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旅の途中

世界は1冊の本。 旅行と大学生の息子と仕事の話がメインのブログです

現在のきみへ(2)

2024-12-30 15:24:27 | 息子 高校生活
現在のきみへ(2)




大学の希望学部を提出する時が来た。



母さんが思い描く 君の未来と
君が希望する 自身の未来の姿は
イコールじゃない。



でも
もう
いいじゃないか。




就職が心配だと言っても
蓋を開けてみなければ、何もわからない。
母さんは、ちょっと心配しすぎたね。。



そして、一番しんどいのは
母さんが勧めた道を嫌いになってしまわないか
4年間、ずっと君の顔色を伺い、心配し続けることだ。



誰の人生だよ?
君の人生は、まるごと、全部 君のものだ。



「いいんだよ。自分の好きな学部を選びなさい。
お母さんの希望とか、全然気にしなくていいからね。」



君にそう言ったら
私の顔をじっと見て



「うん」



と一言だけ言った。



自由に選べるんだと わかって
ホッとしたかな?



それから
不思議なことに



母さんの肩こりが治った。



え?
息子じゃなくて、母さんの方?
それも、母さんの肩こり??
そっか この肩こりは
息子の進路の悩みから来ていたのか。
母さん、どんだけ 力が入っていたんだろうか。



それからは、進路について、君は気軽に話すようになった。



えー、どうしよ どうしよ と言いながら
学部を記入し始めた君。





結局、君が選んだ学部は
母さんが2番目に推していたところだった。
君は、君なりに
母さんのアドバイスにも向き合って真剣に考えたんだね。
うん、絶妙な選択だと思う。
ただ、当初の所よりも、難易度は上がってしまった。



次の希望学部は、母さん、推していないところだ。
就職のところで、ちょっと不安だ。
でも、もう何も言わない。
君が行きたければ、それでいい。



ここからは、自分の実力次第。
成績が足りなければ、希望の学部には行けない。
シンプル、そして残酷な世界。



最後の怒涛の日々が始まった。
次から次へと課される提出物、課題の山。
テスト、発表、合唱コンクール、たくさんのイベント
初めて身動きが取れなくなったね。



睡眠時間が2時間。
それが何日も続いて
体が全然動かない。
どうしよう。
君は本当に倒れるんじゃないかって
母さんは、気が気じゃなかった。



そして12月。
あっという間に最後のテストが実施された。
君は、この間、ほとんど寝室で寝てなかったね。
母さんは、体調崩してしまい 君のフォローが全くできなかった。
わー、ごめん、思ったけれど
もう君は、母さんのフォローなど、必要なくなっていた。



もう中学生の頃とは違う。
高校生の勉強に、親の出る幕は無かった。
あんなに、手がかかったのに。
















そして12月末の今





















君は

























第1希望の学部に行ける事が決まった。


















羽根は小さくて脆いと思っていたけれど
君は、昔の小さい君じゃない。
これからは
1人で 飛び立っていけるかい
君が決めていく自分の人生は
まだ
始まったばかりなんだ。



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現在のきみへ (1)

2024-12-28 17:32:21 | 息子 高校生活
現在のきみへ (1)



睡眠がほとんど取れず、課題地獄だった11月後半
最後の戦い、期末試験があった12月前半
それらの時を経て
時間は恐ろしいほどに早く進み、驚くことに、
もう12月も終わろうとしているね。
今年はある意味、変化の年だった。





今年の前半、私達は 将来の学部について、決断するために何度も話し合おうとしたね。


どんな学部に行きたいの?


