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日々是楽!(Enjoy it every day!)

「リング」百田 尚樹

久しぶりにノンフィクションを読んだ。
百田氏の2010年の作品「リング」だ。

ボクシングにまるで興味のない人にはまるで面白くない話かもしれないが、日本ボクシング界の創世記を語った傑作なので少しでもボクシングが好きという方にはぜひ読んでもらいたい作品だ。かく言う自分は、特別ボクシングが好きという訳でもなく、逆にいえば疎い方かもしれない。時間があればTVの世界戦を観戦するレベルだ。
そんな自分でもホントはまってしまう程だ。

現在は、興行の関係から世界チャンピオンはいったい何人いるのかわからない程存在する。
世界4団体のWBA、WBC、IBF、WBOだけでも合計60人以上もいる状況・・・暫定チャンピオンも数えるともう何だかわからないレベルだ。

そんな中、話は戦前から始まる。
当時世界チャンピオンが8階級の8人しかいない時代の話だ。
ご存じ日本人最初の世界チャンピオンとなった白井義男さんの話から始まり、本作の主人公ともいえるファイティング原田さんの2階級制覇、そして3階級制覇に挑む激しい話だ。
なるほど、最近チャンピオンの数がえらく多いとは?思っていたが、当時は世に8人しかいなかったため、チャンピオンの価値が今とは全然違っていて、世界戦がまさに国民行事でTV視聴率も紅白歌合戦と競う程の大イベントだったんですねぇ~。
そんな国民の期待を一身に背負って闘った原田さんのドキュメントはえらい迫力・・・飲み込まれました。

たまには、こういったスポ根実話に眼を通し、過去の偉人の活躍を再確認するというのも悪くない。
思わず力が入ってしまいました。改めて、白井さん、原田さんってすごい人だったんですねぇ~。更にこの原田さんと堂々とライバル関係としてがんばったあのたこ八郎さんも登場。改めて見直しました。

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