あけましておめでとうございます
いつの間にやら副院長を仰せつかった歯科医師の竹内優美子です。
本年は小児歯科・矯正歯科のみではなく、成人の急患も担当することになりました。未熟ではありますが、宜しくお願い致します。
年明けから途絶えることなくたくさんの患者さんに来ていただいて、本当にありがたいことです。
まだ新年明けて3日間の診療ですが、急患を担当してショックだったことを新年一つ目の記事に挙げておきます。
祖父母宅でお正月を過ごして、お餅で詰め物が取れた！なんとかして！
という遠方にお住まいのお子さんがいらしたのですが、
今回「治してほしい」と言われた詰め物がとれたところ以外にも問題が多々ありました。
たくさんの治療の後と、生えたての永久歯の歯垢付着状態、全顎歯肉炎という口腔内から推測すると、
早期発見早期治療を最良と考えている歯医者さんにかかっているようでした。
ショックだったのは「歯科医院で定期検診を受けているし、つい先日もムシバはないと言われたばかり」という保護者の方の言葉です。
この口の中を見て、この子の永久歯が無事に成人を迎えられるのか、心配になりました。
ムシバの早期発見早期治療は30年前の日本ならば最新の考え方でしたが、
1990年代に北欧でムシバの科学が解明されてからは、
ムシバの原因をコントロールすることで病気をとめる、予防することこそが最新の考え方といえます。
こういった考え方で診療しているOralPhysiciann診療所は、まだ日本では少ないのが実態ですが、
少なくとも小児歯科を学んだ歯科医師は、健全な永久歯列を育てるための定期検診をしています。
ムシバが出来ない生活習慣や歯並びがキレイになるアドバイス、歯ぐきが健康に保たれる生活習慣を
年齢や家族構成に応じて無理なく身につけてもらえるように指導していきます。
当院でも、小児歯科部門では、
『自然な歯、綺麗な歯並び、健康な歯ぐきで自信を持って笑える大人に育ってほしい』という目標のもとに
定期検診をしています。
「歯医者の定期検診」といっても、内容は様々だということを痛感しました。
今回はまだまだ日本の歯科医療は・・・とモヤモヤと考えさせられましたが、保護者の方から「帰ったら唾液検査が受けられる歯科医院を探して、すぐ行きます」と言っていただけたことはとても嬉しかったですし、お子さんからは「大きくなったら歯医者さんになりたい！」と言ってもらえたことは、私にとって予定外のお年玉でした♪（ゆ）
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