お天気の良かった本日、中之島にて日向ぼっこ。
長いこと中断していた読みかけの本を読んでおった。
気持ちの良い気候やった。
読了と同じくらいのタイミングで日が陰り
少し寒くなってきたのでその場を離れた。
太陽がそこにあると分かるくらいの雲の薄さで、
暗いというわけでもなく、
かと言ってキラキラした陽射しもなく。
なんとなく不思議な感覚。
ああ、影が消滅してるぞ。
日没後、空はまだ明るさを保っているけど
光源となる太陽の姿はないために影が消え
風景が美しく見える時間帯をマジックアワーと言うそうです。
今日のそれは日没前の昼下がり、美しいという感じではなく、
フワフワと夢の中を自転車で進んでいるようやった。
影のない人々、影のない木々、影のないビル。
世界と私の間に、何やら薄い膜を張られて孤立したような気分。
このなんとも言えん趣きが「あはれ」というものかな。
どうあっても拭いきれん哀愁というか哀憫というか。
その感覚は嫌いではないよ。
あはれすら愉しめる、それが私の特技でありたい。
朧月