OPからワクワクする、日本と違って、圧倒的なdiversityがたまらない。多様な民族、多様な性的マイノリティ、そうした人たちで1つになる高揚感のあるイベントは日本の単民族のイベントでは味わえない興奮がある。互いを理解し合うことが当たり前ではなく(実際、数年前まで戦争で血を流した国同士もあるし、今もそういう事情を抱えてステージに上がるアーティストもいる)、血と汗と涙の結晶だということがリアルに感じられるだからだ。
1.Czech Republic: We Are Domi – Lights Off
EDMのパワフルなステージでスタート。最初から観衆の盛り上がりが最高潮!
2.Romania: WRS – Llámame
ルーマニアも今回の軍事侵攻でたくさんの難民を受け入れる当事者国。東欧の厳しい現代史とロマ族を中心としたラテン系民族の情熱がうまく統合された素晴らしいステージ。
3.Portugal: MARO – Saudade, Saudade
ポルトガルもラテン系でありながら、スペインやイタリアにはない哀愁があり、日本人にはない複雑で深い情緒を表現した女性コーラス曲。
4.Finland: The Rasmus – Jezebel
フィンランドは2007年頃に初優勝した時がヘビメタバンドだったので、ユーロビジョンにはよくロックバンドを送り込んてくる。今年もBon Joviを彷彿とさせるバンド。
5.Switzerland: Marius Bear – Boys Do Cry
スイスは毎年クオリティの高いバラード曲でエントリー。去年も2位だったし。やはりCeline Dionを輩出してるだけのことはある。
6.France: Alvan & Ahez – Fulenn
さてフランス。この国がフランス語以外のアーティストを代表に送り込んだのも、さらにエレクトリック色を全面に出したエスニックな楽曲を送り込んだのも驚き。しかし本来のフランスはfrancophonieの多様性を考えたら、これもまたフランスの本質なのだ。アフリカなんか英語よりもフランス語の方が共通語だし。でもケルト系は意外だったな、確かにノルマンディー地方にはケルト系の人も暮らしているし。
7.Norway: Subwoolfer – Give That Wolf A Banana
2年前のジョークバンド、Little BigにもGo Bananasって曲があるが、やっぱりバナナってジョークソングに繰り返し使われるアイテムなんだなw。
8.Armenia: Rosa Linn – Snap
シンプルな女性フォークシンガー。でもステージ演出はちゃんと凝ったものになってる。
9.Italy: Mahmood & Blanco – Brividi
さて今年の主催国、イタリア登場。去年のハードロックとは打って変わって、味わい深い男性バラード。イタリアはサンレモ音楽祭の優勝者がユーロビジョンにもエントリーするのが恒例。先端のロックやダンスミュージックも多いが、こういう王道のポップシンガーも強い。
10.Spain: Chanel – SloMo
今年のスペインはラテン色全開!女性シンガーの色っぽさ、セクシーダンスが刺戟的過ぎる!日本というかアジアではこんな開放的なステージはなかなかない。
11.Netherlands: S10 – De Diepte
オランダは3年前にバラード曲で優勝しているので、今年もバラード曲で勝負、男性ではなく女性だけど。
12.Ukraine: Kalush Orchestra – Stefania
私はウクライナは優勝候補だと思っていて、今から来年の開催を心配してる(優勝国が次年度の大会開催地になる慣例)。どうかその時までにはヨーロッパが平和を取り戻していますように。アーティストもパフォーマンス後に「マリウポリに支援を!」呼びかけていた。
13.Germany: Malik Harris – Rockstars
ドイツは大国だけど、フランスと真逆で、生粋のドイツ人よりも移民アーティストを送り込んでくる。だからドイツ語曲のエントリーもほとんどない(むしろドイツ語曲はオーストリアやスイス)。アフロアメリカン系のギター弾き語りとか、目新しいよね。
14.Lithuania: Monika Liu – Sentimentai
色っぽい女性シンガー。
15.Azerbaijan: Nadir Rustamli – Fade To Black
アゼルバイジャンもちょっとdarkな男性バラード。
16.Belgium: Jérémie Makiese – Miss You
ベルギーも男性バラードボーカル。
17.Greece: Amanda Georgiadi Tenfjord – Die Together
ギリシャも女性バラードボーカル。キッズ向けのファニーソングもあるが、やっぱりユーロビジョンは大人向けの歌番組だなあ。まあヨーロッパ時間では夜9時からの番組なんだけど:-)
18.Iceland: Systur – Með Hækkandi Sól
アイスランドで女性版アルフィーみたいなフォークトリオ。
19.Moldova: Zdob şi Zdub & Advahov Brothers – Trenulețul
セミファイナルではもうアーティストパフォーマンスは終わってる時間だが、今日はまだまだ続く。ヒップホップとバスキングをミックスさせたユニークなパーティミュージック、盛り上がってます。
20.Sweden: Cornelia Jakobs – Hold Me Closer
スウェーデンも女性バラードボーカルだが、今年はかなり評判良さそう。
21.Australia: Sheldon Riley – Not The Same
謎めいた存在感がある男性ボーカル。オーストラリアって、僕みたいに、朝この番組を見てるのかな?
