今日この頃。
(食わず嫌いでスミマセン!)

そんな私が一目ぼれしてしまったのがこの作品。

主人公のマットは、幼いころに事故で視力を失うも、
それに代わって、修行で磨きぬいた聴覚と嗅覚を利用し、
スラム街となってしまったヘルズキッチンで悪と戦います。

スーパーヒーローなのに、決して超人的なところはなく、
でもどんな強敵にも堂々と素手で(飛び道具はありますが)戦う。
「敵を殺す」のではなく、あくまで「悪をこらしめる」人。
って、アメリカでは珍しいタイプなのでは?

う~ん、それって、とてもかっこいいぞ!


主役のチャーリー・コックス(イギリスの俳優さん。「ダウントン・アビー」にも出てましたね)はじめ、
出演者もみなさん素晴らしいのですが、
中でも突出しているのが、キングピン、フィスク役のヴィンセント・ドノフリオ。

故郷ヘルズキッチンへの愛ゆえに暴走してしまう街のボス。
あのゴツい体形で、愛する彼女を前にどぎまぎしてしまう姿を見ると、
ちょっと共感してしまったりして。

悪役も魅力的な作品。

う~ん、それって、とても見ごたえがあるぞ!

この作品を見終えた後に、気になってV・ドノフリオの過去の出演作を調べてみたら、
映画「フルメタル・ジャケット」のあの新人兵(ネタばれになるので詳細は避けます)を
演じていた人なんですね。 な~るほど、あのころからすごい役者さんだったんだぁ。


余談ですが。
日本人視聴者としては、マットの師匠(演じるのはスコット・グレン。大好きな役者さんです)の
怪しい日本語(なにを言っているのやら、全然聞き取れない…)や、
ヤクザのボス、兼、忍者(って、とんでもない設定だな)の、
赤い忍び装束(って、全然忍んでないじゃない、ノブさん!)とか、
突っ込みどころが多々あって、こちらも楽しめます。


Netflixでは現在シーズン1~2まで放送中。

シーズン2は、個人的には、ちょっと血なまぐさいかな…、ですが、
今後の「マーベルTVユニバース」の展開も楽しみだし、目が離せません!


そして最後に。
個人的に気に入っているのが、マットの親友フォギー。
すっごく「いい奴」なんです。 彼にも幸あれ!

フォギーって、シーズン2で、「ジェシカ・ジョーンズ」のあの、、って、
今後、どうなるんだろう? こちらも楽しみ!