ＣＥＲＥＣ

こんにちは。
ダイセーデンタルクリニック勤務医の竹内優美子です。

10月26日（日）モリタ本社ビル（上野）にて、
「2人のセレックスペシャリストによるコラボレーションセミナー」を受講してきました。
前半は風間龍之介先生による「歯科用ＣＡＤ／ＣＡＭによる即日審美修復」後半はたねいち歯科医院　事務長　上野雅充講師による「前向きな意識と行動力があれば輝ける歯科医院になれる！」でした。


セレック（ＣＥＲＥＣ）とは赤外線を利用した口腔内カメラで撮影した画像から、コンピューター上で詰め物やかぶせものを設計し、機械がそのとおりにセラミックブロックから削りだすシステム（ＣＡＤ／ＣＡＭ）により、チェアサイドで短時間でセラミックのかぶせ物が出来てしまうという最新機械です。
欧米では普及しているシステムだそうです。

セラミック（陶材）による治療は、透明感のある仕上がり、美しさ、耐久性、強度など、どれをとっても歯に最も近く、金属を使わない身体に優しい素晴らしい治療なのですが、セラミックの詰め物やかぶせものを作るためには熟練の技術と高価な材料を多用するため、高価格になってしまうのが欠点でした。

その点、セレックなら様々なコストと時間を大幅にカットすることができますので患者さん提供価格を抑えることが出来ます。
セラミックインレーであれば、歯を削ってから2時間程度でセラミックの美しい歯がお口の中にはいります。

削ってから装着までの時間が短ければ短いほど、二次感染（詰め物の周りから虫歯になってしまうこと）を予防出来ますし、セレックで作った詰め物、かぶせ物は歯に近い硬さですから、身体に馴染み、他の材料と比べて長持ちします。
仕上がりも天然の歯と馴染む美しさに驚くばかりです。

ＣＡＤ／ＣＡＭシステムは、機械が削りだすものですから、人の手で作ったものと比べて精密さに欠けるのが欠点でした。
欧米で普及する反面、日本では受け入れられなかった最大の理由は、この点にあると思います。
しかし、最新のＳＥＲＥＣ３Ｄシステムでは精度も向上していますし、ここ数年で歯と詰め物の接着技術も向上しています。焼きムラがない分、均質で良いといえます。
当院でも導入を検討しています。


たねいち歯科医院のお話は、予防歯科に取り組む当院にとって、大変刺激になりました。
前向きな意識と行動力！
何をするにも大切ですね。