冬の鹿児島旅行 最終日
ホテルからの景色も、これが見納め。
ちょっと寂しい

毎朝景色の写真を撮っているので、
この景色は、最終日ではなく、多分2日目の写真。

1日目の夕方に行った城山展望台が見える

ホテルから見る景色が、1番綺麗だったかもしれない。
ダイワロイネットホテル天文館、最高💞

ホテルの全体像。
写真の撮影日が前後しております。
下がショッピングセンターなので、何かと便利。
コンビニもラーメン屋も飲食店も多数。
ホテルがしっかりしていると
旅全体の満足度が格段にアップ⤴️

今日は知覧に向かいます。
最初は、電車に乗り
途中の駅で降り、バスに変更。
鹿児島市内からは、かなり時間がかかりました。

最寄りのバス停

知覧特攻平和会館
すごかった。。。
特攻隊で出撃する若者達の手紙が保管されている。
数に圧倒される。
手紙だけじゃなく、書道や、写真や、着ていた軍服なども展示してあり、もっと見る時間が欲しかった。
帰りの飛行機とバスの時間が合わず、たった1時間ちょっとしかいられなかった。
もっと1人1人の手紙を、じっくり読みたかった。
とても後悔している。
特攻隊員の方々は、10代後半から20代の若い世代が多かった。
どの手紙も、
「行きたくない」とか
「死にたくない」
のようなネガティブな事は一切書かれておらず、
「自分は国の為に逝きます。父上、母上様、どうか、悲しまないで下さい。自分は本当に幸せでした。」
というような内容が書いてあった。
本当は、きっとどうしようもなく、怖くて
苦しくて
もっと生きたかっただろう。
でも、そんなことを言えるような状況ではなかった。
息子と同じような年の若者達が
片道分の燃料のみを積んだ戦闘機に乗って
開聞岳を越えて
「ああ、もう戻れないんだ」と絶望しながらも
目的地まで突っ込んで行った。
1度読んだら、忘れられない記があった。
「あんまり緑が美しいから
今日これから死にに行くことすら
忘れてしまいそうだ
真青な空
ぽかんと浮かぶ白い雲
六月の知覧は
もうセミの声がして
ほぼ夏を思わせる
作戦命令を待っている間に
今日これから死にに行くことすら
忘れてしまいそうだ
真青な空
ぽかんと浮かぶ白い雲
六月の知覧は
もうセミの声がして
ほぼ夏を思わせる
作戦命令を待っている間に
小鳥の声が楽しそう
「俺もこんどは小鳥になるよ」
日のあたる草の上にねころんで
杉本がこんなことを言っている
笑わせるな
本日 十三・三五分
いよいよ知覧を離陸する
なつかしの
祖国よ
さらば
使いなれた万年筆を
「かたみ」に送ります」
陸軍大尉 枝 幹二 命
(二十三歳 富山県出身)
「俺もこんどは小鳥になるよ」
日のあたる草の上にねころんで
杉本がこんなことを言っている
笑わせるな
本日 十三・三五分
いよいよ知覧を離陸する
なつかしの
祖国よ
さらば
使いなれた万年筆を
「かたみ」に送ります」
陸軍大尉 枝 幹二 命
(二十三歳 富山県出身)
出撃の命令を待つ間も
彼らは陽の光浴びて 草の上に寝転んでいたんだ。
自らに被さる どう足掻いても、変えることの出来ない未来。
心の中は真っ暗だけど
空は真っ青で 緑は輝いていて。
彼らの運命
私達の運命
あまりにも 違いすぎて
何だか 普通に生きていることが
とても申し訳なく思えて
どうか、どうか 天国で幸せに過ごして下さい。
そう願わずにはいられなかった。
日々の雑然としたストレスを抱えながら
生きる私達には、見えることのない過去
こうして生きていられることが
どれほど幸せなのか
知覧に行かなかったら
おそらく、気づけなかったと思う。
お昼ご飯を食べ損なったので
空港バスを待つ間に、近くのカフェへ。

おしゃれな店内

おいもパフェを注文
いろんな味を楽しめた。
指宿、桜島、知覧と盛りだくさんの旅だった。
やはり、知覧に行けたことが、自分には大きかった。
せっかくいただけたこの命
人生はあっという間。
「やらない後悔」より「やる後悔」を選ぼう。
帰りの飛行機の中で唐突にそう思った。
行きたいところには、時間をかけてでも全部行こう。
友達と美味しいものをたくさん食べよう。
老いを言い訳にせず、限界まで仕事しよう。
死ぬまでに出会える人の数は、そう多くは無い。
親切にしてくれる人には、それ以上のお返しを。
自分とイマイチ合わない人には、距離を置いて
憎んだり、怒ったり、ネガティブな感情から遠ざかろう。
家族には、しっかり尽くそう。
忙しくて、手作りのおかずが作れなかったら、休みには頑張って野菜たっぷりの料理を作ろう。
息子や主人と一緒に過ごせる時間は、1日ずつ確実に減ってゆくのだから。
これからの生き方を、鹿児島が教えてくれた気がした。
冬の鹿児島旅行(3) 完