皆様、お久しぶりです。
今年度第2回目を迎える「どこよりも早い!高校入試の話。」の実施に当たり、この会を運営する3つの塾の塾長による対談を行いました。
今回は「志望校を選ぶこと」をテーマに対談を実施。新年度、3年生となる皆さんや保護者の皆様に、ぜひ一度、お読みいただけたらと思います。
それでは、どうぞ!
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2022年2月9日(水),【どこよりも早い!高校入試の話。】を運営する,赤井源維(埜口義塾/越谷),根岸孝之(幸彩学習塾/栗橋),木下絢一(教学館/越谷)の3人による対談が,オンラインで行われました。
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木下:受験生と保護者さんに向けた,志望校選びについての対談です。
『志望校を選ぶにあたって「まず」すること』についていろいろとお話しできたらと思います。
よろしくお願いします。
赤井:よろしくお願いします。
根岸:よろしくお願いします。
木下:志望校を選ぶにあたって『まずした方がいいよ』『これはしないといけないよ』ということはありますか?
根岸:入りたい学校と入れる学校の区別,これが最初にやるべきことかなと思います。
木下:それは「自分の希望と実力で分ける」ということですか?
根岸:そういうことですね。
偏差値を見ると入れる学校がわかる。でも,そこが本当に入りたい学校なのかは別ということ。
現実的な話,実力は大切ですが,そこで3年間を過ごすことを考えて,何が学べるのか,それをしっかり見ることが大切かなと。
木下:実力を見たとして,でも『今』の実力で選んで欲しくはないなって思うんですよね。
根岸:そう。自分の実力では届かないとなってしまうと,諦めてしまう人がいるのがもったいないですね。
赤井:そうだね。
木下:そうですね。
木下:それに,受験って大きく成長できるチャンスだと思うんですよね。
それを無難なところで決めてしまうと,そのチャンスを不意にするというか。
今までいろいろな生徒さんを見てきましたけど「もっと踏ん張ればもっと伸びたのにな。」と思うことがありますね。
根岸:なんでみんな早々に諦めてしまうんでしょうね?
木下:冒険をしたくないというか,危険を冒したくないというか。あ,失敗したくないのか。
根岸:それもありますね。
赤井:同感です。
「その学校が自分をこれから伸ばしてくれるか?」という観点から考えることだね。
もっと言うと,厳しい言い方だけど,その学校に向けて受験勉強をしますが,「その努力に値する学校であるか?」ということです。
木下:苦しい思いをしてまで行く価値があるか,ということですか?
赤井:そうそう。
木下:確かにその価値を見誤ると,入ってから,「あれ?なんか違うぞ?」ってなりますからね。
根岸:ただ,見に行かないとそういった学校は見つからない。
赤井:ものぐさはダメだね。
だから,必ず先ず高校に行って見ること。これも大事です。パンフレットやサイトだけでは,雰囲気までは伝わらないからね。
木下:今,赤井先生がおっしゃったように,学校はたくさん見に行った方が良いと思いますね。
学校をたくさん見て,比較して,じっくりと時間をかけて「ここ!」という学校を見つけて欲しい。
根岸:そういう学校を見つけられるかどうか,行動力にかかってきますね。
勉強ができるようになるかどうかもまた,一種の行動力なのだと思うので,ベースは一緒ですね。
木下:そうですね。
赤井:そうだね。
根岸:本質論としては,なぜみんな行動を起こさないか,ということだと思うんですよね。
木下:赤井先生がおっしゃってた「ものぐさはいかん」ということですよね。
根岸:赤井先生の言う価値とも似てますが,憧れがないと人って行動できないと思うので,今の人たちには,憧れが足りないんではないかと思うんですよね。
木下:根岸先生はすぐ難しいこと言う。笑
憧れを感じられるほどに周りを見ていないのかも。
根岸:受験生に価値を見出してもらうために,高校側もいろんなメニューを用意してますよね。
部活もそうだし,IB,SGH,SSH,STEM教育など,そういうのも知ってもらいたいですよね。
赤井:「これがいい!!」ではなく,「これでいいや。」ではダメだね。
木下:あー!そうそう。
「これでいいや。」って投げやりなんですよね。どことなく。
根岸:そういう意味では,私たちが『高校に行くこと』『進路を選ぶこと』について,熱意を持って生徒さんに話していくことも大切ですね
赤井:それにはまず,教える側の我々からしっかりしないとね。
教わる側の生徒たちに熱意を見せられるかで,全く違ってきますからね。
木下:そうですね。
「こっちは真剣に向き合ってるぞ。」っていうね。
通り一遍の『受験のテクニック』を教えるだけでは,大きな分岐点である受験を乗り越えられるような本当のモチベーションは身につかないですからね。
赤井:全くその通り。率先垂範。我々が頑張っていることは,必ず生徒たちには伝わります。
そういうモチベーションとかは,勉強を教える以外の部分で伝える必要があるかもね。
これからの人生でも役に立つぞ,と。
根岸:「行動せよ。」と言うだけでなく,こちらがそういう勉強以外のことを楽しくやっている。
そういうふうに見せるのも大切かな。
木下:そうですね。
そういう視点でいうと,【どこはや。】はちょうどいいかもしれませんね。笑
おそらく,我々は楽しく準備をして運営をしているし,勉強以外のことを伝えることもできますし。
…え。大丈夫ですよね?お二人は,楽しく準備・運営されてま…すよね?笑
根岸:大丈夫ですよ。笑
赤井:楽しいでーす。笑
木下:良かった。笑
独り相撲かと思った。体形的にも。
一同:笑
【後編に続く】
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■IB=国際バカロレア。国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレア機構の認定が必要となる。
■SGH=スーパー・グローバル・ハイスクール。文部科学省に指定された,国際的に活躍できる人材育成を重点的に行う高校。
■SSG=スーパー・サイエンス・ハイスクール。文部科学省に指定された,科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校。
■STEM教育=ステム。Science,Technology,Engineering,Mathematicsの頭文字。これからのIT社会に向けて,科学・技術・工学・数学を横断的に学ぶ,実践力を重視した教育。
■写真はイメージです。
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『志望校を選ぶのに「まず」するべきこと』をもっと掘り下げた内容を,【どこよりも早い!高校入試の話。】では,この記事と同様に,3人による対談でお伝えする予定です。
続きを聞きたい方,ご興味をお持ちの方はぜひ会場へ足をお運びください。