こんにちは。
小児歯科担当、副院長です。
先日、"フッ素"に関して こんな質問を受けました。
『ゆみこ先生！
娘が通う保育園での、フッ素洗口が、10時から10時30分もしくは11時前と、
日中の活動中(ご飯前)に行っているのですが、
歯医者さんから見てご飯前にフッ素をするのはどう思いますか？
効果はあるんでしょうか？
ちなみに、食後は歯ブラシのみで(しない子もいます。)そのまま昼寝に入ります。
保育園は、家から歯磨きをしてきている前提でフッ素をしている。
昼寝前にすると、喉がかわいたという子がいる。
とのことで、その時間にしているそうなんですが。』
『友人からフッ素はあまりよくなくてアメリカではもう止めているといった話を聞いたことがあります。
うちの子は寝る前に、フッ素ジェルを塗って寝るのですが、日中の保育園でのうがいと夜の塗布は塗りすぎですか？』
いろいろ気になりますよね。
ちょうど先日の小児歯科学会で、フッ化物について聞いてきたばかりですので、それを交えてお答えします。
1)フッ素洗口のタイミングについて
お昼ご飯まで30分以上空いていればフッ化物の効果は期待できます。
洗口直後に食事をするというならば、ちょっと疑問がのこりますが・・・
フッ素洗口をする理想のタイミングは食事のあと、寝る前です。
ただ、フッ化物は飲み込み続けると副作用があります。誤飲しにくいタイミングも大事ですね。
お薬ですから多すぎても少なすぎてもダメ。適量の使用が重要です。
ちなみに世界的には集団のフッ化物洗口は６歳からが推奨されています。(WHOのガイドライン)
子供が大人の指示を理解して、集団生活が出来るようになるのは６歳からだから、だそうです。
日本では4歳児が先生の言う通りに、フッ化物洗口を誤飲せずに行っていますが、
これは日本だから出来ること、他の国ではありえない奇跡のような光景なのだそうです。
2)昼食後、フッ化物を使っていないことについて
フッ化物は１日１回の使用でもむし歯予防効果が期待できます。
１日２回の使用だと、さらに効果は高くなります。
フッ化物使用のタイミングは、食後が理想的ではありますが、フッ化物を使ったあと、
３０分程度 飲食しない、うがいもしない、という条件も大事！
保育園の子供達はまだまだ食べ方が下手な時期なので、食べかすが口に残ったままお昼寝になる子もたくさんいると思います。
お昼ご飯のあと歯ブラシの時間をとっているだけでも、お水でブクブクだけでも、何もしないよりは、ずっと良いと思います！
3)アメリカではフッ素はやめている？
アメリカでは40の州が水道水にフッ化物を添加しています。
歯磨剤のフッ化物濃度は1500ppmF(日本では薬剤師か歯科医師が指導しないと買えない濃度)が普通で、子供用は1000ppmF(日本の大人用)、赤ちゃん用は500ppmF(日本の子供用)です。
高所得層が多いNYでは、水道のフッ化物添加はやめたそうですが、ほぼ全員が歯科メインテナンスを受けており、健康増進のための食事栄養に関する知識も浸透しているから必要ないという背景もあります。
アメリカで所得の差が激しい地域は、経済格差が健康格差につながらないように、フッ化物を上水道に添加しているそうです。
フッ素は安くて虫歯予防効果が高いのに対して、虫歯治療は高額ですので、医療費抑制の観点から活用されているのが実態だそうです。
4)うちの子、フッ素使いすぎ？
保育園や学校ではフッ化物洗口があり、おうちではフッ素入りの歯磨ペーストを使うというお子さん、新潟では普通だと思います。
フッ化物洗口の濃度は、歯磨ペーストと同じか、または、より低濃度です。そして、フッ化物洗口の頻度は週に1回というところもあります。
フッ化物洗口では、フッ素が使いすぎにならないように、計算されています。
所変わって、メキシコでは塩にフッ化物を添加しています。
水道のフッ素と塩のフッ素が重複した地域はフッ化物過剰摂取で副作用が出ているというのは有名な話で、
要は適量が大事！！
というわけで、フッ化物には体重あたりの副作用が出ない量が決まっています。
体格にもよるのですが、日本の子供用の歯磨剤と、学校のフッ素洗口の併用は全く問題ありません。
塩や水と違って、吐き出すことが前提での使用ですので、飲み込まないようにだけ気をつけましょう。
心配な方は、自分の使っているフッ化物が適量かどうか、かかりつけの歯科医院で聞いてみてくださいね。
ちなみに、ダイセー歯科クリニックでは、
フッ化物配合の歯磨剤やジェル、うがい薬など、10種類以上のお取り扱いがあります。
副作用が気になる方もご安心ください。
フッ化物無配合でエナメル質を強化する歯磨剤を４種類扱っています。
MIペースト（GC）、ピカキッズ・リナメル（Oralcare)、Biorepair pro（大信貿易）
いずれも７・８・９月のSMILE28会員セールの対象です。
詳しくは来院時に担当歯科衛生士に聞いてくださいね♪
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ダイセー歯科クリニック
新潟市南区上下諏訪木１２６－１
電話０２５－３７３－３８８３
