ひな菊の丘から

若者のライブ

娘がここ1ヶ月ほど、けっこうがんばって練習していたのは、このイベントに出るためでした。高校時代、別のバンドでベースを弾いていた彼女ですが、ひょんなことから男の子のバンドに混ぜてもらうことになりました。

相方は、夕方からギターを担いで東淀川のライブハウスに出かけていき、現地で落ち合おう、ということになり、私はさすがに一人で行くのがちょっと恥ずかしくて、下の娘を誘いました。「何で私が行かなあかんのん。」「別にお姉ちゃん見たないし。」ぶつぶつ言ってたけど、「晩ご飯、どっかで食べよ。」で釣って出発。

恐らく10代ばかりのこんなイベントに、のこのこ顔を出すような親ばかは、そうはいないだろうと思ってたのですが、さにあらず。結構な年代の男女がたくさん来てはりました。ビデオを撮るお父様とか。

差し入れ、前のバンドの時は、ロールケーキを、それも丸ごと持っていって、「ナイフなかったし、みんなでちぎって食べてんで。」と娘に突っ込まれ、「でもあれはめっちゃ美味しい評判の店のんやからええやん。」と何の弁解にもならない返答をしたのでした。今回は男の子が多いから、甘いものより、がっつりしたのがいいか、とお寿司を持っていくことにしました。ところが、ライブハウスは街道沿いなのですが、電車の乗換駅にも最寄り駅にも、たいしたお店がなく、夫にSOS。ギターを担いで寿司を買ってきてもらうはめになった彼もかわいそう。


着いた時は、3年生のバンドが始まったところで、椎名林檎大好きなんだろうなあ、というバンドでした。元々大音響には慣れていなくて、このままここで2時間ももつだろうか、と心配でしたが、みんな楽器のレベルも高くて、歌も上手でした。ただ、電気楽器に負けない音量で声を出す、というのはかなり喉の負担が大きいです。うまくマイクにのせる、歌と楽器のバランスを取る、なんてことをしないと声がつぶれちゃわないかしら、とおばさんちょっと心配になりました。2月に後輩のバンドで2曲歌わせてもらった時も、いつも気をつけている色んなことが(発声に関するもろもろ)ぜーんぶ飛んじゃって、後で録音聞いてがっくりしました。ま、彼女達は常にこの状況で練習しているのだろうから、大丈夫なのかもしれませんけど。

次のバンドも女の子メイン。ギターは男の子でした。司会を聞いていると、娘と同期の人たちのようです。が・・・。ヴォーカルのお嬢さんは、ゴージャスな付け毛にティアラ、白いホルターネックのロングドレス姿。彼女を見ていると、どう考えても我が子と同い年とは思えません。ま、彼女ががんばってコスプレ?しただけで、後のメンバーは普通の格好だったんですけどね。
でもさすがに真っ白のドレスはステージのライトに映えました。衣装って大事。私も参考にしようっと。このバンドでは、最後の「ハナミズキ」がものすごく良かった。楽器を持ち替えて、ドラムのお嬢さんがキーボードを、ベースのお嬢さんがバイオリン(フィドルじゃないですね、確実にバイオリンでした。)、ギターの彼がドラムに回って、情感たっぷりの歌をサポートしてました。横で下の娘が「この人こんな感じの歌の方が合ってるみたい。」なんてナマイキな感想を述べてました。

さて、いよいよ娘のバンドの登場です。準備に手間取ってなかなかはじまりません。私は相方が持ってきたお寿司が悪くならないか、それが気になって気になって・・・。(彼は、前のバンドの最後の曲で到着しました。何とかセーフ。)1曲目、元曲にはマンドリンが入っている、という曲でした。娘は家でそのフレーズを弾いてましたが、ベースとマンドリン、いっぺんに弾くのは無理なので、諦めたんでしょうね。曲の最後に近づくにつれて、何か違和感があります。うーん、どうもチューニングがあってないような気が。(後で聞くと、1音下がりだったらしいんですが、それにしても合ってなかったよ。)ヴォーカル君は、最近ギターを始めたそうで、2曲でいったん楽器を置いて、歌に専念。うん、こっちの方がいいかも。ギターはぼちぼちがんばって。早い曲、ベースでキックオフの曲、なんかもう自分がステージに立つより緊張して聴いてしまいました。ふにゃふにゃした子なのに、ほんまに弾けるんかいな、ちゃんと、って思って。とりあえずは何とか弾けてるみたいなので、コーラス要員も兼ねて、たまにはうちのステージにも立ってもらおうかな。ウッドベース弾けるとかっこいいぞー。

さて、バンドはトリということもあってか、アンコールをいただきました。完全燃焼、という感じで演奏し終わって、ステージ上にへたりこむ娘を見てて、「なかなかええぞ、青少年。」と後ろでにんまりする母。こんな親ばか、いやばか親、やっぱりあんまりいませんよね。

ちょっと話がずれるけど、彼女達のクラブは歴史が古くて、私の在学中にも既にありました。でも、その頃はアコースティックが中心で、ロックをやってる子たちは、クラブ外で集まって練習してたようです。今ブルーグラスを続けている仲間の中にも、このクラブ出身者が何人もいます。やっぱり生楽器が大好きな私は、なんでこのクラブには、弾き語りをする子とかいないんだろう、と思ってしまいます。皆がみんな、電気通さなくてもいいじゃない。「民研」って、元々は、「アメリカ民謡研究会」だったはずなんだけど。

とはいえ、若者のノリは、エネルギッシュで見てて気持ちよかったです。耐えられるか、と心配だった大音響にも、最後は慣れました。差し入れも無事渡せたし、良かった良かった。Oくん、Hくん、Kくん(豆腐を作っていそうな人№1)、ありがとうね。
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