ハウス・オブ・カード/野望の階段 House of Cards
現代アメリカ、ワシントンDCが舞台の政治ドラマ。
ベテラン下院議員フランクが目指すのはホワイトハウス入り。
彼はこの野望を成し遂げるため、あらゆる手段を講じて、政治界の階段を上り続ける。
監督はデヴィッド・フィンチャー、主演はケヴィン・スペイシー、と、
映画(「セブン」のコンビですね)なみの布陣でNetflixが制作したこの作品。
すでにご存知の方も多いかと。 そして、はまった方も多いかと。
だって、ものすごく面白いんですよ、これ。
オープニングから、映像の美しさに惚れまして、
(インテリアや衣装も素晴らしい。なんせ製作費は1億ドル以上!)、
「お、なかなかよさそうなドラマではないか」な~んてTVの前で見ていると、、
野心満々のフランクを演じるK・スペイシーが、
急にカメラ目線で話しかけるのです!
仲間内にこっそり本音を打ち明けるかのごとく。
まるで自分がドラマの中にいるような、フランクの共犯者になった気分にさせられる。
この視聴者に語りかける手法にヤラれまして、気づけば一気見。
Netflixの最大の売り(かな?)が、この「一気見」でございまして。
もちろん途中のCMタイムなんてないし、1話終わるたびに、
「次のエピソードはン秒後にスタート」なんて表示されるもんだから、
ついつい「じゃ、あともう1話だけ」なんて見ているうちに、今日が明日になり、
そしてどんどんストーリーにのめりこみ。。
ネタばれになることは書かないでおきますが、それにしても
フランク、いったい君はどこまでいくつもりなんだ?
現在、Netflixでは、シーズン1~4まで、全話視聴可能です。
このドラマ、ネット配信ものとして初めてエミー賞を受賞し、
映像配信が「テレビ」として受け入れられるようになった先駆け的作品でもあります。
オリジナルはイギリスの「野望の階段 House of Cards」(同じタイトルなので少々ややこしい)。
こちらでは、いかにも老獪な英国議員さんが主役で、
あの「TVカメラ目線」のセリフも、まるでシェイクスピア劇を見ているような錯覚を味わせてくれます。
イギリス版も、リメイクしたアメリカ版も、どっちも面白いこの作品。
是非、ご覧ください!