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日々是楽!(Enjoy it every day!)

「バイバイ、ブラックバード」伊坂幸太郎

「理不尽なお別れはやり切れません。でも、それでも無理やり笑って、バイバイと言うような、そういうお話を書いてみました」(伊坂幸太郎)。太宰治のの未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。1話が50人だけのために書かれた「ゆうびん小説」が、いまあなたのもとに。

という売り文句の短編5作。
パターンはどれも同じ。主人公が5股をかけていてそれらの女性らとの別れ話だ。
とりあえず軽い話なので全く疲れない。なんだろう?最近の幸太郎作品は正直軽い。でも邪魔にならないというか雑誌と同じように何となく暇つぶしには最適だ。
これが小説として誉めているのか少々疑問?でも疲れない作品=読み易い。だから決して駄作という訳でもないのだ。
特に、この作品の登場人物の設定が中々良い。主人公もそうだし、ふられる側の女性陣もなんとなく好印象。
そして、読んだ方ならばわかる強烈キャラも用意されている。主人公に付き添うように好き放題をする(見張り番)・・・まさにマツコデラックス!これを読んだ方のほとんどの方がマツコDを連想するだろう。そうだ、幸太郎氏はこういった強烈キャラは得意技なのだよ。初期作にはよ~くこういった印象的なキャラが出てきたと思うが、最近どうもあっさりキャラが多いような?
このマツコD似の繭美だけでもう1作つくれるのでは?おそらくないだろうが、期待してしまう。
決して高評価ではないが、悪くもない・・・深くは印象に残らずも大筋はしっかりと残る・・・そんな作品でした。
幸太郎氏の次の我がストック作は評判の良い「マリアビートル」だ。代表作『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲!これは期待できそうだ!楽しみ!

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