と聞いても
君は全く口を開かない。


あれ?
おかしいな。。
去年は話していたじゃん?
君の性格、資質を考えたときに
○○がきっと合っているんじゃないかって。


君も、まんざらではなかった、はず。
資格の勉強も少しずつしていたし
何事も、嫌なら、即座に否定する君が
マイナスなことを1つも言わなかったから。


明らかに合わない学部については、最初から除外して考えていたし、
君も、同じ方向を向いている、と思ってた。



でも、いつからか
君は将来の事について、何も語らなくなったね。
母さんは、君が何を考えているか、さっぱりわからないんだよ



大学の学部説明会も、君は友達と行くと言って
父さん母さんは、2人だけで君の大学キャンパスへ向かった。



周りを見ると、親子で参加してる人達がが多くて
父さん母さん、50代2人だけの参加が
すごく場違いな気がしてね



それでも、2人で、一生懸命学部の話を聞いて
父さんは、細かくメモを取り
母さんは、案内役の学生さんにちょっと質問をしたり
できる事は、何でもやった。
だって、それが君のためだと思っていたから。。



説明会から帰って、君にいろいろ報告したんだけど
君は、全く聞いていない。
反応が
ゼロって。。。

自分の進路のことなのに
一体どういうつもりなんだろう。。



どうして、君とこんなに距離があるんだろう。








学部の希望を提出する時期が近づいてきたある日
君は、やっと口を開き始めた。



○○は、ちっとも、楽しそうじゃない。
大学生活、勉強一色で
サークルも、バイトも、ゼミも 何もできないって聞いた。
そんなのは嫌だ。



え。。。
そんなふうに思っていたんだ。
そうか。。



でも、実際はそんなこともないよ?
目指すところによっては、大学生活もある程度、楽しみながら両立可能なんじゃないのかな?



母さんは、その学部に通うお子さんを持つ知り合いに話を聞いたり、先輩ママや、個別塾の校長先生など 沢山の人にアドバイスを求めた。



「そこまで言うほど、大変じゃないですよ。ついていけないという人は今のところ、見たことないです。大丈夫ですよ。」



「その学問が好きじゃなかった場合、結構苦痛になるかも」



「自分が興味があるものを追い求めた方が、その子にとっては幸せだと思います。たとえ、就職に苦労したとしても」



意見は人によって、全く違う。
誰の意見を聞けばいいの?
どの意見が正解なの?
いろんな人に話を聞けば聞くほど、答えを出すことが難しくなった。




君は言う。
⬜︎⬜︎の授業が面白そうだな。



そうか。
そうなんだね。
わかったよ、君の希望は。



でもね?
母さんは思った。



なんでよ?
なんで今頃、そんなこと言うのよ?
○○に進むことが、君にとっては1番良いに決まってる。内気で
マイペースで
人と争うことが嫌いで
それでいて、プライドも高い
君のような性格、資質を持つ子が
どんな職業に、合わないのか
母さんは仕事で、嫌という程見てきたんだ。
スキルは裏切らない。
もっと言うと、資格は自分を守ってくれる。
専門性がないと、いろんな部署に回されてしまうよ。



今は、ただ将来の展望があまり見えていないだけ。
母さんだって、学生の頃の希望の職業と現在の希望の職業は、全然違うんだ。
人は働いていくうちに、考えが変わるものなんだ。
君は、まだ幼いだけ。
そのうちに、色々とわかってくるから。



何度も
タイミングを変えて
言葉を変えて
君に伝えてみたけど
君は、全然納得しなかった。


父さんは、静かに言うんだ。
「どんなに魅力的で素晴らしい道でも、今の本人がそう捉えることができないのであれば、その時点で親が押し通すべきじゃないよ。
たとえ、就職に苦労しても
合わない職種についてしまって、すぐにやめることになったとしても
それは、本人が選ぶことだからね。
あの子の人生は、あの子のものだから」



うん。
うん。
頭では、わかっているんだ。






そんな時、急に思い出した。



私も学生の時に、父親に言われたことがある。


「○○の仕事がいいんじゃないか?
安定してるから、是非やるべきだ!
そうだ、そうしなさい」


私の答えは、こうだった。



「は?」



は?
何言ってるの?
そんな仕事、ちっとも面白いと思わないし。
私には、合わない。



思い出した。
私は、はっきりと
そう言ったのだ。


自分も
約30年前
そうやって、親の申し出を拒否した。
どんなに説得されても
絶対に聞き入れなかった。


就職氷河期で
内定をもらったのは、銀行で
実はこれも、自分の希望とは違ったけど
父親に勧められた職よりは ずっとマシだった。
私はそこで、ビジネスの基本を叩き込まれた。
今でも感謝して止まない。



自分は父親の希望を拒否しておいて
君には、私自身の希望を押し付ける?
もし本人が、その勉強が嫌いになったら どうする?



