雑木囃子

ありがたいこと

昨日、オフィスから皆さんにメールをしました。
サマーキャンプ大変更のメールです。

その前から、正式リリースしたこのブログをご覧くださってのエントリーでほぼいっぱいになったキャンプもあります。
さらに、問い合わせは絶えることがありません。

ほんとうに、ありがとうございます。

この大変更で、ご家庭が離れてしまうことは当然に覚悟していました。
おそらく、そうしたご家庭もあるかと思います。
が、ほとんどのご家庭は、急いでくださったり慌ててくださったり、何とか対応してくださいます。

こどもを一人キャンプに出すのは、とても苦労の要ることと私はわかっています。
送迎の段取り、費用、持ち物そろえ、あの子が来るかなって期待、去年の川の靴がまだ入るかしら、カッパをそろそろ変えたほうがいいのかな、ずっと雨だったらどうしよう、意地悪な子も中に入るだろうな、こんな小さい(大きい)子ほかにも来るのかしら・・・小さなことから大きなことまで、いろいろに苦心されながらこどもをキャンプに出してくださいます。

なぜこどもをキャンプに出すのか。
この理由は、ご家庭もはっきりしたものは無いかと思います。
いい体験ができる、生きる力が身に着く、自然と親しむ、いろいろと言ってみても実はしっくりしていないのではないでしょうか。
しっくりこないのは、それらが大人の都合だからです。
こどもは、いい体験ができるから!とか、生きる力を身に着けたい!とか、そんなこと考えない。
N○Kの現場インタビューは必ず参加した人の声を入れます。いずれも「いいたいけんができました」とか「普段できないことができました」とかこどもが言ってますが、私のような視聴者は うそくせえ と思っちゃいます。
言葉にできる程度の理由は、大した理由にはならない。
本当の理由は、突き動かされたり、大人から見たら小さな理由を言いながら子どもがせがんだり、そんなえもいえぬことが理由ですが、言葉にするには何かが足りない。
いっそ理由なんていらないのではなかろうか。
子どもの都合に合わせるには、機会をつくるだけでいいのでは。

遊ぶのに理由は要らない
です。

 

私は 大人の都合だらけの子ども事業 に辟易気味です。
いいことずらーっと並べたり、ラーニングサイクルだとか、生きる力だとか、自然体験が子どもを育むだとか、それ、子どものセンスで言ってる?って突き付けたら全部瓦解です。
野外活動に関する論文も多くあります。学会もあって、配布される程度の資料は全部目を通します。
目を通しながら私は、その論文を否定することはありませんがしかし「○○君の場合はあてはまらない」「これいわゆる健常児だけのこと」「アンケート調査には文字で書けることしか出ないはずしかも選択だったりね」などとすっごいナナメに読みます。ていうか、実はほとんど読みません。
なにしろ、テッペ○君、か○や、はる○ち、・・・と、キャンプに来る子と照らし合わせてもどうしたっておやおやなことしか書いてない。フィット感ゼロ。まそれが論文の役割なんですからしょうがないですけど。
知っていることしか書いてない論文見ている暇があったらアマゾンプライムビデオのほうがキャンプに役立つこと多いです。
(本音です。映画の言い回しや風景や表現や色遣いのほうがよっぽど参考になる。)
こどもが口で言えること、文字で書けること、もちろん大切です。
でも常に本当の理由は言えないし書けない。言ったり書いたりするのは、こどもが大人向けに調整した結果でもあります。


こどもは面白ければ続けますし、集中した時間は爽快ですし、印象だけで次の行動を決めます。
それでいんじゃね。って思ってます。

第一に、大人は、自分が子どものころそんな風(○○がいい体験になるから!みたいな)に思ってなかったくせに。
少なくとも私は、そんな行儀のよい(僕のためになるから!みたいな)こと考えてなかったです。
だから、そんな理由でキャンプはやらんです。
では理由は?と聞かれても困りますが、無理に言えば主な理由は おもしろいから です。

そんなことしか言わないキャンプ団体ですが、それでもこうしてご連絡くださる。
ありがたいこと。
ほんとうにありがたいこと。

さて、とはいうものの、大人向けあるいはキャンプを制作するには、ロジックも設定する。
企画はイメージ&ロジックです。
計画はロジック&リアリズムです。
運営はファインに
実際はファンキー。
評価(結果)はフューチャーです。
計画までは、子どもはまだ顔を出しません。(名簿ができていない。)
運営段階では、子どもの顔がずらーっと並ぶ。(名簿ができつつある。)
一人一人を考え始めるのは、運営また実際にて。つまり現場合わせです。
スタッフのスペックにもよりますし。
それよりお天気しだいですし。
なので、全てのキャンプは毎度毎度大変更してます。
いまさら大変更しているのではなく、常に大変更している。
結果なんてまだ出ません。そんなすぐに結果が出るような簡単なことではないです。
何年も離れていても、自分が親になった時に、自分の子をHCGに出す。
老舗をやっているとそいうこともよくあります。
一つの結果でしょう。そのくらいの時間がかかる。

 


時間ですのでこれで。

ありがたくてうれしくて
つい長く文字ばっか並べていますが
文字で伝えられることはわずかです。

ご家庭もぜひ、こどもの都合でキャンプにだしてみてください。
それができる大変更にしたつもりです。
完全ではないですが、近寄ろうとしています。

キュウリがでかくなりすぎるので畑行きます。



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