これもまた、私が日記を書きまくる理由の一つだと思う。いつだってもやもやしたものが心の中にあり、それを表現したいのだが、うまく言葉が見つからない。あるいは逆に、日本語でも外国語でも、読んでいて何を言わんとしているのかよく分からないことなんてざらにある。それでも言葉を書いたり読んだりするのは楽しい。
それを内田先生は、「読解力というのは目の前にある文章に一意的な解釈を下すことを自制する、解釈を手控えて、一時的に「宙吊りにできる」能力のことではないか」とおっしゃられたのはまさに目から鱗。もしかすると将来成長して意味を理解できる日が来るかもしれないし、一生理解できないまま終わるかもしれない。
私が現代社会で嫌われている宗教問題にも積極的にコミットしている理由も分かりやすく書かれている。「あなた方はどんな神を信じていたのか。あなた方が善行をなせば報奨を与え、悪事をなせば処罰する。そんな勧善懲悪の原理で動く単純な神を、あなた方は今まで信仰していたのか? だとしたら、それは『幼児の神』である。ホロコーストは、人間が人間に対して犯した罪である。そうである以上、それを裁き、傷ついた人たちを癒すのは人間の仕事である。地上に正義をもたらすのは人間の仕事であって、神の仕事ではない。人間がなすべき仕事に神の支援を求めるのは、自分が幼児であるということを告白しているに等しい。もし神にそれにふさわしい威徳があるとすれば、それは『神の支援なしに地上に正義と慈愛を実現できるような成熟した人間を創造したこと』以外にない。」つまり、神を想定して生きることが、人間の責任を明確にしてくれる、ということだ。今の世の中の、「人間は努力をすれば何でもできる」みたいな風潮は、責任問題から当たり前のように逃れようとする人々をたくさん生み出している。国家の宰相である安倍からして森友問題から逃げているし、科学の進歩に対して「責任」の議論を置き去りにするのが当たり前な風潮ができているのは原発問題で明らかになり、しかもなお反省していない人々がたくさんいることにあきれる。だから今こそ、我々は神を畏れる、と言う感覚を取り戻すべきだ、と言うのが私の以前からの主張である。
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