http://www.daise-shika.com/
Twitter ID＝daiseshika
LINE@daise-shika
小児歯科担当、副院長です。
先日、"フッ素"に関して こんな質問を受けました。
『ゆみこ先生！
娘が通う保育園での、フッ素洗口が、10時から10時30分もしくは11時前と、
日中の活動中(ご飯前)に行っているのですが、
歯医者さんから見てご飯前にフッ素をするのはどう思いますか？
効果はあるんでしょうか？
ちなみに、食後は歯ブラシのみで(しない子もいます。)そのまま昼寝に入ります。
保育園は、家から歯磨きをしてきている前提でフッ素をしている。
昼寝前にすると、喉がかわいたという子がいる。
とのことで、その時間にしているそうなんですが。』
『友人からフッ素はあまりよくなくてアメリカではもう止めているといった話を聞いたことがあります。
うちの子は寝る前に、フッ素ジェルを塗って寝るのですが、日中の保育園でのうがいと夜の塗布は塗りすぎですか？』
いろいろ気になりますよね。
ちょうど先日の小児歯科学会で、フッ化物について聞いてきたばかりですので、それを交えてお答えします。
1)フッ素洗口のタイミングについて
お昼ご飯まで30分以上空いていればフッ化物の効果は期待できます。
洗口直後に食事をするというならば、ちょっと疑問がのこりますが・・・
フッ素洗口をする理想のタイミングは食事のあと、寝る前です。
ただ、フッ化物は飲み込み続けると副作用があります。誤飲しにくいタイミングも大事ですね。
お薬ですから多すぎても少なすぎてもダメ。適量の使用が重要です。
ちなみに世界的には集団のフッ化物洗口は６歳からが推奨されています。(WHOのガイドライン)
子供が大人の指示を理解して、集団生活が出来るようになるのは６歳からだから、だそうです。
日本では4歳児が先生の言う通りに、フッ化物洗口を誤飲せずに行っていますが、
これは日本だから出来ること、他の国ではありえない奇跡のような光景なのだそうです。
2)昼食後、フッ化物を使っていないことについて
フッ化物は１日１回の使用でもむし歯予防効果が期待できます。
１日２回の使用だと、さらに効果は高くなります。
フッ化物使用のタイミングは、食後が理想的ではありますが、フッ化物を使ったあと、
３０分程度 飲食しない、うがいもしない、という条件も大事！
保育園の子供達はまだまだ食べ方が下手な時期なので、食べかすが口に残ったままお昼寝になる子もたくさんいると思います。
お昼ご飯のあと歯ブラシの時間をとっているだけでも、お水でブクブクだけでも、何もしないよりは、ずっと良いと思います！
3)アメリカではフッ素はやめている？
アメリカでは40の州が水道水にフッ化物を添加しています。
歯磨剤のフッ化物濃度は1500ppmF(日本では薬剤師か歯科医師が指導しないと買えない濃度)が普通で、子供用は1000ppmF(日本の大人用)、赤ちゃん用は500ppmF(日本の子供用)です。
高所得層が多いNYでは、水道のフッ化物添加はやめたそうですが、ほぼ全員が歯科メインテナンスを受けており、健康増進のための食事栄養に関する知識も浸透しているから必要ないという背景もあります。
アメリカで所得の差が激しい地域は、経済格差が健康格差につながらないように、フッ化物を上水道に添加しているそうです。
フッ素は安くて虫歯予防効果が高いのに対して、虫歯治療は高額ですので、医療費抑制の観点から活用されているのが実態だそうです。
4)うちの子、フッ素使いすぎ？
保育園や学校ではフッ化物洗口があり、おうちではフッ素入りの歯磨ペーストを使うというお子さん、新潟では普通だと思います。
フッ化物洗口の濃度は、歯磨ペーストと同じか、または、より低濃度です。そして、フッ化物洗口の頻度は週に1回というところもあります。
フッ化物洗口では、フッ素が使いすぎにならないように、計算されています。
所変わって、メキシコでは塩にフッ化物を添加しています。
水道のフッ素と塩のフッ素が重複した地域はフッ化物過剰摂取で副作用が出ているというのは有名な話で、
要は適量が大事！！
というわけで、フッ化物には体重あたりの副作用が出ない量が決まっています。
体格にもよるのですが、日本の子供用の歯磨剤と、学校のフッ素洗口の併用は全く問題ありません。
塩や水と違って、吐き出すことが前提での使用ですので、飲み込まないようにだけ気をつけましょう。
心配な方は、自分の使っているフッ化物が適量かどうか、かかりつけの歯科医院で聞いてみてくださいね。
ちなみに、ダイセー歯科クリニックでは、
フッ化物配合の歯磨剤やジェル、うがい薬など、10種類以上のお取り扱いがあります。
副作用が気になる方もご安心ください。
フッ化物無配合でエナメル質を強化する歯磨剤を４種類扱っています。
MIペースト（GC）、ピカキッズ・リナメル（Oralcare)、Biorepair pro（大信貿易）
いずれも７・８・９月のSMILE28会員セールの対象です。
詳しくは来院時に担当歯科衛生士に聞いてくださいね♪
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