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斉藤投手と大学について(長文)

2013-07-03 19:53:10 | 雑記
7月になりました。
ふと元ハンカチ王子こと斉藤祐樹投手の記事を
ポータルサイトで見つけ読みました。
ウチの両親は野球中継好きですが、
ワタシは好きでありません。
でありますが、
少年野球に所属したこともあり、
近所の親友たちと草野球もしました。
ファミスタ、ハリスタ、燃えプロ、パワーリーグ、パワプロのプレイ歴があり、
プロ野球も昔は見てました。
が特に「好き」でも無く
それが「昭和生まれ-地方-男子」としての嗜みであったからです
(他にも昭和生まれ男子の嗜みは色々ありました。
駄菓子やガチャやキン消し、ビックリマン等のシール、
プラモ、ミニ四駆、カードダス、ゲーム機などのが自主的に好きでした)。

野球は特にメディアや友人の影響が強いですが、
基本?はおさえとこう、という性格です。

超脱線し申し訳ありません。戻します。
ウチの父は、斉藤投手の入団記者会見時に
「いい子ぶってツマラン」と評しました。
ワタシは、当人が成熟を選び、
プロ入りが保証されない大学進学組だし、
この時勢、就職中々決まらない学友もいるのに、
日ハムから特別待遇のプロ入りです。
地方庶民として夢を半ば叶えたようであり、
嬉しくて周囲に感謝したはずです。
ゆえ「謙虚・イズ・ベスト」byプロレスラー安生
は仕方ないでしょうと思ってみてました
(当然だとは思いませんでした。プロスポーツの世界は”勝負”の要素が強く
監督にクーデターをしかけるようなサッカー本田選手のが
賛同を呼ぶかもしれません、小物感が否めなかったのは事実です)。

冒頭にお知らせした通り、プロ野球を好きでないので、
現在のケガも2軍落ちも最近知りました。
フォームもデビュー前からコーチ、先輩から指摘され
改造に明け暮れたのも知りました。

ワタシは思わず同情しました。
・型にハメる側は失敗しても責任をとらない
のですが、指摘・指導を受ける側は
ワタシもそうですが素直に従います。
で、その教えも指導者その人の人生だと間違ってないわけです。
ですが、反抗キャラと違い素直キャラは
”言いやすい”ので「型から1cmでてる」のが
指導する側からは大変気になるわけです。
目障りであり、完璧に自分の型にハメたい、のです。
また指導側が2人以上だと、
それぞれの型も違い、指導されてる側も余計悩むわけです(笑)。
それに、斉藤選手の体格は、プロとして大柄でありません。
変化球や自分の培ってきたフォームに頼り
何とか結果につなげてきたわけです。
これを全否定されるのだから、結果なんて出るわけありません。

記事の中で、他球団の先輩からのアドバイスがありました。
「肉体改造はすぐ結果につながらない場合が多い(球団は待ってくれませんが)」
「自分の良い部分は引き出しにしまえ、後で役に立つ」
温かいアドバイスだと思いました。

次に思ったことは、甲子園で活躍した選手がプロを目指すのに
「大学進学」が無意味か逆効果であった、ということです。
斉藤選手自身は、もう4年鍛えたく
その必要性もあったのでしょう。
でも果たして、客観的に必要性あったでしょうか?

どの世界も19歳でその世界に入れれば
(未熟さで不許可もあります)、
23歳よりも可愛がられるし、
傲慢さや未熟さも相応に許される部分があります。
斉藤選手は素直なつもりであっても、
年齢から色眼鏡で見られますし、
反抗する気は一切無くとも、18歳で入団した選手と違い、
プロのファームで教える側からは、認知バイアスが入ります。
教えたのにフォームが治ってない→反抗的な22、23歳
同上→未熟な18、19歳
未熟だなあ。ヨシヨシまた懇切に教えよう、となるわけです。
それに4年間で、アマチュアの結果が伴っていようと
自分のフォームを固めてしまったのも事実です。

次に斉藤選手は違う考えかもしれませんが、
もしリスクヘッジで「大学進学」を選んでたとしたら
若さ溢れる貴重な4年間を潰しました。
たとえ運勢は違ってもDNA上似た年齢で、
投手寿命が尽きはじめるとします。
・8年ガッツリとプロ野球で稼いだ高卒元投手
・4年ガッツリとプロ野球で稼いだ大卒元投手
元投手としての市場価値は、残念ながらプロとして長い方です。
それに大卒は、一部限られた頭脳仕事に就いたり、
博士目指すため院行くのに意味があります。
※高卒の方にも知能高い方は沢山おられ、
決して知力の一般免許証では無く、その機能は無いのです。
ゆえレポーターを依頼する側も
元プロの「個人の能力」を見て依頼するわけであり、
元プロの学歴で判断してません。

