今日は、ヤギが小屋をぶっ壊したのでその修理をしました。
車も改造したら不具合があったので修理し始めました。
思えば、人生の多くの部分で修理をしているような気がします。
修理の要らないものは世の中には無いので、自分でできる修理がたくさんあるとその分なんとなく得した気分になりますか。
修理屋に出せば時間もお金もかかります。
何しろ、解体屋から下水道掃除や足場鳶の手元、エレベーターのない建築現場の資材ボッカ、交通整理、やらいろいろな体を使う仕事をしてきましたので、いつの間にかいろいろなものを修理できるようになりました。
修理というのは面白いもので、修理するための道具を修理する、みたいなことも起こります。
一番困るのは見えない修理です。電気関係ですね。機械は見えても電気は見えないので苦手です。計算も苦手だし。
そんな経験は311災害時の手伝いの時にも役立ちました。
暗くなってからPCのHDDを並べて整理していたら見つけた写真。
中央にレールのような鉄骨があります。
この鉄骨の中に白いものが見えますがそれがサーフボードです。
何しろ物が無いので、私たちが持ち込んだでかいバールとかラチェットレンチとかで鉄骨を解体しながらサーフボード一枚を取り出す、という手伝いです。
周囲は水なので、釘を踏み抜かない長靴が必要です。
私たちは、全員が長靴と安全靴を持ち込んでいたのでこの作業ができます。
こちらはほかの人の手伝いです。
もうぐっちゃぐちゃなので、ボッカマンも入れてモノや泥を運び出します。
導線づくりや作業手順もそうですが、人様の大切になさっていたものを掘り出して差し上げるという作業でもあるので、丁寧な作業が必要です。
何しろ道具をもりもり持っていくことを心がけました。
道具は津波にさらわれてしまっているはずなので、私たちのチームを活かすためには自分たちで考えられるだけの道具を持ってゆく必要がありました。
チャップスという大腿部を保護する防具も身に着けています。
手袋も作業によって何種類かを使い分けさせました。当然、ヘルメットは必須です。
道具があれば何倍もの作業ができます。短い期間の滞在でしたし。
体一つで現地入りすることを否定はしません。
が、道具と装備(個人個人の安全対策)をしっかりやればより手伝いができる。
チョップで鉄骨は外せませんし。
でかいバールがなきゃ畳や柱を引き起こすこともできません。
倒壊家屋の柱を使ってテコで引き起こすためには、柱を適宜カットする道具も必要ですから。
鳶口や手鉤も持ってゆきました。握力と牽引力を何倍にも使えます。
ヤギの小屋をヤギがぶっ壊すくらいどうってことないぞ。
と、これら写真を久々に眺めて思いました。
そういや、リーダーたちもいろいろとぶっ壊しますからね。
おかげさまで修理や製作の技術が上がりますよ。
ありがとうございます。
あのー。
できればその
壊したらそっと戻さないで教えてくれると助かりますがね。
私が死んでも、道具が残れば何とかなります。
実はHCGの初期の道具は私の祖父の物が多くありました。
祖父は大工でした。とても助かりました。
そういえば祖父の手元でこずかいもらっていました。
仕事を見ているのは好きでした。
近頃は、充分長く使えて残せる道具を買うようにしています。
あと
ヤギも残っちゃいますか。
今私が死んだとしたら、みんなが一番に思うのは「どうすんのヤギ。」です。
なんとなくそれも小気味良い。ざまみろ。
ヒゲッチが死んで間もなく311でしたから。
悲しみは、さらなる悲しみあるいは残ったでかい課題の前では薄れるのです。
なので
ヤギを残せばみんな悲しまないで済む。
という親切なこころです。
なんかあったら
ヤギ、よろしく。