・利用者数が少なくても、鉄道を維持すべき理由
血管は動脈、静脈だけでなく、体の隅々まで毛細血管があるから全身に栄養分が行き渡る。鉄道もまた、新幹線のような動脈だけでは不十分、ローカル線と言う毛細血管があって初めて健全な人流、物流のインフラとして機能する。
・物流、人流の毛細血管
・環境に優しい輸送
●岩手の鉄道の概要
・運行主体
・JR東日本
・第3セクター(IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道リアス線の2社)
・私鉄(岩手県は純粋な私鉄は現存しない、岩手県交通と岩手県北バスの2つのバス会社が私営)
・電化度
・東北本線
・「かつて東北本線だった」IGRいわて銀河鉄道
・「秋田新幹線と併用している」田沢湖線
だけが電化、他の路線は全て非電化。
・収益率
上記3路線以外の以下のローカル線は、全て赤字路線としてバス代行の降格の怖れがある。
・山田線(盛岡・宮古、宮古・山田間は三陸鉄道に譲渡)
・釜石線(花巻・釜石)
・北上線(北上・横手(秋田県横手市))
・花輪線(好摩・大館(秋田県大館市))
・大船渡線(一ノ関・気仙沼(宮城県気仙沼市):気仙沼から盛まではBRTで運行)
・八戸線(八戸(青森県八戸市)・久慈)
●東日本大震災
・津波にやられた三陸鉄道
久慈から盛まで163kmは第三セクターとして最長の路線を無事復活(ただし経営は厳しい)。
・バス代行路線を持つ大船渡線
大船渡線気仙沼・盛間はBRT(Bus Rapid Transit)と言うバス路線になっている(車体はバスだが、区間の大部分が曾ての鉄路を活かした専用道路となっていて、鉄道駅ではプラットフォームで乗降する)。
・地震以外の自然災害
・豪雪:北上線、花輪線など山深い区間が多い路線は、冬期の豪雪でダイヤが乱れる(半日くらい動かなくなる)ことがある。
・台風
花輪線、奥羽本線、五能線が8月の台風の影響で現在もバス代行輸送が続いている。
●利用者数
・IGR:510万人
・三陸鉄道:51万人
●イベント列車
・JR東日本:SL銀河(釜石線)
・大船渡線:ポケモントレイン
・三陸鉄道:こたつ列車(冬期)
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