母さんが、素晴らしいと思っている、輝かしい未来への道は
君の目には、同じように映らない。



そんなこと、当たり前だよね。
だから君は、寡黙だったんだ。
自分の意見を言うと



母さんが、悲しむから。







小学校低学年の 
頭がクリクリで
ほっぺがツルツルで
平均よりも随分背が低くて
ママには、まだ幼稚園児くらいにしか 見えなくて


誰もいない会社に一緒に休日出勤して
ヒーローごっこをしながら、歩いた 帰り道。



一生懸命、公文のプリントを進めながら
まんまるお目目で
「ママの となりで おしごと する!」
と言ってくれた君




バイバイ
可愛い子



バイバイ
私の宝物




小さい手で 私の指をしっかりと握りしめた



あの時の君が
邪魔をするんだ



今の君は
立派な青年なのに
自分で、全部判断出来るのに



私は
君の小さい姿を
今の君にも
求めているんだ



ごめんね


ごめんね


大丈夫
もう少しだけ
時間をちょうだい。



今の君を
応援できるような
ママになるから。
母さんになるから。


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文系大学院という考え方

2024-12-04 09:51:14 | 母さんの日常
高校3年 2学期期末テスト開始



息子くん、案の定殆ど眠らずに行きました。



泣いても、笑っても、これが最後。



いつも、無理なスケジュールを組んで
睡眠なしで行くので、どこかで事故に遭うのではないかとめっちゃ心配。。



先週の土曜日



👦「学校の後に、この前休んだ分の個別の振替授業がある。それまで個別の自習室で勉強するから帰りは9時過ぎだよ」


👩「OK🙆‍♀️気をつけてね!」



朝のうちに、夕飯の準備をして、と。





友達とランチへ
もうクリスマス🎄の雰囲気だ。。






スープが濃厚
パンはお代わりした。




メニューの名前がカタカナでよく分からず、テキトーに注文したら、これが来た。
美しい😍
ソースの色が芸術的🎨





友達は仔牛
めっちゃ、やわらか〜って言ってる。




最初のデザート
私的には、フツー。



これこれ!
これを待っていたんだわ✨
デザートバリエってやつ💞
うみゃーーい😍



でも。。。、


喋り倒してしまってお代わりできず💦
痛恨のミス❗️


後半慌てて人を呼ぼうにも、周りに誰もおらず。
あ、キタキタ、と思ったらお会計の伝票なり🥲


以前はお代わり出来たんだけどなぁ。。
ちょっと残念🫤


「もう、十分食べてんじゃん笑 既に結構な量だよ!
」と友達は言うが
私は、悔しい。。。



友達にも私にも息子がいて
どちらも、息子Love👩‍🦰👦



彼女の大学生の息子くんは、めっちゃ社交的。
どこに行っても先輩や上司に可愛がってもらえるタイプだ⭐️



「あのさ、難関資格を4年で取ろうと思うから、キツイんだよ。うちなんか、今から院に行けば?って言ってるよ。6年かけてなら、それほど負担なく資格取れると思うし」


なるほど。。。
現在、難関資格を勉強中の友達の言葉には重みがある。



「息子くんの学部って、法学部だっけ?」

「違うよ。でも、文系学部だって、資格持ちの院卒なら就職は悪くないって!何も資格なしで四年制卒業するよりは、良いと思うんだよね。今、少子化でしょ?超有名企業とかでなければ結構就職イケルらしいよ。
私達の時みたいに、就職氷河期じゃないんだよー」



ほー。。そうか。私には新鮮だった。その考え方!



でも、まだ大学にも入っていない身からすると
気が遠くなるう😹


でも外資などでは大学名より修士卒である事を重視する企業があるのも事実で。


これからは、日本もそういう時代に変わっていくのかも知れない、なんてふと思った。。













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