雑木囃子

能力不足にうなだれた

キャンプ場への道でずっと気になっていた緑の葉っぱ。
ほら明るい緑が見える。やけに目立ってる。

とうとう車を停めて確認してみることにした。
沢だから、ワサビかもしれないし、クレソンかもしれないし、セリかも?緑の色からしたらクレソン?

ほら。

よく見てもわからないと思うけど
なんと
造花の葉っぱだった!
頭にズーンズーンと衝撃!

しかも、沢の流れをカバーするようにネットが置かれ、そこにこの葉っぱがくっついてた。

なぜ?
なんでここに?

一つあるとしたら、この沢はほんとは沢じゃなくて、この上に採石場があり造成していて、そこの水を排水してできた沢のようだから、造成した泥土が目立たないようにカバーした、のかなとは考えられる。

こんな山の中で、造花の葉っぱや造花のツタを見るとは。クレソンでもなく造花かも?なーんて一度も考えてなかった。

ガーンガーンと衝撃だったよほんと。
俺はなんて薄っぺらなんだ。
造花が沢にあると思いつきもしなかった。
そんなの誰にもわからないよ、とかは慰めにならない。

自分が見抜けなかった上に考えもしてなかったこと。それが身近な毎日のように通るところで、こうも簡単に知らしめられるとは。
意識していたことを失敗しても、注意不足だとわかるから大丈夫。意識にすら挙げられてない状態でハシゴを外されたような気分だ。
失敗とは言わない。おろかしいことだ。

しかも
なんか変だなあとは思ったんだよ。だから車を停めたわけだし。
それなのに、自分の都合の良い結果に囚われてしまい、あらゆる可能性を思いつく中に造花というのは無かったのだ。まったくノンポカな頭だった。

んー。
はずかしい。
そして、あれはなぜ?の理由もはっきりさせられなくて、もどかしい。

囚われてはならないとか人に言うくせに、自分はすっかり囚われてた。
猛省してもどうしようもない能力不足だなこれ。
過信か?自分の感受を過信してたか。そうかも知れない。ならなおさらに、はずかしい。

これを道端から見抜ける人は居ないとか、そういうのは慰めにならない。
道端から見抜けなかったことそのものがはずかしんだから。

この顛末で一ついいところとしては
そんな重大なダメさを正直に言っているところ。


そういや
一番恥ずかしかった旬な話がある。
バレンタインデーに女子先輩から廊下に呼び出されたときだ。
また女子からいらねえチョコかよ、と思いながら廊下に出て「せんぱーい、義理チョコでしょー」って言ったら先輩ポカーン。
差し出された袋を見たら、貸したレコードが入ってた。そう、レコード返しに来ただけだった。CDは無かった時代だぜ。
あの時と似たような気持ちだ。
バレンタインデーに囚われて、あらゆる可能性からすっかりパターン化された流れだけを想定したのだろう。
はずかしすぎて、せめてと思い、先輩からの袋を隅々まで探しても小さなチョコ一つ入っていなかった。
そこまでする自分のなさけないこと。

だからバレンタインデーはイヤだよ。
チョコなんて要らないのに女子が勝手に渡しに来るから、そのパターンしか無いと思うでしょそりゃ。
それ、普通でしょ?
帰りはチョコ荷物で重たくなるし、変な手紙とか入ってるし、早弁したいのに呼び出されるし、自作なやつはカッチカチだったりするし、カッチカチなうえに天の川みたいな自動マーブルになっちゃってるし、俺の気も知らないで他の男子がいいなーとか言うし、ていうか頼んだわけじゃないし、チョコだけじゃなくて置き場もないようなプレゼントとかつけられても妹にやるだけのために持ち帰るはめになるし、せめて箱が素敵ならうれしいけど箱だけくれとも言えないし、お返しは3倍期待しているというアンケート結果はほんとだと思うし、そんな濡手にアワなこすっからさに俺が踊らされると思ってるのかと思うと腹立つし、バレンタインデーとかのチャンスを狙うと競合が多いのにそんなことすら思いつけないんだろうし、ふー、やーれやれ、なんだっつのほんと。
なんかスッキリしたわ。

いろいろ言ってごめんな。
悪く思わないでくれ。
いやみブログらしくなったからウインウインだ。

だからさあ
女子を敵に回しても
男子をイライラさせても
よく読んでよね、俺が発端のことじゃなくて、女子がもじもじ押し付けるいらねえチョコが発端なんだよ?
あれ?余計にイラッとした?
えなんで?
俺悪くないよね?
早弁阻んだりするやつのほうが悪くね?

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