DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

少年法問題

 若者による殺人、死体遺棄などのニュースがよく報道される。確かに事件は問題なのだが、個々の問題に対して大した深堀をせずいきなりダイレクトに「少年法は廃止せよ!」コールがミクシィコメントに溢れていてドン引きする。そもそも犯罪者に厳罰を与えたところで殺された人は帰って来ない訳で、同様の犯罪を繰り返さないために刑法は存在すると思っているが、少年法廃止はそれに対して全く役に立たないと考える。
 ひとつは、厳罰による見せしめで犯罪が減らせると考える発想は、まさにISISがYouTubeでやってることと同じじゃないか、と思う。目には目を、で問題が解決するなら今頃中東は平和になっているはずだ。だが現実は以前よりひどくなっている有り様で、厳罰化は功を奏するどころか事態を悪化させるだけだ。
 もうひとつは、そもそもがこうした問題を真正面から捉えようとせず、法律改正、つまり法曹界や警察に責任を丸投げして自分たちは治安改善に何の努力もしようとしない態度が私を憤らせる。子どもの犯罪とは家庭とか学校とか、ごくごく身近でプライベートな領域ですらある。その領域は他人任せにするのではなく、自分たち自身で解決しなければならないはずである。
 この少年法廃止大合唱には、自分たちの身近な問題を法律や警察の他人任せにし、自分たちは何もしない、と言う、ネット民の無責任さが如実に現れた問題であると考える。
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