スナック どん底

ガタガタ言わずに黙って呪え ~呪術の国日本~

美しき生活。

2008年11月15日 17時22分19秒 | どん底日記カタルシス

料理と読書はとても良く似ている。
一冊の本を何通りもの読み方で飲み込んでいくように、
料理も食材を駆使し何通りもの味付けで噛み砕き飲み込んでゆく。

因に今日の晩ご飯はトリの生姜焼きとナスとピーマンの味噌炒め。
雨が降っていて気候の変化激しいので、あえて生姜はすりおろさず薄く刻んだ。
酒と醤油とで漬け込んでいる。

一日中夕方の様な暗めの今日は、本も軽いものしか読まない。
一番興味のない分野だが、家族的な。感動的な。
漫画の様な本をサラッと読む。

ああ。大人になったなー。

とか言ってやはりその手の本はスカスカで味気なく、
ギュンターグラス、ドストエフスキー、大江健三郎とビシッと締めくくるのだけれど。

うちには前からテレビと言うものが無く、
何をしているかと言えば本を読むだけ。

ああ。お酒が必要でなくなった今、離脱も終わり(長かった)、
今日飲まずに明日明日とくぐり抜け、
素面の人生を味わい中。

素面でも楽しき毎日。
いや、飲みたいよ今すぐ飲みたいよ浴びる程飲みたい。
でも今はそう思いながらも飲んでた日々が遠い昔のよう。
つい最近まで普通の人の一生分を30クールくらい消費していたのに。

自分の失敗をすのこ男に全ておっかぶせた今、

酒なんか飲んでいられない。

味わいたい普通の生活。
風邪を引いても休める日々。
パニック発作が出てもどうと言う事のない日々。
悪夢で魘されても「あービックリした」っつって冷や汗かいておしまいの寝起き。
もう悩む必要のない精神の病。

狂っててもええ言うとるさかい、個性個性。

つかのろけしか出て来ないごめん世間。

今まで一人ぽっち四苦八苦してホントに死のうとしてたんだから
書かせてダーリン。

私は今でもドキドキしているよ。
車に轢かれそうになった所をサッと助けて貰った様な感じで。

戸惑いはきっと一生続くのかな。
こないだまでの苦しき生活、病気と借金と生活と人間不信と残酷さと、
実は毎日、夢で見るよ。

汗びっしょりかく寝起き、これはもう続くのだろう。

でももう本も人生も料理も同じで、
グルグルグルグル回っているだけ。

気にせず夢現(ゆめうつつ)漂ってれば良いのかなと思う。