22.United Kingdom: Sam Ryder – SPACE MAN
イギリスは音楽産業は完全に確立されてるけど、ユーロビジョンには商業的に成功したアーティストはCliff Richardくらいしか知らない。つまりUKは商業音楽とユーロビジョンは別物のようだ。
23.Poland: Ochman – River
ホーランドも良い男性ボーカルだなあ。
24.Serbia: Konstrakta – In Corpore Sano
コロナ禍で生まれた名曲。手を洗おう、と言うキャンペーンソングが、振り付けの面白さでセルビア代表に。日本だとパプリカみたいな感じかな。
25.Estonia: Stefan – Hope
最後のパフォーマンスはエストニア、弾き語り男性シンガー。観客に近づくフレンドリーなステージで盛り上がりました。
さてこれから投票タイム。グランドファイナルは集計タイムが長い。審査員点数と視聴者ポイントが別々に発表される上、審査員得点は国ごとにdouze points(12ポイント)に集約されて各エントリー曲に配分されるという手間をかけるから。
と言うことで、投票タイム中に昨年の覇者、MANESKIN登場!昨年の優勝曲よりも洗練されているが、カッコよさは変わらず。商業的にも成功し、今年のフジロックフェスティバルで来日するのが話題になっている。映画出演もするのか。映画中で歌われるバラード曲も披露。
過去のユーロビジョンのイタリア優勝アーティスト、さすがに1964年だとモロにイタリアらしいカンツォーネ曲!当時は16歳。
やっぱり会場の観客はほとんどマスクしてないな。もちろん入場時にPCR検査はしてるだろう。別にヨーロッパで感染が治まった訳ではない。ビズー(投げキッス)とハグの国で、マスクは定着しないのだなあ(何より今年はイタリアトリノだし)。日本みたいにスキンシップは家族だけ、と言う文化ではないのだ。
日本時間7時に投票終了。ワハハ、宇宙ステーションからも投票した宇宙飛行士がいるのか!
さて結果発表が長いぞ。すでにセミファイナルポイントは入っていて、さらに40カ国の審査員投票のdouze pointsの行き先を各国審査員(基本的に昨年出場したアーティスト)から発表。得点は大国、小国にかかわらず12ポイント。最後に視聴者ポイントを配分。
あら、アゼルバイジャンと回線がつながらない、ESC委員長が代理で発表。前半はスペインとUKが得点を伸ばしてるな。
おっ、中盤、東欧からの発表からウクライナとアゼルバイジャンが得点を伸ばす。さらにギリシャが得点を伸ばす。
と言う訳で、中盤ではUKがトップ。
終盤、UK、スウェーデンとスペインの三つ巴か、全く予想してなかったな。ウクライナは4位。
最後のpublic vote、モルドバが一気にジャンプアップ!そして、セルビアもまた、下位から一気にトップに!そしてそして、ウクライナ来ました、400点超えはこのまま逃げ切りそう。終盤の発表はやっぱりファイナルアンサー並に伸ばすな(笑)。
と言うことで、winnerはUkraine!やっぱり現在のヨーロッパの統合の象徴になったからね。2015年に続き7年ぶりの優勝。思わず感動の涙!
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