さらにさらに哀しいことに、
一般市場価値としてもプロ時代の実績を問われ、
「既卒」に価値は見出されません。
現代は、当時は珍しい大卒でもタコ部屋にいた
大恐慌時代と構図が似はじめており、
(相対的に珍しさで同意の)
旧帝国大出ても派遣工の方はいます。
それに、その業種に大卒が少ないと、異質の排除も受ける可能性もあります
(逆もしかり)。リスクヘッジとして大卒は意味がゼロです。

大卒をディスってばかりだと思われるので、補足します。
何故、人々が大学を目指すのか?
まず始めに、「新卒カード」と「職業の幅」があります。
それを庶民の親からは”過大評価”されております。

既卒でも使える夢カードでなく(便宜上、願望上は使えます)、
本質は、「その大学にだけ来る求人」「その大学が推薦できるコネ枠」であります。
「職業の幅」も何倍に増やすのではなく、
ハロワ、リクナビで少し増え、
条件提示にはないが前提条件として大卒をイメージしてる企業に
求職できる権利が発生するに過ぎません
(それより職歴が重視されます)。
しかしメディアを抑えている新聞、テレビ局、広告代理店なども
本社の正規求人は大卒ばかりです。
役人の俸給表も違います。
これら全部を複合し、高卒や短大・専門卒に対し
大卒は何倍~何十倍にも就職有利なイメージを
勝手に「庶民側の両親」が有してるに過ぎません。
この過大評価が雇用される側全体に蔓延しており、
雇用する側とのギャップが大きいとワタシは危惧しています。
斉藤投手の両親が、彼のプロ人生に
水差さなかったことを祈るばかりです。
また、そろそろ大学の意味とコスパが真剣に問われる時代だと思われます。
もう米国では問われ始めています
(どの先進国もイスは限られており縮小傾向です)。
新聞奨学生=敗北確定
自衛隊航空学生=勝利確定
の現代社会は、進学そのものが問われる時代かもしれません
(質は既に問われてますが、統廃合は進んでいません。
それは無名大学関係者側も自身の生存権を賭し、
今日も世間の無知な両親や学生を顧客とすべく、
夢あふれるパンフレットやオープンキャンパスを作っております。
ワタシの後述する自己鍛錬の意味を、
どうか未成年の方は拡大解釈しないで下さい)。

バブル崩壊以降、幾多の大学既卒で悲惨な運命の方々を報道しても
人々は(特に女子は)大学進学をあきらめません。
それは、もう1つの大切な要素があるからです。
これは、大学に限らず進学全般に共通します。それは、

ある稼業で食えるほどの先天的アビリティ(才能)がない高卒Aさん
        と
ある稼業で食えるほどの先天的アビリティ(才能)がない大卒Aさん
Aさんが全く同じ人物である場合、
後者のが何かしら1つ専門性が付加しております。
才能無き庶民の場合、
己自身を少しでも成熟進化させるために、大学へ行くわけです。
それは自身が必要としての選択となります。
決して、周囲から言われるからではありません。
それを他人が市場的に評価してくれる保証もありません
(前記のように一定の評価をしてくれるかもですが)
あくまで自分の中で、自身の脳を鍛え経験得て、
少しでも成熟するため行くわけです。
斉藤投手は才能あったはずですが、言葉どおり、
自己を鍛えるべく、この選択をしたとワタシは信じます。
ワタシ自身も必要性を感じ、特殊なルート(既卒、社会経験後)で大学を出ました。

斉藤選手は立派なプロ野球の若手投手です。
ワタシ自身は、庶民のオッサン。
同じ指示されまくり草食系だなんて
同情なんかしてる場合じゃないですね。

自己エールの意味で書きました。
自分もじっくりしっかり自己鍛錬がんばります。

追記:高卒と大卒は、概念上、制度上の違いに過ぎません。
だが、その人工的に作った違いだけで、
悔しい思いをした高卒の方もおられるだろうし、
年月と努力と学費を投じたのに、
違いの恩恵なぞ受けれない大卒の方もおられるでしょう。
その相互の誤解やわだかまりが少しでも晴れたらと願います。
また学校関係者やメディアが煽る差の恐怖や夢に振りまわされ、
夢や才能ある我が子を「全入」に寄与させた挙句、
メディアから「便所飯」「コミュ力」「大学はでたけれど~♪」と潰され、
「(煽られ)潰れた者の自己責任」
という流れを回避してほしいです
(コネある子息とコネ無き庶民の子息が能力同じでも結果は違います)。

一部の者が生き方を主導し、従った多くの者が幸福になれた時代は過ぎ去り、
未成年含む人間の1人1人が生き方や幸福を考える時代だと、ワタシは思うのです。

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