![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/8b/2a389fe0a27d0e4414085fa76fe88c5b.jpg)
彫刻中心の前半。絵画の展覧会は壁にかかっている作品を鑑賞するので、前に立っている人の存在が目に入ることはあるが、彫刻オブジェは部屋の中心に作品が配置され、作品の向こう側にも人がいる。一瞬、鑑賞客もまた、作品の一部に映り込む。
初期においてはシュールレアリスムを志していたと言うが、この細身の彫刻からはむしろ人体の“表層”を徹底的に追求せるジャコメッティのアプローチが見て取れる。“ふくよかさ”と言う〈コンテンツ〉を排した、人間の“骨格”を描こうとしていたかのように。ただ、表層とはいえ、特定の個人ではなく人類全体としての人物に凡化したものではあるから、抽象表現と言えなくもない。
後半には絵画作品、デッサン作品などもあったが、彼の“無駄を削ぎ落とした”表現にカラフルな作品など期待してはならない。人体を解剖するかのように無数の線で形figureを追い求める姿勢。彼はかなりワーカホリックな作家(モデル人物を何時間も拘束したらしい)だったようだが、とにかくそのストイックな作風が、この細身の彫刻に濃縮されている。
と言う訳で次の目的地は池袋。乃木坂から明治神宮前乗り換えで。
#と言うことで今日は忙しいので、せっかく山口沙紀ちゃんが千葉に来てくれましたが、今回はパス。