今回はちょっと書きそびれていたこぼれ話。
九月の最初の土曜日でした。
私は数人の女の子と仲間はずれゲームをしていました。(「なしとりんごどちらが好き?」といった質問に一人だけ違った答えをした子が罰ゲームをするといったものです。けして陰険なものではありません。)例えば、「将来美人(美男)になりたいか、それとも頭のいい人になりたいか?」といった質問がありました。なんと私以外は美人(美男)なりたいと答えていました。
理由を聞くと美人の人は頭が悪くても賢そうに見えるからだそうです。2年生でもなかなか大人びた答えをするもんだと複雑な気持ちになりました。さておき、しばらくゲームが続き「T先生とS先生とどっちが常識ある?」といった質問が続きました。T先生(私のことです)をからかってふざけていたいだけなので黙認していましたが、3回ほどそんな質問が続いた後、4年生のUちゃんが「そういうのはなんか違うと思う」と一言。
確かに誰かと誰かを較べると選ばれなかったり選ばれたりしたひとは悲しい気持ちになると思います。Uちゃんの尻馬にのって私もそんな話をしてみました。
みんなで楽しく遊んでる時、そんな発言をするのはとても勇気のいることだったと思います。Uちゃんの発言に指導員としてまた少し成長することができました。
Uちゃんは鬼ごっこで負けて泣いている女の子に特別ルールを考えたりとてもやさしい女の子です。
さらに今週もうひとつ感動したことがありました。普段あまりはらをたてないK君がチャンバラの棒を床に叩きつけて不機嫌そうです。わけをきくともうチャンバラをやめていたのに他の子に攻撃されてイライラしていたみたいです。「誰にされたの?」と聞いてもかたくなに答えようとしません。どうやら、名前をだすことでその子が叱られるのを心配していたようです。
すごく立派だなと思ってそのことを誉めると「でも僕やめたばっかりだから、まだやめたの知らなかったのかも・・・」と謙遜していました。
子ども達の素直の思いやり、大人としても見習っていきたいと思った出来事でした。また何かあれば報告していきたいと思います。