再び先日の焚火の話です。
正式には、庭火といいます。
どなたがどのように焚べても安定したとんがり山なりの火勢になります。
そうなるように窯を作ったからです。
なぜそうなるように作れるかは、企業しみつです。
若者は、同じ企業じゃないスカ、とか言います。
教えても再現できないか、説明するのが面倒だからしみつって言ってるわけ。
薪は格子状に焚べるようになっています。
縦に程よく焚べるのは難しいからです。
実はどう焚べても燃えます。
見た目良く整頓された火に見えるように格子形にくべるお願いをました。
ほらよく見て。
井桁型に近いですが、3〜4本を並べて重ねています。
焚火の空気は
通りやすいところを通りたがる
通りにくくても炎が吸い上げる
という動きをします。
熱くなったら二重壁の間を通ろうとします。
二重壁から上にぬける空気は、わずかに二次燃焼を起こします。
なので、煙も少なくなります。
なので、煙も少なくなります。
一番空気が通るのが真ん中で、それは他のところより勢いよく多く空気が吹き抜ける構造です。
空気が真ん中だけでなく他のところにも通らないときれいに燃え尽きないので、底に穴を開けています。
穴が多くても少なくてもマズいのでそこは経験則です。
どうやって焚べても炎の形良くちゃんと燃える、というのは難しいことなのです。
熱と空気の動きは上昇気流をつくるので、それをどう扱うかが勘所というわけ。
ロケーションや目的によって燃やし方が違うので、それに適う焚火台なんてないので、作るしかない。
間際で使う薪を変えています。
場所が変わったからです。
雨によって、広くなったので演者皆さんに火の粉の影響も少なくなったし、撮影もなさるとのことだったので。
一軍と呼んで用意したものだと静かすぎるので、もっと音と火の粉が出るものに変えました。
毎度火の仕事では誰にもわからない工夫をしていますし、ここまでの準備が良い結果を出していてもそれも誰にもわからないので、わざわざ自分から言っておこうっていう目論見です。
自作しないで設計通りに工場に作ってもらったほうがいいかもしれませんが、それでは先様にコストがかかりますし、私も自分が叩きながら縁のデザインとかスリットの広さを確認しながらやりたいので、やけに手間をかけています。
火はほんとうに正直ですから、手を抜くとうまく燃えないと決まってます。