「クラウドクラスターを愛する方法」窪 美澄

デビュー作「ふがいない僕は空を見た」が、「本の雑誌」が選ぶ2010年度ベスト10第一位、2011年本屋大賞第二位を獲得した窪 美澄さん。
あのちょっとエロっぽくて、少し毒々しい秀作は命を語ったが、今回はかなり雰囲気違うがずばり「家族」をうたう。
過去の2作に比べると、いたって普通というか？日常の悩みをコツコツと書かれている。
なるほど、男の自分が言うのもなんだが、女性の日常の不安って結構大変なものだ。親の離婚、晩婚など今や身近なものばかり。確かに１人女性が平凡な生活を送ることも大変なことなのだろう。
地味といえばそれまでだが、特に女性が読めば共感することも多いのでは？
窪さんの本音の作品、今後も期待だ。