みなさん、ステレオってご存知でしょうか?
当たり前のことを訊くな!ですよね。
オーディオ黎明期にはまだスピーカーは1本で部屋の隅に置いて
低音域を増幅させながら音楽を楽しんでいたのですが、
1950年代にステレオ(スピーカーを部屋に2本置き、左右から別々の音を流して
音場豊かに、まるでその場にいるかの如く再生する)時代の幕開けになりました。
70年代から80年代にかけて4チャンネルタイプが出ましたが主流にはならず、
現在に至っています。
突然ですが、私は片方の耳が悪く、左右の聴覚音量差があります。
ですから、ステレオ感を十分に味わう事が出来ないと思っていました。
でも人間の脳は賢くて(私が賢い訳ではない)、左右の音量差を脳が
補正をしてくれてモノの位置を把握しているのですね。
確かに現代のステレオは立体感をもって聴くことができますが、昔の人たちは
モノラル(スピーカー1本)で満足していたのでしょうか?
最初のほうにも書きましたが、低音域を増幅させると音楽が力を持って鳴るように
聴こえてくるのです。そこでスピーカーを大きくしてより豊かな低音を求めていくのでした。
しかし、ステレオ時代になって大きなスピーカーを部屋に2本も置く事は難しく、
小さくても低音域の出せる小型で密閉型のブックシェルフタイプスピーカーの登場となる訳です。
ドンドン小さなスピーカーになってもそれなりにいい音、いい低音域を再生していますが、
やはり大きくて低音域に余裕のある大型スピーカーにはまだ敵わない部分があります。
そんな時に目の前に現れた島津MODEL1。小さくても低音域に余裕のあるかの如き鳴りに
驚き、小さな音量にも関わらず豊かな空間を再生する能力に開いた口が閉まらなくなってしまいました。
実はこの数年、古き良きモノラルオーディオに想いを馳せていたこともあったのですが、
島津MODEL1を聴いてから、低音域が出て小音量でも楽しめるこのスピーカーに心を奪われている今日この頃です!