こういうお仕事をしました。
格好良いコマーシャルです。
協会のほうのブログでは30秒バージョンを紹介しましたが、こちらは60秒版です。
私は当然映っていませんが、私のダッヂオーブンが映っています。
何をしたかと言うと、アウトドア部分の監修と言う役です。
監督さん、カメラさん、コーディネーターさんのお話をうかがって、ウソや無理や危なさやダサさのないもの=よりしっかりしたもの にするためにアドバイスを申し上げる役です。
そもそも、センスフルなスタッフの皆さんでしたので、簡潔なアドバイスで的確な物や環境を揃えてゆきます。流石なものです。
現地にあり得る上に組みやすい石が必要ですし
服も、流行ものより落ち着きと実質があると設定に合うし
対象車両の車格とテントの格を揃えたほうが話が合いますし
テントの大きさも男二人旅にちょうど良いものがいいですし
安全面と見た目を考えると、グローブは皮がいいですし
鍋も、伝統有名ブランドより、しっかりしてよく選んだ感じのものがいいですし
そうした、設定に合った品物や環境を提案して行くのが仕事です。
技術面もいろいろ工夫してます。
薪になる小枝がどのくらいカマドから出ているのがちょうど良く格好良いか とか
煙が適度に出るようにする=不完全燃焼だからこどもがふうふうやるように とか
一気に燃えない=燃えるようにがんばるようになる とか
風向きや風の強さに応じて着火点を調整する とか
こどももお父さんも火起こしをがんばるのは演技ではなくリアルです。
カメラさんもそのために長ーく撮り続けます。
しかも撮影する時間帯は火が映える時間に限られるので、私の技術がいまいちだと全てがNGもしくはイマイチになってしまいます。
自然に仕事が出来ていましたが、今考えるとおっかないです。
私のアドバイスや技術がダメだと、現場の何十人ものスタッフや役者さんの苦労が・・・。
かっこう良いコマーシャルになって良かったです。
鍋は見えますが、野菜や魚もちゃんと二人分適切に鍋に添えて用意しているところまでは見えませんね。でもね、私を含めてスタッフの抜かりない本気がすてきな仕上がりに貢献しているのが良くわかりました。
自分が出ない映像のお仕事は気が楽だと思っていましたのは、出演に関しては素人だからちょっと気が引けるからです。
ところが、自分が出ない場合は、自分の専門分野でプロなので失敗は許されないわけで、気が楽とも言えないぞと、やっとこさ気づいた経験でした。